東京ヘレン・ケラー協会会報『青い鳥(L'Oiseau bleu)』 第42号 2023年7月11日発行 発行人:奥村博史 編集人:塚本泉 製作:広報委員会 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会(Established in 1950) 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 本部、ヘレン・ケラー学院 電話 03(3200)0525 FAX 03(3200)0608 ヘレン・ケラー治療院 鍼灸・あん摩マッサージ指圧 電話 03 (3200) 0585 FAX 03 (3200) 0608 点字図書館 電話 03(3200)0987 FAX 03(3200)0982 点字出版所、盲人用具センター、海外盲人事業交流事務局  〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-4 電話 03(3200)1310 FAX 03(3200)2582 ●就業規則、関連規程を改正 内規の共通化も図る  理事長 奥村博史  協会の経営状況と超高齢化などの社会状況を鑑み、就業規則や関連の各種規程、内規を見直しました。今年1月に職員説明会を開催し、塚本泉業務執行理事とともに、改正原案について説明しました。その後、全職員の意見を文書で集約しました。  その結果、就業規則の主な改正点として、@業務外傷病による休職の無給化A勤務年数に関わらず業務外傷病の欠勤事由を「1カ月を超えたとき」に統一B労災による休業期間における給与との差額分補償を解消――の3点について不利益変更となりました。  一方、点字出版所の公休を1日増やし、全施設で年末年始の休日を12月28日〜1月4日としました。  また、各種規程や内規も整理、可能な限り共通化しました。点字出版所のみに規定されていた勤続30年休暇・賞与を他の施設にも適用した他、出産祝い金を「1万円」から「1子3万円」に増額するなどしました。3月20日の理事会で承認されました。4月1日から実施しています。 ●「ヘレン・ケラー治療院」開設1年  当協会の新しい拠点として2022年4月に開設した就労継続支援B型事業所「ヘレン・ケラー治療院 鍼灸・あん摩マッサージ指圧」は、皆様のご厚意に支えられ、初年度を乗り切ることができた。  あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師(あはき師)を中心とした就労継続支援B型事業所は、東京都内では初の試みで手探り状態だったうえ、開業当初はコロナ禍のただ中にあった。患者は職員や関係者のみだったが、感染症対策を徹底し、昨年7月から外来患者の受け入れを始めた。ポスティングなどの宣伝活動も行い、今年6 月末現在で患者数は延べ850人に上る。  そうした中、利用者も徐々に集まり、登録者は11名に増えた。月曜日から土曜日まで開業しているが、平均利用率は約6割で推移している。定員20名で、当面の課題は新規利用者の開拓だ。  また、現在の利用者は20代から60代で、全員が、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師いずれかの、あるいは全ての国家資格を持っている。当事業所は、その名の通りあはきの施術がメインだが、封筒や名刺の点字印刷業務も行う。今年度に入り、すでに約3000枚の点字印刷封筒を納品した。  公益財団法人洲崎福祉財団の3年間継続事業に認められ、最終年にあたる2023年度も1000万円のご助成を受けることができた。こうした助成金を活用しながら、協会のロゴマークを刺しゅうした利用者の施術着や各種備品の整備を進めてきた。「治療院」としての宣伝のため、事業所の玄関前にイーゼルの手書き看板を出しているが、明治通り沿いの毎日新聞社早稲田別館の敷地を無償貸与していただき、助成金を活用して1畳ほどの大きな看板(写真右)をこのほど設置した。さらなる宣伝効果が期待できる。  また、リニューアルしたホームページからも施術予約や点字印刷依頼も受けるようになった。地域の皆様をはじめ、多くの方々と一層連携を深めていきたい。 ●2023年度音訳・点訳ボランティア養成講習会開催  今年5月、久しぶりに点字図書館は音訳・点訳ボランティア養成講習会を開催した。