点字図書館だより「あい」 No.153 2023年8月 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会点字図書館 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 TEL 050-3540-8281 FAX 03-3200-0982 E-mail toshokan@thka.jp ホームページ http://www.thka.jp/ 開館時間 9:00〜17:00/休館日 土日祝日 -------------------------------------------------- 目次 ●話題の本 ― 追悼 平岩弓枝 ●話題の本 ― 映画・ドラマ原作 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ ●点字・録音図書追加目録 No.202 2023年6月・7月  ○あん摩マッサージ指圧無料体験会  ○【点字図書】 11タイトル  ○【デイジー図書】 23タイトル -------------------------------------------------- ●話題の本 ― 追悼 平岩弓枝  「御宿かわせみ」シリーズ 平岩弓枝 著  江戸大川端、柳橋のはずれにある旅籠「かわせみ」に泊る人たちをめぐる事件の数々。若き女主人るいは恋人の神林東吾と協力し、解決の途をさぐってゆく。捕物帳仕立ての連作時代小説シリーズ。  「はやぶさ新八御用帳」シリーズ 平岩弓枝 著    南町奉行根岸肥前守の懐刀・隼新八郎、神道無念流の名手で頭脳明晰、心やさしい好青年だが恋には奥手。あからさまに出来ない犯罪を、密かに探る内与力の役についている。斬新な江戸ミステリーシリーズ。  「肝っ玉かあさん」 平岩弓枝 著  原宿のそばや「大正庵」のおかみさんは、太っ腹で、世話好きで涙もろい未亡人。この肝っ玉かあさんを中心に湧き起こる日常のさざなみを、生活感あふれる描写で描く。  「女と味噌汁」 平岩弓枝 著  花柳界に生きる芸者・千佳子には、なぜだか次々と厄介なもめごとが降りかかる。浮気や嫁姑問題、後輩の恋愛騒動…。料理の腕も活かしながら、千佳子はそれらを解決していく。 ●話題の本 ― 映画・ドラマ原作  「ハヤブサ消防団」 池井戸 潤 著  亡き父の故郷である「ハヤブサ地区」に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで消防団入りした太郎を、連続放火事件が待ち受けていた。のどかな集落に隠された真実とは…。ドラマ原作。  「やさしい猫」 中島京子 著    シングルマザーの保育士が好意を持ったのはスリランカ人の男性だった。結婚直前、彼が強制収容されてしまい…。ドラマ原作。  「彼女たちの犯罪」 横関 大 著  医者の妻で義理の両親と同居する由香里。夫の浮気と不妊に悩んでいた彼女が遺体で発見される。一方、結婚願望の強い繭美は、どうしても会いたくなかった男と付き合い始めることになり…。ドラマ原作。  「大名倒産」 浅田次郎 著  泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は、縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。そうとは知らぬ若殿に次々と難題が降りかかり…。映画原作。 ●ポシェット  ○あん摩マッサージ指圧無料体験会  当協会運営の「ヘレン・ケラー学院」と「ヘレン・ケラー治療院」では、「あん摩マッサージ指圧(30分)無料体験会」を、8月26日(土)に開催します。ご希望の方はお気軽にお電話でご予約ください。みなさまのお越しをお待ちしております。  開催日:8月26日(土)  会場:ヘレン・ケラー治療院(東京都新宿区大久保3-14-20)  時間:@10時〜10時30分     A10時40分〜11時10分     B11時20分〜11時50分     C12時〜12時30分     D13時20分〜13時50分     E14時〜14時30分     F14時40分〜15時10分  予約方法:完全予約制ですので、事前にお電話でご希望の時間をお知らせください。