点字図書館だより「あい」 No.141 2021年8月 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会点字図書館 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 TEL 050-3540-8281 FAX 03-3200-0982 E-mail toshokan@thka.jp ホームページ http://www.thka.jp/ 開館時間 9:00〜17:00/休館日 土日祝日 -------------------------------------------------- 目次 ●開館時間のお知らせ ●話題の本 ― 「夏」の特集 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ ●点字・録音図書追加目録 No.191 2021年6月・7月  ○【点字図書】 9タイトル  ○【デイジー図書】 27タイトル -------------------------------------------------- ●開館時間のお知らせ  新型コロナウイルス感染防止のため、当面の間、開館時間(電話受付時間)を午前10時から午後4時に変更しております。ご迷惑をお掛けしますが、どうぞご理解願います。 ●話題の本 ― 「夏」の特集  「夏の災厄」 篠田節子 著  東京郊外のニュータウンに突如舞い降りたウイルスの災い。熱にうなされ、けいれんを起こしながら倒れていく人々。世紀末の危機管理を問うパニック小説。  「長く暑い夏の一日」 渡辺淳一 著  脳死の患者から腎臓をとり出そうとする青年医師。それを待つ少年とその家族。臓器移植をテーマに、緊迫の夏の一日を描く。  「真夏の方程式」 東野圭吾 著  夏休みに美しい海辺の町にやってきた少年。そこで起きた事件は、事故か殺人か。天才科学者・湯川が気づいてしまった真相とは。  「すいかの匂い」 江國香織 著  あの夏の記憶だけ、いつまでも同じあかるさでそこにある―。11人の少女のかけがえのない夏の記憶の物語。 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ  次のような資料が届いています。ご希望の方は、当館へお申し込みください。ただし、保管期間は2021年10月末までとなります。 【貸し出し】  「東京都防災ガイドブック」 東京都福祉保健局 点字版、デイジー版  「TOKYO style 2019 スポーツの力って凄い!」 東京都福祉保健局 点字版、デイジー版  「2021 東京の福祉保健」 東京都福祉保健局 テープ版、デイジー版  「ふれあい らしんばん 第79号」 内閣府政府広報室 点字版  「明日(あす)への声 Vol.79」 内閣府政府広報室 一般CD版  「月刊みんぱく 2021年6月・7月号」 国立民族学博物館 デイジー版 【さしあげます】  「NHKラジオ放送番組時刻表(ラジオ第1・第2・FM)」 点字版 2部  「NHKテレビ放送番組時刻表(総合・Eテレ)」 点字版 2部  「NHKテレビ放送番組時刻表(BS1・BSプレミアム)」 点字版 2部  「NHKテレビ放送番組時刻表(BS4K・BS8K)」 点字版 2部  「NHK放送番組時刻表」 デイジー版 5部 ------------------- ●点字・録音図書追加目録 No.191 2021年6月・7月  ※書名のまえの数字は、この目録での図書ナンバーです。貸し出しのお申し込みの際に、目録の号数とあわせてご利用ください。  ※図書ナンバーの先頭には、#を付けています。  ※タイトルごとに、書名、副書名、シリーズ名、著者名、巻数(収録時間)、原本発行者、原本発行年、製作者名、内容紹介の順に記載しています。自館製作図書は、製作者名を省略しています。  ○【点字図書】 9タイトル 医学(3タイトル) #1 美しき免疫の力 〜人体の動的ネットワークを解き明かす  ダニエル・M・デイヴィス 著 久保尚子 訳 8冊 NHK出版 2018年  免疫学に革命をもたらした大発見をたどりながら、驚くほど精密で、ダイナミックな免疫システムの全体像に迫る。また、ストレスや加齢と免疫の相互作用や、がんの免疫療法など、健康に関わる最新の知見も紹介する。 #2 新型コロナ後遺症完全対策マニュアル  〜専門外来を運営する医師が患者・家族の不安に答える!  平畑光一 著 2冊 宝島社 2021年  新型コロナ後遺症の多様な症状や、後遺症を予防するための生活上の注意点、症状が出たときの対処法・治療法などについて解説する。 #3 薬剤師が教える子どもから大人まで「飲み続けると危険な薬」  宇多川久美子 著 2冊 PHP研究所 2021年  「薬を使わない薬剤師」が、薬に頼りすぎることの危険性を伝えるとともに、薬との向き合い方を年齢ごとに説明し、薬との付き合い方を疾患別に解説する。 心理学(2タイトル) #4 数えないで生きる  岸見一郎 著 3冊 扶桑社 2021年  人生を数えてみても自分の思う通りにはならない。哲学者が考えを深めた末に辿り着いた「日々を価値あるもの」にするためにできることを綴る。 #5 無心のすすめ 〜無駄なものをそぎ落とす  枡野俊明 著 3冊 中央公論新社 2020年  ひとつのことに執着せず、自分がやるべきことに集中できているのが無心。無心の境地を知り、無心で過ごすためのヒントを紹介する。 社会科学(1タイトル) #6 新版 絵はがきにされた少年  藤原章生 著 4冊 柏艪舎 2020年  被差別、貧困に満ちたアフリカ。しかしそこには、足ることを知る純朴な人々が生きている。砂塵のように儚い彼らの存在と言葉、生の軌跡を温かい目で掬い上げ、揺らがぬ視点で記す。 文学(3タイトル) #7 輝け!浪華女子大駅伝部  蓮見恭子 著 5冊 光文社 2021年  悲運のエリートランナー・朱里が挑むのは、女子の大学駅伝部監督。経験や才能、個性バラバラの選手たちを、指導経験のない彼女は導くことができるのか? 大学女子駅伝の世界をリアルに描く青春小説。 #8 東京近江寮食堂  渡辺淳子 著 4冊 光文社 2017年  定年を迎え、滋賀から上京した妙子。目的は10年前に消えた亭主の行方。「谷根千」にある近江寮で、うまいものを提供しながら、食べること、生きること、進むことを考える―。おばちゃんの自分探しを切々と描く長編。 #9 京都、大好き。  寿岳章子 著 3冊 ぱる出版 1999年  京都の四季、花、散歩道、暮らしの知恵、ことばの魅力、文化の奥深さ、寿岳家の茶の間の思い出などを憧憬と愛情をこめて綴る、我が心の京都ものがたり。 ---  ○【デイジー図書】 27タイトル 医学(7タイトル) #10 死ねない時代の哲学  村上陽一郎 著 6時間1分 文藝春秋 2020年  有数の長寿社会が実現したいま、歴史上はじめて、一人ひとりが自分の人生の終わり方を考えざるをえなくなった。死生観、安楽死、尊厳死、終末期医療…。科学哲学の泰斗が、死を準備するために考えておくべきことを示す。 #11 症状を知り、病気を探る 〜病理医ヤンデル先生が「わかりやすく」語る  市原 真 著 5時間42分 照林社 2017年(小樽市点字図書館 製作)  おなかが痛い、胸が苦しい、呼吸がつらい、熱が出た、めまいがする。医療者が出合う頻度の高い5大症候の痛みや苦しみを患者から取り除くための症状の考えかた。 #12 針師のお守り 〜針灸よもやま話  浅川 要 著 5時間23分 東洋学術出版社 2000年(日本ライトハウス 製作)  雑誌『中医臨床』に十数年に渡り掲載されてきたコラムを一冊にまとめる。針灸治療、司馬遷のこと、舌の歯痕についてなど、縦横無尽に語る。 #13 からだの無意識の治癒力 〜身体は不調を治す力を知っている  山口 創 著 6時間9分 さくら舎 2019年(宮城県視覚障害者情報センター 製作)  身体心理学の第一人者が、第2の脳といわれる腸と皮膚、行動力の源となり意志や感情を生み出す筋肉の3臓器と脳の関係を紹介する。 #14 がんを抱えて、自分らしく生きたい  〜がんと共に生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉  西 智弘 著 6時間6分 PHPエディターズ・グループ 2019年 (山梨ライトハウス 製作)  がんという病を抱え、どう生きていくのか。何が生きる力を高め、逆に奪っていくのか。がんと共に生きた10人が、緩和ケア医に語った言葉と、その背景にある物語を伝える。 #15 もしも一年後、この世にいないとしたら。  清水 研 著 3時間43分 文響社 2019年(日本ライトハウス 製作)  大切な人との時間を何よりも優先する、自分にとって心地よいことをする、先送りしていた人生の課題を解決する…。多くのがん患者と対話してきた精神科医が伝える、死ぬときに後悔しない生き方。 #16 食事法の最適解 〜健康本200冊を読み倒し、自身で人体実験してわかった  国府田 淳 著 6時間20分 講談社 2020年(日本点字図書館 製作)  様々な健康食関連の本を試してきた著者が、自分の体質や性格に合った食べ物・飲み物と、その摂り方を伝授する。 社会科学(2タイトル) #17 目の不自由な人をよく知る本  田中徹二、猪平眞理 監修 障害のある人とともに生きる本編集委員会 編 5時間 合同出版 2021年(日本点字図書館 製作)  目の不自由な人の暮らしの工夫とは? どんな手助けができる? 目の不自由な人たちのくらしや、ともに生きるために必要なことを紹介する。 #18 みんなの民俗学 〜ヴァナキュラーってなんだ?  島村恭則 著 9時間1分 平凡社 2020年  キャンパスの七不思議やわが家のルール、喫茶店モーニングやB級グルメなども民俗学の視点で探ることができる。これらの身近なものをヴァナキュラーと呼び、発祥の経緯やその後の広がりをフィールドワークで明らかにする。 芸術(1タイトル) #19 秋吉敏子と渡辺貞夫   西田 浩 著 6時間11分 新潮社 2019年  ジャズとの出合い、アメリカでの修業、そして世界的ミュージシャンとしての栄光―。戦後日本ジャズ史に重なる秋吉敏子と渡辺貞夫の人生を、本人たちへの長年の取材を基に描き出す。 文学(5タイトル) #20 うたの動物記  小池 光 著 6時間45分 朝日新聞出版 2020年  斎藤茂吉の馬、宮沢賢治のこおろぎ、谷川俊太郎のかっぱ…作者は生き物に心の風景を託した。詩歌に詠まれた動物をその生態、文化史とともに、縦横無尽にユーモラスに語る105編のコラム。 #21 いのちを守る 〜医療時代小説傑作選  宇江佐真理、藤沢周平、藤原緋沙子、山本一力、渡辺淳一 著  菊池 仁 編 5時間46分 KADOKAWA 2021年(堺市立視覚・聴覚障害者センター 製作)  病と闘い、人を癒やす。江戸の医者たちを題材にした短編集。鍼灸師、獄医、女医者…。確かな技術と信念で患者と向き合った、江戸の医者たちの奮闘を描く時代小説アンソロジー。 #22 精霊幻想記 6 逢魔の前奏曲  北山結莉 著 8時間12分 ホビージャパン 2017年  大貴族との望まぬ政略結婚から無事セリアを救出したリオは、大都市アマンドを訪れた。「父親に自分の無事を伝えたい」というセリアの願いを叶えるため、リオはクレール伯爵邸への潜入を試みる。シリーズ第6弾。 #23 猫弁と星の王子  大山淳子 著 9時間17分 講談社 2020年(日本点字図書館 製作)  人の幸せを願い奮闘する心優しき天才弁護士と、彼を支える婚約者と仲間、猫たち。ある日、「死なない猫」の相談が舞い込み…。 #24 初詣で (照降町四季 1)  佐伯泰英 著 6時間14分 文藝春秋 2021年(日本点字図書館 製作)  男と駆け落ちした「鼻緒屋」の娘が照降町に帰ってきた。3年の間に父は病に伏し、店には職人見習いの浪人が。父に替わり職人の腕を磨く彼女だったが…。新シリーズ開幕。 厚労省委託図書「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」(12タイトル) #25 牧野富太郎 〜日本植物学の父  清水洋美 文 4時間21分 汐文社 2020年(日本ライトハウス 製作)  「日本の植物学の父」とよばれる牧野富太郎の94年にわたる人生を描く。 #26 科学者になりたい君へ  佐藤勝彦 著 5時間45分 河出書房新社 2020年(日本ライトハウス 製作)  宇宙物理学者・佐藤勝彦が、自身の科学者人生を紹介しつつ、「科学とはどういうものか」「優れた科学者になるためには何をしたらよいか」などを語る。 #27 わたしたちのカメムシずかん 〜やっかいものが宝ものになった話  鈴木海花 文 1時間6分 福音館書店 2020年(日本ライトハウス 製作)  校長先生の一言から、臭くてやっかいもののカメムシを調べ始めた子どもたちは…。カメムシの最新の研究をわかりやすく紹介。 #28 カラスのいいぶん 〜人と生きることをえらんだ鳥  嶋田泰子 著 2時間43分 童心社 2020年(日本ライトハウス 製作)  ハシブトガラスを主人公に、ひとの近くで生きることを選んだカラスの生活を追う。 #29 オランウータンに会いたい  久世濃子 著 3時間41分 あかね書房 2020年(日本ライトハウス 製作)  ボルネオ島の深い森でオランウータンの研究をしている著者が、自身の研究生活とともに、オランウータンのユニークな生活などを紹介。 #30 あなふさぎのジグモンタ  とみなが まい 作 46分 ひさかたチャイルド 2020年(日本ライトハウス 製作)  ジグモのジグモンタの仕事は、洋服にあいてしまった穴をふさぐこと。でも、みんなはすぐに新しいものを欲しがり…。 #31 そのときがくるくる  すず きみえ 作 41分 文研出版 2020年(日本ライトハウス 製作)  ぼくにはどうしても食べられないものがある。おじいちゃんは「いつかきっとおいしく食べられるときがくるさ」っていうけど…。 #32 どこからきたの?おべんとう  鈴木まもる 作 48分 金の星社 2020年(日本ライトハウス 製作)  お昼の時間、男の子がおべんとう袋を開くと、おかずがどこからやってくるのかが書かれたメモが入っていて…。 #33 ゆりの木荘の子どもたち  富安陽子 作 1時間56分 講談社 2020年(日本ライトハウス 製作)  いまは老人ホームとして使われている「ゆりの木荘」。住人のひとりが懐かしい手まり歌を歌いはじめると、玄関ホールの古時計の針が逆回転して…。 #34 兄の名は、ジェシカ  ジョン・ボイン 著 原田 勝 訳 7時間53分 あすなろ書房 2020年 (日本ライトハウス 製作)  一人の子どもがジェンダーや性的指向という問題にどう向き合っていくのかを、わかりやすく、誠実に、時にコミカルに描く。 #35 ぼくのあいぼうはカモノハシ  ミヒャエル・エングラー 作 はたさわ ゆうこ 訳 2時間52分 徳間書店 2020年 (日本ライトハウス 製作)  ドイツの男の子ルフスと、人間のことばをしゃべるカモノハシのとぼけたやりとりが楽しい、ゆかいな冒険物語。 #36 おいで、アラスカ!  アンナ・ウォルツ 作 野坂悦子 訳 6時間2分 フレーベル館 2020年 (日本ライトハウス 製作)  子犬のときに飼っていたアラスカが、転校してきたスフェンの介助犬になっていた。それを知ったパーケルは真夜中、スフェンの部屋を訪ね、アラスカを連れ去ろうと計画する…。 ---