1、2回目は音訳・点訳合同で行い、「視覚障害者理解」をテーマに座学だけでなく、ロービジョン体験、ガイドの基本の体験なども実施した。3回目からは音訳は水曜日、点訳は金曜日に約半年間開催する。  ●2022(令和4)年度卒業式  ヘレン・ケラー学院は3月17日、2022(令和4)年度卒業式・修了式・終業式を行った。3年ぶりに来賓を招いての挙行となった。  卒業生は高等課程2名、専門課程1名。高等課程3年修了生2名が加わり、計5名に奥村博史学院長から卒業証書、修了証書が授与された。続いて、1年間の学業成績優秀者をたたえ、優等賞が3名に、努力賞が2名に、同窓会長賞が1名に贈られた。 今回、20年ぶりに一色賞が2名に授与された。  学院長式辞の後、退職される清原修二先生、大瀧清次先生に、学生代表から花束と記念品が贈られた。また、当日出席できなかった坂本裕二先生と高野仁先生の退職が報告された。  最後に、卒業生を代表して高等課程5年の及川晃子さんが「新型コロナウイルスで学生生活が一 変し、自宅学習でリモートで授業を受ける日々が続き、登校が再開しても不安でしたが、多くの方に支えられ、授業や臨床実習を積み重ねることができました。学院で培った知識を糧に技術を磨き、立派な職業人となる努力を続けていきます」と答辞を述べ、拍手が送られた。 ●2023(令和5)年度始業式  4月6日、2023(令和5)年度の始業式が挙行された。今年度の学生は5年生1人、進級した4年生2人と編入した4年生1人を加えた計4人で、新たな学院生活をスタートした。 ●2022(令和4)年度事業報告 【協会本部】  協会の経営状況と超高齢化などの変化に対応するため、就業規則を大幅に改正し、各種規程、内規も見直した(4月1日実施)。  昨年7月6日、ハラスメントに関する内容を中心に「職員研修会」を実施した。東京都福祉保健局管理職研修・ハラスメント担当でもある当協会監事の岩ア弁護士が講師を務めた。  視覚障害者への支援に功績のあった人・団体を表彰する「第30回ヘレンケラー・サリバン賞」で、NPO法人日本点字普及協会理事長の藤野克己氏を受賞者に決定。贈賞式を昨年10月7日、オンラインで開催した。藤野氏は今年2月28日に死去。享年79。  「第72回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」を昨年11月19日、東京都文京区のトッパンホールで開いた。合唱・重唱部門は前年に続き見合わせた。全国から34人が参加した。例年の参天製薬(株)に加え今回、NPO法人イエロー・エンジェルからも協賛を得た(協賛者名「名古屋 宗次ホール」)。  「同行援護従業者養成研修」を各4日間の日程で計6回実施した。コロナ下で定員36人を20人に削減、計89人が修了した。修了者向けのステップアップ研修を昨年10月に実施し20人が参加した。  新施設開業を機に、2004年開設の協会ホームページを全面リニューアルし、協会広報誌「青い鳥」を2回発行するなど広報活動を推進した。  協会職員のインフルエンザのワクチン接種に対し、前年度に続き1人3,500円の助成を行った。 【ヘレン・ケラー学院】  2022(令和4)年度は新入生の募集を停止して2年目で、年度末の学生は、5年制の高等課程5人(3年生2人、4年生1人、5年生2人)、3年制の専門課程1人(3年生1人)。卒業生は、高等課程5年生2人と、専門課程3年生1人の計3人。修了生は、高等課程3年生の2人。これで卒業生・修了生は延べ1,982人となった。内訳は高等課程の3年修了1,108人、5年卒業633人、専門課程の3年卒業241人となった。  第31回国家試験は今年2月26、27の両日に行われた。あん摩マッサージ指圧師試験には現役3人が受験し、全員合格。はり師・きゅう師には現役3人が受験し、いずれも2人が合格した。 【ヘレン・ケラー治療院】  就労継続支援B型事業所「ヘレン・ケラー治療院 鍼灸あん摩マッサージ指圧」(ヘレン・ケラー治療院)を昨年4月1日に開業した。本館1階の約200平方bを転用し、東京都のバリアフリー条例に適合するよう入口やトイレを改装するなどした。利用者は、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師が中心。初年度の登録利用者は、あはき師いずれかあるいはすべての国家資格を持つ11人(定員20人)。  公益財団法人洲崎福祉財団から継続助成事業2年目の申請が通り計1,000万円の助成金を受けた。