ヘレンケラー・サリバン賞

2026.09.28

「ヘレンケラー・サリバン賞」は、視覚障害者の福祉・教育・文化・スポーツなど各分野において、視覚障害者を支援している「晴眼者」にお贈りする賞です。これは、「視覚障害者は、何らかの形で健常者からのサポートを受けて生活している。その支援に視覚障害者の立場から感謝の意を表したい」との趣旨で、当協会が1993年(平成5年)に創設しました。なお、同賞の名称は、ヘレン・ケラー女史と同女史を生涯支え続けたアン・サリバン女史の両氏の名に由来します。
選考は、視覚障害者によって推薦された候補者の中から、当協会が委嘱する視覚障害者の選考委員によって、検討・決定しています。第1回の社会福祉法人全国盲ろう者協会理事長の小島純郎千葉大教授に始まり、毎年1回、選ばれた個人・団体の献身的な行為と精神に対し、感謝を込めてお贈りしています。

第34回(2026年度)ヘレンケラー・サリバン賞決定

(写真)沖本武氏
 本年度の「ヘレンケラー・サリバン賞」(当協会主催)は、「代々木公園伴走伴歩クラブ」(以下「バンバンクラブ」)を設立し、長年にわたって視覚障害者が気軽にランニングやウォーキングを楽しめる環境作りに取り組んできた沖本武(おきもと・たけし)氏(79歳)に決定しました。沖本氏は50歳で視覚障害者ランナーの伴走を始め、10年以上務めた「バンバンクラブ」の代表を退いた今もなお、伴走・伴歩の活動を続けています。
 第34回を迎えた本賞は、「視覚障害者は、何らかの形で外部からサポートを受けて生活している。それに対して視覚障害者の立場から感謝の意を表したい」との趣旨で、当協会が委嘱した視覚障害の選考委員によって選ばれます。
 贈賞式は、沖本氏を招いて10月7日に当協会3階ホールで開催を予定し、本賞(賞状)と、副賞としてヘレン・ケラー女史直筆のサインを刻印したクリスタルトロフィーが贈られます。主な授賞理由は下記の通りです。

主な授賞理由

 沖本氏は1947年7月、兵庫県神戸市生まれ。神戸市立工業高等専門学校を卒業後、日本専売公社(現・日本たばこ産業株式会社〔JT〕)に勤務。54歳で早期退職後、視覚障害者の伴走を日課とするようになりました。
 2005年10月に「バンバンクラブ」を設立。伴走者の育成指導に取り組みながら会長としてクラブ運営にあたり、毎週土曜日に代々木公園で開く練習会に向けて走力の合った障害者と伴走者を事前にマッチングするなどユニークな取り組みが話題となり、当初30 人余りでスタートしたクラブを、障害者、伴走者を合わせて会員1000人を超える組織に育てました。盲ろう者、ろう者、知的障害者なども積極的に受け入れ、ろう者が盲ろう者の伴走を務めるなど様々な形で参加者の輪を広げてきました。
 会長を退任後も、練習会に参加して後進の指導に当たるなど、クラブの精神的な支柱として活動を続けています。

過去の受賞者

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