点字図書館だより「あい」 No.150 2023年2月 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会点字図書館 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 TEL 050-3540-8281 FAX 03-3200-0982 E-mail toshokan@thka.jp ホームページ http://www.thka.jp/ 開館時間 9:00〜17:00/休館日 土日祝日 -------------------------------------------------- 目次 ●臨時休館のお知らせ ●話題の本 ― 映画・ドラマ原作 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ ●点字・録音図書追加目録 No.200 2022年12月・2023年1月  ○【点字図書】 8タイトル  ○【デイジー図書】 13タイトル -------------------------------------------------- ●臨時休館のお知らせ  3月20日(月)は蔵書整理のため休館とさせていただきます。どうぞご了承ください。 ●話題の本 ― 映画・ドラマ原作  「殺しの四人 (仕掛人・藤枝梅安)」 池波正太郎 著  仕掛け人とは、依頼されれば闇から闇へと人を葬る殺し屋。梅安はこの道10年、鍼の名医とは表看板、まことは鍼一本で悪の世界の毒を突く。映画原作。  「少女は卒業しない」 朝井リョウ 著    校舎取り壊しが決まっている高校、最後の卒業式。少女7人が迎えるそれぞれの別れを、瑞々しく描く連作短編集。映画原作。  「機捜235」 今野 敏 著  渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊所属の主人公。彼の新しい相棒は、白髪頭で定年間際の男だった。だが男は思いがけない実力を秘めた刑事で…。ドラマ原作。  「三千円の使いかた」 原田ひ香 著  突然の入院、離婚、介護費…。御厨家の女性たちは、人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか―。「節約」家族小説。ドラマ原作。  「忍者に結婚は難しい」 横関 大 著  現代でも暗躍する忍者たち。正体を知らずに結婚した伊賀忍者の男と甲賀忍者の女は今や離婚寸前の状態だった。そんなある日伊賀系の政治家が暗殺され…。ドラマ原作。 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ  次のような資料が届いています。ご希望の方は、当館へお申し込みください。ただし、保管期間は2023年4月末までとなります。 【貸し出し】  「東京都高齢者保健福祉計画概要」 東京都福祉保健局 点字版、テープ版、デイジー版  「東京水素ビジョン」 東京都福祉保健局 点字版、テープ版、デイジー版  「ふれあい らしんばん 第88号」 内閣府政府広報室 点字版  「明日への声 Vol.88」 内閣府政府広報室 一般CD版  「月刊みんぱく 2022年12月・2023年1月号」 国立民族学博物館 デイジー版 ------------------- ●点字・録音図書追加目録 No.200 2022年12月・2023年1月  ※書名のまえの数字は、この目録での図書ナンバーです。貸し出しのお申し込みの際に、目録の号数とあわせてご利用ください。  ※図書ナンバーの先頭には、#を付けています。  ※タイトルごとに、書名、副書名、シリーズ名、著者名、巻数(収録時間)、原本発行者、原本発行年、製作者名、内容紹介の順に記載しています。自館製作図書は、製作者名を省略しています。  ○【点字図書】 10タイトル 医学(3タイトル)  #1 長生きしたい人は歯周病を治しなさい  天野敦雄 著 2冊 文藝春秋 2021年  全身に広がり害をなすことがわかってきた歯周病。歯周病の感染の原因、発症のメカニズム、引き起こす病気、予防・対策法について詳述する。  #2 60代からの最高の体調 〜ミネラル・ホルモンで「老いない体」を手に入れる  平澤精一 著 3冊 アスコム 2022年  ミネラルやホルモンを補充する、正しいサプリメントの飲み方を知る、朝食重視の食生活に変える…。60代以上の人が心身の健康を保ち、いつまでも元気に暮らすために必要な情報を、具体的に紹介する。  #3 成長し続ける脳の使い方 〜THE 21 PREMIUM  『THE 21』編集部 編 3冊 PHP研究所 2022年  日々の食事や睡眠、ストレスコントロールなど、「生涯現役の脳」を作るために多忙なミドル世代でも取り組める、ちょっとした生活の工夫やコツを伝授する。