財団とは定期的にオンラインミーティングを行い、事業の進展状況を報告のうえアドバイスを受けた。 【点字図書館】  2022年度の自館製作図書のタイトル数は前年比で、点字図書が1タイトル、デイジー図書は3タイトルの微増となった。貸出タイトル数では前年比で、点字図書は7%減、テープ図書36%減、デイジー図書16%減となった。  サピエ図書館へ登録したコンテンツは点字データが72タイトル235巻、音声デイジーコンテンツは53タイトル501時間だった。また当館登録コンテンツの年間利用状況は、点字データが1,256タイトル4,268巻(延べ利用者数4,488人)、音声デイジーコンテンツが311タイトル2,982時間(延べ利用者数12,448人)だった。  今年3月末現在の利用登録者数は1,778人で、前年度末から4人増となった。  中途視覚障害者対象の点字講習は、41回開催、延べ54人参加。パソコン講習は、延べ36人がリモートで受講し、音声パソコンの操作などを学んだ。点訳ボランティアの勉強会は、各グループで計61回開催し、延べ626人が参加した。音訳ボランティア勉強会を6回開催し、延べ52人が参加した。 【点字出版所】  第26回参議院議員通常選挙(昨年7月10日投票)で、日本盲人福祉委員会視覚障害者選挙情報支援プロジェクト(日盲委選挙プロジェクト)の一員として、点字版・音声版の「選挙のお知らせ」(選挙公報)の製作を実施した。その他、地方自治体の首長・議員選挙の選挙公報を受注し製作。東京都など地方自治体の定期広報や議会だよりの点字版・音声版を受託し、製作・発行した。  理療教科用図書出版会の一員として、日本理療科教員連盟と協議しながら、理療科用電子(デジタル)教科書の製作に初めて取り組んだ。電子教科書は、点字教科書のデータを点字ディスプレイで表示する「点字データ版」と、拡大文字教科書をiPadに表示する「UDブラウザ版」の2種類。慶応大学と点字ディスプレイメーカーの協力も得て、2023年度供給開始を目指し、当協会は3教科を担当した。  月刊誌「点字ジャーナル」を年12回、生活情報誌「ライト&ライフ」の点字版を年23回(合併号1回含む)、デイジー版を年12回発行した。  地震など大規模災害に備えて、昨年7月から点字出版所防災委員会の活動を始め、備蓄品の点検、補充や「防災だより」の発行を通じ、職員の防災意識向上や災害時の安全確保に努めた。  「盲人用具センター」は、学院や図書館の協力を得て、在校生や図書館を利用する視覚障害者の方々に、学習用機材や用具を紹介し販売した。協会ホームページを通じて利用者の需要を喚起し、必要に応じて他施設とも相互仕入れを行い、互いに販路を広げ、利用者の利便性向上を図った。 【海外盲人交流事業事務局】 ネパール盲人福祉協会(NAWB)への支援として、当協会が創設に協力した安達禮雄育英基金、正雄育英基金、順子女子育英基金の3基金による奨学金給付を継続し、点字製本用材料を提供するなどフォローアップのための側面的支援を実施した。新型コロナウイルス禍で中止していた当協会職員の現地派遣をほぼ3年ぶりに実施し、現地スタッフとの交流や、状況報告を受けるなどした。事業報告集「愛の光通信」を年2回発行した。 ●2023(令和5)年度事業計画 【協会本部】  「第73回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」を11月18日、東京都文京区のトッパンホールで「日本で唯一の盲学生のための音楽コンクール」として継続開催する。「同行援護従業者養成研修」を計6回を予定し、1回あたり平均18人の参加者を見込む。協会報「青い鳥」(原則年2回発行)や22年度にリニューアルしたホームページを通じて協会事業を周知するなど広報活動を推進する。本部LAN DISKを設置し、就業規則や規程 類などの文書を一括管理するとともに「見える化」し、職員の利便性を高める。 【ヘレン・ケラー学院】  新入生の募集を停止して3年目となる2023年度の学生数は、5年生1人、4年生2人と4年生に編入した1人を加え計4人。  「学生の国家資格取得」「卒業後の自立」のため、通常の授業以外に随時、補講を行い、国家試験合格率の向上を図るとともに、就職支援に取り組む。  コロナ下で2020年から中断していたが、学生が臨床実習などでお世話になっている近隣の方々に感謝の意を込め、無料で施術をする「感謝DAY」を夏休み期間中に開催する予定。 