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社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会

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視覚障害学生がSLCで優秀な成績を修める
ティムシナ君おめでとう!

(写真)奨学金を授与されるティムシナ君

(写真:カスタマンダプ・ロータリークラブの年次総会で、CTL薬品から奨学金を授与されるティムシナ君)

 視覚障害学生ニル・カンタ・ティムシナ(Mr. Nil Kantha Timsina)君は、2006年度ネパール学校修了国家試験(SLC)において、8割の正答率という優秀な成績で合格しました。彼は800点満点で640点を取りましたが、これは障害者におけるこれまでのSLCの最高点です。
  ティムシナ君は、ナラヤニ県バラ郡のドゥマルワナ統合教育校に1996年に入学しました。彼の家はルンビニ県ナワルパラシ郡デウラリ(Deurali)村にあり、彼の目には、幼年期から問題がありました。そして、医師による眼科検診で、もはや視力は回復しないと宣告され、彼は大変失望しました。そして、最終的にドゥマルワナ校に入学したのです。同校は東京ヘレン・ケラー協会の支援で、視覚障害児のための統合教育事業を実施している学校です。
  ティムシナ君は勤勉で優秀な学生で、第1〜8学年までの成績は、つねにクラスの首席でした。しかし、彼は9年生に進級してちょっとした病気にかかりました。このため、第9と10学年の試験では、晴眼者のクラスメイトが首席となり、彼は次席に甘んじなければなりませんでした。しかし、10年課程の最後の試験であるSLC試験では、再び彼は首席に躍り出たのです。
  彼の趣味は詩を作ることと、ギターをつま弾きながら歌うことです。また在学中に彼は、バラ郡教育事務所、学校、およびその他のクラブによって行われた多くの課外活動に参加して受賞しました。さらに、彼は教育・体育省とネパール全国体育協議会が共催する全国障害者スポーツ大会でもいくつかのメダルを獲得しました。
  今年、ネパール各地から81人の視覚障害学生がSLC試験を受けました。それらの中では、彼のみがただ一人「優」(distinction position)を、59人の学生が「良」(first division)を、17人の学生が「可」(2nd division)を得ました。そして、4人の学生が試験に落第しました。
  ティムシナ君の傑出した成績に対して、製薬会社のCTL薬品は、カスタマンダプ(Kasthamandap)ロータリークラブを通して彼を表彰すると共に、進学するための奨学金を授与しました。彼は優秀な教師になって、社会に貢献するためポカラ市にあるプリティビナラヤン(Prithivinarayan)大学に進学します。
  この成功に関して、彼は東京ヘレン・ケラー協会とネパール盲人福祉協会、そして学校関係者に深く感謝しています。彼は就学に機会を得て、はじめてこのポジションを確保することができるたからです。
  最後に、東京ヘレン・ケラー協会とその支援者に改めて御礼を申し上げます。

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