点字出版事業

1.点字教科書の印刷と配布(2004年12月現在)

NAWBには点字出版所があり、第1~10学年までの視覚障害児のための点字教科書を印刷・発行している。点字カレンダーや点字雑誌を含む点字教科書約6万3,000部がNAWBによって印刷され、多くの学校や視覚障害者に配布されている。

2.教材

NAWBは数学補助教材キット、白杖、アイマスクなども作っており、さらにリソースティーチャーやリハビリテーション要員を支援するために、ネメス式点字理数記号のガイドブックや英語の点字略語ガイドブックなども発行している。

3.歩行訓練(オリエンテーション&モビリティ)

(写真:歩行訓練)

歩行訓練は、視覚障害者のための訓練として非常に重要である。オリエンテーションは、視覚障害者に、今どこにいるのか、どの位置にいるのか認識することを身につけさせ、移動訓練(モビリティ)は、視覚障害者が単独で安全に歩くことを支援する。

4.セミナーとワークショップ

NAWBは、おりに触れセミナーやワークショップを開催する。これは、リソースティーチャーやリハビリテーション要員および他の関係者の知識を開発・更新し、かつ将来に向けた改善に役立てるために経験を共有するための取り組みである。

(写真:WHO身体障害ワークショップ)

 

これまでのところNAWBの主導により42人の視覚障害者が様々な工場に就業しており、かれらの生産力は標準以上である。この場を借りて、個人企業家による視覚障害者への雇用拡大に深謝する。

a.CBRの重要な構成要素

  • 医療:失明の予防、治療、開眼手術の実施
  • 教育:統合された特殊教育の実施
  • 経済:「収入創出事業」の実施
  • 社会:社会的統合のための技能の提供

b.CBR計画下での段階的な活動(取り組み)

  • 調査:視覚障害者を特定するため個別家庭訪問調査を行う。
  • 予防:ビタミンAの重要性を地域社会に広める啓発活動。無煙ストーブ(煙突付カマド)の普及。ビタミンAが豊富な野菜栽培の普及。ビタミンA剤の配布。
  • 治療と回復:白内障、緑内障、トラコーマおよび他の眼疾病の治療のための初期治療の実施および他の医療NGOや病院との調整と照会。
  • 早期介在:早期に介在して、家族間における視覚障害児の育児について正しい認識を徹底させる。
  • カウンセリングと歩行訓練:単独歩行のための技術を発達させ、自信をつけさせる。
  • 日常生活:洗濯、掃除、衛生管理、炊事などの日常生活のための自立した技能の開発。
  • 統合特殊教育:就学年齢に達した視覚障害児を、最寄りの統合特殊教育学校に通わせる。
TOP