【ヘレン・ケラー治療院】  開設2年目を迎え、現在11人の利用者を定員の20人まで増やし、あはきの施術を中心に点字名刺の印刷など、視覚障害者の福祉的就労の場として活動を広げる。公益財団法人洲崎福祉財団の継続支援事業(2021年6月〜2024年5月の3年間)に採用されている。 【点字図書館】  点字・録音図書の製作体制を見直し、迅速な製作と質的向上を目指す。特に医学関連図書の製作に重点を置き、三療師国家資格取得を目指す学生に対しては、資料製作による学習支援に努める。  点訳・音訳ボランティア養成講習を開催し新規ボランティアの確保を図る。また、活動中のボランティアを対象に勉強会を開催し技術向上に努める。  選書について再考し体制を確立するとともに、他館製作図書の受け入れや、出版される点字・録音図書の購入により蔵書の充実を図る。  また、利用登録者の点字図書利用を促すとともに、広く活字による読書が困難な人たちに向け録音図書等の利用を啓発する。  視覚障害者への点字講習会を実施する。また、点字講習会受講者・修了者に対し自主活動の場を提供する。  見えない・見えにくいことによる不自由さを軽減するための相談・訓練を実施し、関係施設・団体と連携しながら適切な支援に努める。とくに障害初期の人、障害者手帳を持たない人などへ柔軟な対応を行い、支援の入り口としての役割を担う。 【点字出版所】  4月の統一地方選挙で各自治体の選挙管理委員会から点字版・音声版の「選挙のお知らせ」(選挙公報)の製作を受注して遅滞なく発行する。  2024年度に文部科学省著作点字教科書の改訂がある。当協会は1970年以来、視覚特別支援学校小学部「算数」を受注・製作してきたので、今秋予定される入札でも「算数」を受注し、製作できるように努める。  地方自治体の「点字版・音声版広報」や民間企業の出版物などを積極的に受注し、製作する。  月刊誌「点字ジャーナル」を年12回、生活情報誌「ライト&ライフ」を点字版を年23回、デイジー版(音声版)を年12回発行する。  「盲人用具センター」は、学院・点字図書館を通して、視覚障害者、在校生、ボランティアの方々に日常生活用具等の必需品を購入してもらい、アフターサービスも行う。 【海外盲人交流事業事務局】  ネパール盲人福祉協会(NAWB)の点字教科書発行を中心とした事業に側面的支援を実施する。安達禮雄・正雄・順子女子育英の各基金による奨学金給付事業が、NAWBを通じて滞りなく実施されるよう管理する。職員の現地派遣などを通じて、こうした事業の実施状況を把握し、現地との交流・意思疎通を図る。  NAWBから事業報告等が提出されることを条件に、「愛の光通信」を年2回発行する。 ●資金収支計算書(ホームページをご覧ください) (省略) ●事業活動計算書(ホームページをご覧ください) (省略) ●貸借対照表(ホームページをご覧ください) (省略) ●統一地方選「選挙公報」製作で奮闘  統一地方選挙が2023年4月に実施された。前半戦(4月9日投票の知事、政令市長・市議、県議など)と後半戦(4月23日投票の東京区長・区議、市議など)に分かれ、多くの自治体の選挙管理委員会から点字版・音声版の「選挙のお知らせ」(選挙公報)を受注した。3月半ばから政見公約原稿などの入稿が相次ぎ、選挙公報の製作作業は、1カ月にわたる長丁場となった。自治体数が多く、告示日が5回に分散するため、異なる納期に合わせて作業日程も細分化し、職員たちは連日、目まぐるしいスケジュールで作業に追われた。全ての職場、職員の奮闘のおかげで、大きなトラブルもなく作業を終えられた。 ●2022年度(令和4年度)ご寄付者名簿 2022年(令和4年)4月1日〜2023年(令和5年)3月31日 五十音順(個人団体の順)・敬称略 温かいご支援ありがとうございました! 【本部扱い】  賛助会員:参天製薬株式会社  一般寄付:参天製薬株式会社、NPO法人イエロー・エンジェル、(株)福祉会計サービスセンター 代表取締役 宮内真木子、浅野正巳、稲山輝機、大森晴枝、金谷紫之、神山砂智子、坂本留美、杉田安男、染川諭、藤岡博、松田弘之、水野進、HARVEY PAUL A.S. 