認知症の正しい知識も紹介。 人生訓(1タイトル)  #4 70歳からの老けない生き方  和田秀樹 著 3冊 リベラル社 2022年  死ぬまで「人生のピークを上書きする」ためには―。70代、80代の人たちが肉体的・精神的老いを予防し、健康寿命=寿命の質を伸ばし、上機嫌に生きていく方法を伝える。 社会科学(1タイトル)  #5 見えない人の「ちょっと世間話」 〜お好み書き  水谷昌史 著 4冊 新評論 2022年(日本点字図書館 製作)  ハンディはない方がいいし、お金は多い方がいいし、見た目もいい方が有利だ―。「真のバリアフリー」を求めて物言う視覚障害者の、ちょっと毒を含んだエッセイ集。 文学(4タイトル)  #6 アルテミス・ハウリング 〜技をかける少女  遠見塚わたる 著 3冊 メディアファクトリー 2010年  一人暮らしで貧乏高校生の絹ヶ瀬譲はある日、バイトの帰り道にクラスメイトで片思いの相手でもある朝霧飛鳥に突然襲撃される…。様々な衣装をまとった少女たちが激闘を繰り広げるコスプレ&バトルファンタジー。  #7 水曜日の手紙  森沢明夫 著 4冊 KADOKAWA 2021年  水曜日の出来事を綴った手紙を送ると見知らぬ誰かの水曜日が届くという「水曜日郵便局」。理想の自分になりきった直美の手紙と、人生に迷っていた洋輝の手紙。不思議な縁で交差した2人の手紙は、かかわる人々の未来を変えていく。  #8 はたらく魔王さま! SP 2  和ケ原聡司 著  3冊 KADOKAWA 2018年  魔王と勇者、異世界「日本」にどっぷり染まる―。鈴乃、芦屋、漆原、千穂、恵美、魔王、メインキャラクター6人がそれぞれ主役となった庶民派スペシャル特別編。  #9 ほどなく、お別れです  長月天音 著 3冊 小学館 2022年  清水美空は、葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった…。  #10 ポストコロナのSF  日本SF作家クラブ 編 7冊 早川書房 2021年  この先に待ち受けているのはワクチンの普及による収束か、あるいはウイルスとの苛酷な共存か―。新型コロナウイルス禍の最中にある19名の作家の想像力が、ポストコロナの世界を描くSFアンソロジー。 ---  ○【デイジー図書】 32タイトル 医学(2タイトル)  #11 命を守る、救える!応急手当〈イラスト図解〉事典 〜ケガ事故急病災害時に!  横田裕行 監修 「きょうの健康」番組制作班、主婦と生活社ライフ・プラス編集部 編  5時間23分 主婦と生活社 2019年(小樽市点字図書館 製作)  日常生活で起こりやすいケガや病気を取り上げ、応急手当のしかたをわかりやすく紹介。熱中症や冬場の入浴事故などへの応急手当も解説する。  #12 小児保健あん摩のすすめ 〜中国式小児あん摩健康法  能澤義和 著 4時間46分 たにぐち書店 2022年(日本点字図書館 製作)  「小児保健あん摩」の原理や方法、効果を、著者の臨床経験も含めて解説。小児の身体的特徴、皮膚の生理と病理、あん摩の生理学的意義や効果も説明。 哲学・心理学(2タイトル)  #13 フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者  シャルル・ペパン 著 永田千奈 訳  3時間42分 草思社 2022年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  理想主義者であるプラトン、革命的哲学者のカント…。古代ギリシャから近代まで、ヨーロッパの哲学者10人を通史的に紹介する。  #14 不安をしずめる心理学  加藤諦三 著 5時間29分 PHP研究所 2022年  不安の本質を理解すれば、幸福への扉が開かれる。不安とはどういうものなのかを説明し、不安の解決の方法を解説する。 伝記(1タイトル)  #15 ハーベン 〜ハーバード大学法科大学院初の盲ろう女子学生の物語  ハーベン・ギルマ 著 斎藤 愛、マギー・ケント・ウォン 訳  12時間15分 明石書店 2021年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  生まれつき盲ろうである著者。彼女の幼少期から、弁護士・講演家として障害者が平等な機会を獲得するために活動している現在までのエピソードを綴る。 社会科学(6タイトル)  #16 東京消防庁からのお知らせ 令和4年度版 〜安全・安心な生活に役立つ防火防災情報  東京消防庁防災部防災安全課 編  1時間17分 東京消防庁防災部防災安全課 2022年(東京消防庁 製作)  防火防災に関する様々な情報を音声で収録。