(元私立都城聖ドミニコ学園)
1976年、学校を退職以来、点訳の最も困難とされる数学・物理・化学・英語などの大学受験参考書の点字本作成に献身し、自ら点訳・製版・印刷・製本の作業に従事、完成した点字本を全国の盲学校、点字図書館をはじめ個人の希望者に無償で提供し、盲人文化の向上発展や人材育成に多大な貢献をした。この間の点訳書は総計19タイトル、81巻、1万2,310ページに及び、作成頒布した点字図書は1万3,000冊、寄贈を受けた個人は800人に上っている。また、これに要した経費は、点字製版機、点字印刷機等の購入費を含めて、すべて同氏の私財によるものであり、経済的な寄与貢献も極めて大きなものである。