【ヘレン・ケラー学院扱い】  一般寄付:一般財団法人一枝のゆめ財団、甲斐直彦、金谷紫之、山口朋世、匿名 【点字図書館扱い】 賛助会員:青木弘、秋山由美子、磯崎治子、宇田勉、小柳紀男、斎藤紀年夫、鈴木健夫、鈴木由紀、楯香津美、田中秀臣、畑千尋、坂西ひとみ、福島ふさ子、古川雄、星野博子、松井忠夫、松浦節子、宮本牧子、村上工、矢藤敦子、山内経、米田日出明 一般寄付:青木弘、秋山由美子、甘粕貞子、岩野英夫、宇和野康弘、遠藤久子、笠井実、酒井町子、塩田和夫、白川恵美子、鈴木由紀、須藤憲一、田澤芳行、谷口旭、田村徳章・みどり、中尾靖博、二瓶幸子、長谷川あけみ、畑秀美、平野邦雄、藤田ひろ子、星義、本間みさ子、松田千富美、峰松雄三郎、村瀬幸子、室岡見致、森明彦、矢藤敦子、柳崎秀夫、山ア洋子、油布勝美、渡辺武松 【点字出版所扱い】  一般寄付:浅野正巳 【海外盲人交流事業事務局扱い】  一般寄付:安藤生、飯田光江、石田隆雄、岩室純子、岩屋芳夫、植竹清孝、上野伊律子、遠藤利三、大垣内勇、大西正広、大橋東洋彦、大森純子、岡本好司、貝元利江、勝山良三、加藤万利子、川尻哲夫、川田孝子、小泉周二、小島亮、小林良子、小森愛子、斎藤惇生、酒井久江、坂本留美、佐々木秀明、指田忠司、佐藤達夫、白井雅人、杉沢宏、鈴木洋子、須原ひとみ、高橋恵子、田中正和、生井良一、林紘子、原田美男、樋渡敏也、富久縞博、増野幸子、松井繁、松本大、御本正、三宅正太郎、茂木幹央、山口節子、渡辺勇喜三、  小林動物病院、学校法人聖明学園古和釜幼稚園、株式会社高垣商店、有限会社ヤマオー事務機   ●第73回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール 11月18日  「第73回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」を11月18日(土)午前10時から、東京都文京区の「トッパンホール」にて開催します。  昨年に続き、厚生労働省発表の感染症対策基本方針、および東京都新型コロナウイルス感染症対策条例ガイドラインに則り開催を予定しておりますが、当日の運営方法などについては適宜協会ホームページに公開いたします。 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会 ヘレン・ケラー記念音楽コンクール係 Tel:03-3200-0525  E-mail:onkon@thka.jp ●編集後記  私事で恐縮ですが、6月3日早朝、胸を圧迫される苦しさで目覚め、救急車で病院に。急性心筋梗塞と診断され、カテーテル手術を受けて2週間近く入院しました。健康診断などで心臓の問題を指摘されたことはなく、まさに晴天のへきれきでしたが、主治医からは「今回はラッキーだったと思ってください」と釘を刺されました。健康管理の大切さを改めて肝に銘じた次第です。  そういえば、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、5月8日に季節性インフルエンザと同レベルの5類に引き下げられてから約2カ月。新規感染者数が全国的にじわりと増えてきて、日本医師会幹部は「第9波との判断が妥当」と指摘しています。厚労省のHPによると、5類移行後に罹患した場合、法律上の外出自粛は求めず個人の判断になるが、5日間外出を控えることなどを「推奨」するとしています。「個人の判断」と言ったって、職場への感染リスクなどを考えれば、そうせざるを得ないでしょう。点字出版所でも当面は従来通り、職場への連絡、医療機関への受診、回復まで自宅療養――などの対応をお願いしています。うだる暑さの中、熱中症に気をつけながら人混みでマスクを着用するのは難儀ですが、これも健康管理と割り切り、やっかいなウイルスへの警戒を続けなければならないようです。  今号1面掲載の「就業規則、関連規程を改正」は、社会保険労務士と協議しながらほぼ1年がかりで作業しました。併せて雇用契約書などの見直しも行い、就労環境の整備・改善を図りました。(塚本泉) ++ ●広報委員会 委員長:塚本泉(業務執行理事・点字出版所長) 委員:福山博(点字ジャーナル編集長) 委員:大久保美智子(ヘレン・ケラー学院) 委員:戸塚辰永(点字出版所編集課) 委員:佐久間朋(点字出版所製版課) 委員:和泉枝里(点字図書館) --------- “視覚障害者と共に” 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会 ホームページもご覧ください。 https://www.thka.jp ---------- ++