「知ろう!防災 行こう!訓練」「火災から尊い生命を守ろう」「地震から命を守る家具転対策」「病院? 救急車? 迷ったら…」「あなたの命を守るために」ほか。  #17 日本文化の核心 〜「ジャパン・スタイル」を読み解く  松岡正剛 著 10時間31分 講談社 2020年  「侘び・数寄・すさび」「漂白と辺境」「小さきもの」「公家・武家・家元」…17のテーマを通じて見えてくる「日本」の本質とは―。日本文化に精通した「知の巨匠」松岡正剛が融通無碍に語る日本論。  #18 ヤングケアラー 〜介護する子どもたち  毎日新聞取材班 著  8時間36分 毎日新聞出版 2021年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  家族の看護や看病を担う子どもを指す「ヤングケアラー」。ほとんど知られていなかったその実態をインタビューを元にまとめる。  #19 見えない人の「ちょっと世間話」 〜お好み書き  水谷昌史 著 8時間1分 新評論 2022年(青森県視覚障害者情報センター 製作)  ハンディはない方がいいし、お金は多い方がいいし、見た目もいい方が有利だ―。「真のバリアフリー」を求めて物言う視覚障害者の、ちょっと毒を含んだエッセイ集。  #20 静かなる変革者たち 〜精神障がいのある親に育てられ、成長して支援職に就いた子どもたちの語り  横山恵子、蔭山正子、こどもぴあ 編著  6時間 ペンコム 2019年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  精神障がいのある親を持ち、支援職に就いた4人の体験記と、彼らの座談会を収録。それらを元に、家族であり支援者でもあることの意味などを整理する。  #21 兄と弟の3歳仲間の世界へ 〜日誌的観察記録から  麻生 武 著 12時間20分 ミネルヴァ書房 2021年  母親から離れ、仲間関係の世界へと足を踏み入れる「3歳」を、子どもたちはいかに生きているのか。発達心理学者である父とその妻の観察記録から、2人の息子それぞれの3歳の世界を描き出す。 自然科学(1タイトル)  #22 アカデミアを離れてみたら 〜博士、道なき道をゆく  岩波書店編集部 編 8時間58分 岩波書店 2021年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  博士号を取得した後、学術の世界から離れた人々はどう生きているのか。企業の研究職から官僚、指揮者まで、主に理系の博士号取得者たち21人が語る。 産業(1タイトル)  #23 会社のSNS担当になったらはじめに読む本  落合正和 著 4時間42分 すばる舎リンケージ 2020年(厚労省委託:日本ライトハウス 製作)  企業アカウント運用の教科書。SNSを活用したマーケティングで成果を出すために、基本的知識から事例、具体的な施策までをわかりやすく解説。 スポーツ・諸芸(2タイトル)  #24 前だけを見る力 〜失明危機に陥った僕が世界一に挑む理由  松本光平 著 4時間27分 KADOKAWA 2022年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  トレーニング中、事故で右目の視力を失ったプロサッカー選手の著者。選手として復帰するべくトレーニングに励む彼が、これまでの歩みを語る。  #25 教養としての茶道 〜世界のビジネスエリートが知っている  竹田理絵 著 4時間11分 自由国民社 2021年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  日本の「おもてなし」を体現している茶道。「なぜ茶碗を回すのか」といった疑問や、茶道の歴史・作法など、身につけておきたい茶道の教養を解説する。 言語(1タイトル)  #26 日本語はこわくない  飯間浩明 著 2時間47分 PHP研究所 2021年(厚労省委託:日本点字図書館 製作)  「ご苦労さま」と「お疲れさま」のどちらを使う? 「よろしかったでしょうか」は間違い? 『三省堂国語辞典』の編集委員が日本語のコツを解説する。 文学(9タイトル)  #27 誤ちの絆 〜警視庁総合支援課  堂場瞬一 著 11時間57分 講談社 2022年(小樽市点字図書館 製作)  被害者とその家族だけでなく、加害者家族も支援対象に。新たな任務に取り組むべく発足した「総合支援課」。捜査一課から異動してきた柿谷晶は、彼女自身も加害者家族だった…。  #28 浮世小路の姉妹  佐伯泰英 著 7時間40分 光文社 2022年(日本点字図書館 製作)  町火消の見習いの少年は、火事で両親と店を失った、老舗料理茶屋の姉妹を知り、火付けの下手人を探ることになる。