電話 03-3200-0525(平日9時から15時)。  ○寄贈資料についてのお知らせ  次のような資料が届いています。ご希望の方は、当館へお申し込みください。ただし、保管期間は2023年10月末までとなります。 【貸し出し】  「東京都気候変動適応計画」 東京都福祉保健局 点字版、テープ版、デイジー版  「ふれあい らしんばん 第91号」 内閣府政府広報室 点字版  「明日への声 Vol.91」 内閣府政府広報室 一般CD版  「月刊みんぱく 2023年6月・7月号」 国立民族学博物館 デイジー版 【さしあげます】  「NHKラジオ放送番組時刻表(ラジオ第1・第2・FM)」 点字版 1部   「NHKテレビ放送番組時刻表(総合・Eテレ)」 点字版 1部  「NHK放送番組時刻表」 デイジー版 5部 ------------------- ●点字・録音図書追加目録 No.203 2023年6月・7月  ※書名のまえの数字は、この目録での図書ナンバーです。貸し出しのお申し込みの際に、目録の号数とあわせてご利用ください。  ※図書ナンバーの先頭には、#を付けています。  ※タイトルごとに、書名、副書名、シリーズ名、著者名、巻数(収録時間)、原本発行者、原本発行年、製作者名、内容紹介の順に記載しています。自館製作図書は、製作者名を省略しています。  ○【点字図書】 11タイトル 医学(1タイトル)   #1 今すぐそのマクラを捨ててください 〜誰でも簡単にぐっすり眠れる  井上剛志 著 1冊 主婦の友インフォス 2023年  睡眠の質を変えるには、マクラを変えよう! 疲れやストレスの正体や、正しい「寝姿勢」&「マクラ」について解説する。 言語(1タイトル)   #2 日本一短い手紙「こころ」  丸岡文化財団 編集  1冊 中央経済社 2022年  福井県坂井市丸岡町の手紙コンクール、「一筆啓上賞」の入賞作品集。第29回は「こころ」をテーマに、様々な想いを手紙に込めて贈ります。大賞、秀作、住友賞、坂井青年会議所賞などを収録。 文学(9タイトル)  #3 谷川俊太郎詩集  谷川俊太郎 著  2冊 角川春樹事務所 2022年 (京都ライトハウス情報製作センター 製作)  昭和、平成、令和の三時代を通して活躍を続ける詩人・谷川俊太郎の自選詩集。「生きる」「朝のリレー」などのほか、初期詩篇や未刊詩篇も収録。  #4 愛しいひとにさよならを言う  石井睦美 著 3冊 中央公論新社 2019年  父親のいないわたしは、母と、母の友人・ユキさんに育てられた。愛に飢えることもなく、3人の幸せな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかったが…。18歳の少女の様々な出会いと別れを描く。  #5 黒ねこ亭でお茶を  長井理佳 作 1冊 岩崎書店 2008年  小学4年生のマリコは、海辺の小さな町に引っ越してきた。新しい家の庭にはたくさんの植物が茂っていて、なんだかわくわくするようなことが起こりそう。ある日、マリコの前に、黒ねこが現れる…。  #6 マジカルグランマ  柚木麻子 著 5冊 朝日新聞出版 2022年  75歳を目前に再デビューした元女優の正子。しかし、夫の死により仮面夫婦であることがバレてしまい、さらに夫には多額の借金があり…。  #7 老いの正体 〜認知症と友だち  森村誠一 著 2冊 角川文化振興財団 2022年 (安城点訳サークルきつつき会 製作)  人間老いれば病気もするし苦悩する。明るく夢を追い生きるためのコツとは? うつを克服した90歳認知症の著者が実践する人生の極意。  #8 猿のこしかけ  幸田 文 著 3冊 講談社 1999年  離婚後のある日の父との経緯を書いた「平ったい期間」他、娘時代の淡い哀しみや懐かしさと共に浮かび上がる思い出を収めた随筆10篇を収録。  #9 歳はトルもの、さっぱりと  石井ふく子 著 2冊 中央公論新社 2023年 (島根ライトハウス 製作)  人との出会いが元気のもと。96歳、現役最高齢のドラマプロデューサーである著者が、縁の育みかた、あっぱれな年齢の忘れかたを綴る。  #10 歴史探偵忘れ残りの記  半藤一利 著 3冊 文藝春秋 2021年  昭和の語り部である半藤一利の、歴史のよもやま話、ことばのウンチク、悪ガキ時代を描いた自伝的エッセイなどを収録する。  #11 旅先のオバケ  椎名 誠 著  3冊 集英社 2021年  極寒ロシアの心霊ホテル、一瞬で蚊に包まれた恐怖のテント泊…。全世界を旅してきた著者が、これまで泊まった「宿」でのエクストリームな体験を綴る。 ---  ○【デイジー図書】 23タイトル 医学(1タイトル)  #12 臨床万事塞翁が馬 〜若き鍼灸師のあなたにフワッと寄り添う鍼治療の書  森本繁太郎 著 18時間2分 森本はり院 2020年 (神戸市立点字図書館 製作)  古典鍼灸治療書の代表とも言える『素問』も『霊枢』も『難経』も81篇で書かれている。それにあやかって、刺さないハリ、森本式ていしんの創案者が鍼灸治療に関する81篇の話をまとめた。 歴史(3タイトル)  #13 逆説の日本史 24 明治躍進編 〜帝国憲法と日清開戦の謎  井沢元彦 著  13時間12分 小学館 2018年 (新潟県視覚障害者情報センター 製作)  大日本帝国憲法制定の裏には、大隈重信・福沢諭吉と、伊藤博文・岩倉具視の熾烈な主導権争いがあった。帝国憲法と日清開戦の謎に迫る。  #14 逆説の日本史 25 明治風雲編 〜日英同盟と黄禍論の謎  井沢元彦 著 15時間54分 小学館 2020年 (新潟県視覚障害者情報センター 製作)  大英帝国との同盟を実現しながらロシアとの開戦へ傾いていった明治政府の動き、さらにヨーロッパを席巻した「黄禍論」について解説する。  #15 逆説の日本史 26 明治激闘編 〜日露戦争と日比谷焼打の謎  井沢元彦 著 16時間55分 小学館 2021年 (新潟県視覚障害者情報センター 製作)  日清戦争に勝利し世界の表舞台に躍り出た大日本帝国の前に立ちはだかったのは、ロシア帝国だった。大日本帝国は超大国ロシアをいかにして撃破したのか。日露戦争の謎に迫る。 文学(7タイトル)  #16 新・教場  長岡弘樹 著  8時間59分 小学館 2023年 (小樽市点字図書館 製作)  警察学校の助教の男は、初任課短期課程のスタートを前に、緊張していた。伝説の刑事指導官・風間が警察学校に赴任し、上司となるからだ。最恐教官の初陣を描く「教場」シリーズ最新作。  #17 人生胸算用  稲葉 稔 著  9時間8分 文藝春秋 2016年 (小樽市点字図書館 製作)  「大名に頭を下げさせる商人になる」という大望を胸に秘めて江戸に上り、穀物問屋の奉公に入った17歳の少年の成長、淡い恋、奉公先で起きる事件を描く。  #18 萩の餅(花暦居酒屋ぜんや[2])  坂井希久子 著  5時間29分 角川春樹事務所 2022年 (小樽市点字図書館 製作)  早い出世を妬まれている熊吉。養い子故に色々なことを我慢してしまうお花。様々な試練が2人を襲うが、温かい料理と人情に励まされ、必死に前を向いて歩く。シリーズ第2弾。  #19 ねじり梅 (花暦居酒屋ぜんや[3])  坂井希久子 著 5時間14分 角川春樹事務所 2022年 (小樽市点字図書館 製作)  「龍気補養丹」を売り出すことになった熊吉。少しずつ養い親の只次郎とお妙に心を開き始めたお花。ようやく道が開けてきたかに見えた二人に、新たな災難が降りかかる。シリーズ第3弾。  #20 夢の終幕(ボーダーズ 2)  堂場瞬一 著 12時間44分 集英社 2022年 (小樽市点字図書館 製作)  人気バンドが、ライブ終了後、ツアーバスごと消えた。警視庁特殊事件対策班が担当を任され、付近の捜索を始めるが、マネージャーの遺体が発見される…。  #21 ポストコロナのSF  日本SF作家クラブ 編 天沢時生 ほか著 14時間59分  早川書房 2021年  この先に待ち受けているのはワクチンの普及による収束か、あるいはウイルスとの共存か。19名の作家が、ポストコロナの世界を描く書き下ろしSFアンソロジー。  #22 恋人たちのいる風景 〜O・ヘンリーラブ・ストーリーズ  O・ヘンリー 著 常盤新平 訳 3時間9分  洋泉社 2009年(小樽市点字図書館 製作)  大都会の片隅に花咲く、すてきな恋の話。古典の名作「賢者の贈り物」など、O・ヘンリーによる珠玉のラブ・ストーリー7篇を収録。 厚労省委託図書「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」(12タイトル)  #23 給食室のいちにち  大塚菜生 文 1時間8分 少年写真新聞社 2022年 (日本ライトハウス 製作)  安全でおいしい給食はどうやってつくるの? 