(財団法人共用品推進機構専務理事)
玩具メーカー「トミー工業(現・トミー)」入社直後、社内に設置されたハンディキャップトイ研究室に配属となった。障害児も健常児と共に遊べるオモチャを作りたい、との一念にかられ、「小さな凸の点」なる造語を生み出し、それを運動として広めることに身を投じた。この理念は、障害や高齢にかかわりなく、より多くの人々が利用しやすい製品、サービス、さらに施設にまで浸透させよう、との大きな輪となった。それはやがて、市民による研究団体「E&C(エンジョイメント・アンド・クリエーション)プロジェクト」という勉強会に姿を変えた。そしてこれが母体となり、99年4月、財団法人「共用品推進機構」(本部・東京都千代田区)に生まれ変わった。人のことを考えている人が好き、という星川さんの信条が、この運動の根底を支えている。