日本橋を舞台にした、絆と信頼の物語。  #29 お師匠様、出番です! 〜からぬけ長屋落語人情噺  柳ケ瀬文月 著 5時間54分 ポプラ社 2022年(小樽市点字図書館 製作)  正義感が強く、武芸に長けた堅物娘・伊予の家族は、母を亡くして以来、笑い声を失っていた。ある日、店賃を入れない落語家・烏骨亭邑楽の話を聞きつけた伊予は、店賃を納めさせるため、邑楽に弟子入りを決意する…。  #30 俺たちは神じゃない 〜麻布中央病院外科  中山祐次郎 著 7時間38分 新潮社 2022年(我孫子市民図書館 製作)  国会議員の癌切除を依頼された生真面目な外科医・剣崎は、陽気な関西人・松島を助手に得意なロボット手術を進めるが…。現役外科医が総合病院で日夜起こるドラマをリアルに描く。  #31 古都鎌倉、あやかし喫茶で会いましょう  忍丸 著 9時間58分 一二三書房 2019年  傷心旅行で古都鎌倉を訪れた詩織。たどり着いたのは、ある古民家カフェ。「あやかしも人間もどうぞ」という看板を掲げたカフェの中で詩織を待っていたのは絶品料理と、「鬼」のイケメンシェフとあやかしたちだった…。  #32 夏の終わりの時間割  長岡弘樹 著 5時間28分 講談社 2021年(小樽市点字図書館 製作)  小6の祥と放火容疑をかけられた知的障害のある信。2人の少年の友情を綴る表題作をはじめ、困難に直面した様々な境遇の人々を描いた全6編を収録。ほろ苦くも優しく温かなミステリー集。  #33 ハヤブサ消防団  池井戸潤 著 13時間22分 集英社 2022年(西宮市視覚障害者図書館 製作)  亡き父の故郷である「ハヤブサ地区」に移り住んだミステリー作家の三馬太郎。地元の人の誘いで消防団入りした太郎を、連続放火事件が待ち受けていた。のどかな集落に隠された真実とは…。  #34 番所医はちきん先生休診録 3 〜散華の女  井川香四郎 著 8時間13分 幻冬舎 2022年(宮城県視覚障害者情報センター 製作)  番所医の八田錦は、定町廻り筆頭同心の許しを得て、死因が分からない亡骸の腑分けに臨む。彼女が突き止めた思わぬ事実とは? 幼い姉弟を捨て新興宗教の教祖となった母の因果を描く表題作ほか全4話を収録。  #35 今日は、これをしました  群ようこ 著 5時間31分 集英社 2022年(小樽市点字図書館 製作)  編み物、動画鑑賞、新聞購読、マスク作り…。無理をしない。無駄をしない。いくつになっても、家の中でも、近所でも、喜びや楽しみは見つけられる。彩りに満ちた日常を綴ったエッセイ集。 厚労省委託図書「人と思想」(7タイトル)  #36 アッシジのフランチェスコ  川下 勝 著 6時間52分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作)  13世紀に生きたアッシジのフランチェスコ。キリスト教とイスラム教の二極対立の中で、他宗教との対話を試み、平和の実現に尽力した彼の生涯を描く。  #37 ジョン・スタインベック  中山喜代市 著 10時間52分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作)  アメリカの文豪ジョン・スタインベック。彼の描く小説の文学的源流は、聖書や神話などに根ざし、豊かな芸術性をもつ。彼の生涯とその魅力を解き明かす。  #38 ハーバーマス  小牧 治、村上隆夫 著 8時間33分 清水書院 2015年(日本点字図書館 製作)  戦後のドイツの哲学と社会学の発展に大きな影響を与えてきた、哲学者・社会学者ユルゲン・ハーバーマス。彼の思想をわかりやすく紹介する。  #39 三木清  永野基綱 著 10時間47分 清水書院 2015年(日本点字図書館 製作)  20世紀前半の思想家・三木清は、天皇制国家体制をフィクションと読み切り、理論と心情、個人と社会を統一しようと努めた。彼の生涯と思想を解明する。  #40 吉野作造  太田哲男 著 13時間16分 清水書院 2018年(日本点字図書館 製作)  民本主義の提唱者として広く知られる吉野作造。非立憲的な政治制度を批判し、デモクラシー運動に理論的根拠を与えた彼の姿を浮彫りにする。  #41 ライプニッツ  酒井 潔 著 14時間8分 清水書院 2014年(日本点字図書館 製作)  哲学者でありながら、数学、法学等でも第一級の成果をあげたライプニッツ。彼の誠実さと壮烈な仕事ぶりの全体像を明らかにし、その思想を紹介する。  #42 魯迅  小山三郎 著 林田愼之助 監修 6時間59分 清水書院 2018年(日本点字図書館 製作)  中国近代文学の父・魯迅。作家までの道のりをはじめ、上海での専業作家の時代、古典文学者や革命作家としての姿など、複雑で多面的な彼の実像を伝える。 ---