身支度から検収、調理、片づけ、献立づくりまで、小学校の給食室の現場をリアルに描く。  #24 化石のよぶ声がきこえる 〜天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ  ヘレイン・ベッカー 作 木村由莉 訳・監修 1時間12分  くもん出版 2022年(日本ライトハウス 製作)  ウェンディは、すてきなものを見つける天才。ある日発見した何千万年も前の恐竜の化石が、ウェンディの人生を大きく変えていく。  #25 うまれてくるよ海のなか  かんちくたかこ 文 59分 アリス館 2022年 (日本ライトハウス 製作)  大事な卵を守る、海のお父さんとお母さん。卵のそばでお世話したり、見つからないように隠したり…。卵を守る海の生きものたちの一生懸命な姿を、紹介する。  #26 昆虫の惑星 〜虫たちは今日も地球を回す  アンヌ・スヴェルトルップ=ティーゲソン 著 小林玲子 訳 丸山宗利 監修  7時間35分 辰巳出版 2022年(日本ライトハウス 製作)  子煩悩なハサミムシ、水中で音楽を奏でるミズムシ…。ノルウェーの女性昆虫学者が、奇妙で美しく風変わりな虫たちについて語る。ヒトと昆虫の関わりもとりあげる。  #27 人がつくった川・荒川 〜水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする  長谷川 敦 著 4時間51分 旬報社 2022年(日本ライトハウス 製作)  水害とたたかい、川の流れを変え、江戸と東京の発展をささえてきた、荒川の歴史と流域の暮らしの変化を追いながら、その過去・現在・未来を旅する。  #28 スクラッチ  歌代 朔 作 8時間6分  あかね書房 2022年(日本ライトハウス 製作)  コロナ禍でバレーの「総体」が中止になった鈴音。出展するはずの「市郡展」の審査がなくなった千暁。それでも出展作を描き続ける千暁のキャンバスに、不注意から鈴音が墨を飛ばしてしまう…。  #29 それで、いい!  礒 みゆき 作  41分 ポプラ社 2022年 (日本ライトハウス 製作)  絵を描くのが大好き、だんだん描くことが苦しくなってしまったきつね。そんなとき、うさぎに「きつねちゃんの絵、大好き」といわれて…。そのままのあなたでいいと伝える物語。  #30 ライスボールとみそ蔵と  横田明子 作 2時間19分 絵本塾出版 2022年 (日本ライトハウス 製作)  蔵でみそを作る家に生まれたジュンは、父から「みそに興味を持って」と言われるのがいやでたまらない。そんな時、転校生に「蔵を見せてほしい」とたのまれ、ジュンの心は変化していく。  #31 アップステージ 〜シャイなわたしが舞台に立つまで  ダイアナ・ハーモン・アシャー 作 武富博子 訳  9時間13分 評論社 2022年(日本ライトハウス 製作)  シャイで目立つことが大きらいなシーラは、「学校ミュージカルに出演したい!」って、心の中では思ってる。ミュージカルの幕が開くまでのドタバタを描くユーモアたっぷりの物語。  #32 けんかのたね  ラッセル・ホーバン 作 小宮 由 訳  36分 岩波書店 2022年(日本ライトハウス 製作)  ある日、お父さんが疲れて帰ってくると、家の中は大さわぎ。犬は猫を追い回し、4人きょうだいは大げんか。いったい何があったのか? 大事件のはじまりは、小さな出来事だった。  #33 魔女だったかもしれないわたし  エル・マクニコル 著 櫛田理絵 訳 5時間53分  PHP研究所 2022年(日本ライトハウス 製作)  昔、「人と違う」というだけで処刑された人たちがいた。魔女裁判の話を聞いたアディは、慰霊碑を作ることを提案する。自閉の少女の葛藤と成長を描く。  #34 よるのあいだに… 〜みんなをささえるはたらく人たち  ポリー・フェイバー 文 中井はるの 訳 54分  BL出版 2022年(日本ライトハウス 製作)  みんなの暮らしを支えているのは、どんな人たちなんだろう? 私たちが生活する中で、なかなか直接目にすることのない、夜間にはたらく人たちの仕事を紹介する。 ---