点字図書館だより「あい」 No.138 2021年2月 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会点字図書館 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 TEL 050-3540-8281 FAX 03-3200-0982 E-mail toshokan@thka.jp ホームページ http://www.thka.jp/ 開館時間 9:00〜17:00/休館日 土日祝日 -------------------------------------------------- 目次 ●緊急事態宣言発出に伴う業務縮小について ●話題の本 ― ドラマ・映画化作品 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ ●点字・録音図書追加目録 No.187 2020年10月・11月  ○【点字図書】 8タイトル  ○【デイジー図書】 26タイトル -------------------------------------------------- ●緊急事態宣言発出に伴う業務縮小について  新型コロナウイルス感染予防のため、当館では開館時間(電話受付時間)を午前10時から午後4時に短縮しております。さらに今回の緊急事態宣言発出に伴い、当面の間、出勤職員数を減らしており、電話が繋がりにくい場合があります。ご不便をお掛けしますが、どうぞご理解、ご協力をお願いいたします。 ●話題の本 ― ドラマ・映画化作品  「カンパニー」 伊吹有喜 著  バレエ団出向を命じられた製薬会社社員と引退危機のダンサー。各々が再起を賭ける公演は難問山積で…。ドラマ原作。  「ファーストラヴ」 島本理生 著  多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生。彼女は父親を刺殺したとして逮捕されるが…。裁判を通じて明らかにされる家族の秘密とは? 映画原作。  「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン 著  最愛の恋人に裏切られ、冷凍睡眠状態で未来へ送りこまれた発明家ダニイは、真相を探るためにタイムマシンへと乗り込む。映画原作。  「騙し絵の牙」 塩田武士 著  大手出版社で雑誌編集長を務める速水は、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、組織に翻弄されていく…。映画原作。  「太陽は動かない」 吉田修一 著  油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。産業スパイ組織AN通信の鷹野は、部下の田岡とその背後関係を探っていた。商売敵と謎の美女が暗躍し、田岡が何者かに拉致され…。映画原作。 ●全国点字図書館新刊デイジー図書目録  静岡県視覚障害者情報支援センター製作の月刊誌「全国点字図書館新刊デイジー図書目録」を定期貸し出しいたします。サピエ図書館に登録された全国の新刊デイジー図書を毎月ご紹介する定期刊行物です。ご希望の方は当館へお申し込みください。 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ  次のような資料が届いています。ご希望の方は、当館へお申し込みください。ただし、保管期間は2021年4月末までとなります。 【貸し出し】  「TOKYO WAY 〜東京の道路を守り育む安全で快適な都市『東京』をめざして」 東京都福祉保健局 点字版、テープ版、デイジー版  「健康食品ウソ?ホント? 〜健康食品を安全に利用するためのポイント」 東京都福祉保健局 点字版、テープ版、デイジー版  「ふれあい らしんばん 第76号」 内閣府政府広報室 点字版  「明日への声 Vol.76」 内閣府政府広報室 一般CD版  「月刊みんぱく 2020年12月・2021年1月号」 国立民族学博物館 デイジー版 【さしあげます】  「2021年携帯型点字カレンダー・六曜暦」(祝日変更に対応) 点訳EYE(アイ) 点字版 25組 ------------------- ●点字・録音図書追加目録 No.188 2020年12月・2021年1月  ※書名のまえの数字は、この目録での図書ナンバーです。貸し出しのお申し込みの際に、目録の号数とあわせてご利用ください。  ※図書ナンバーの先頭には、#を付けています。  ※タイトルごとに、書名、副書名、シリーズ名、著者名、巻数(収録時間)、原本発行者、原本発行年、製作者名、内容紹介の順に記載しています。自館製作図書は、製作者名を省略しています。  ○【点字図書】 8タイトル 歴史(1タイトル) #1 三島事件もう一人の主役 〜烈士と呼ばれた森田必勝 中村彰彦 著  4冊 ワック 2015年 三島由紀夫と死を共にした青年・森田必勝の短い生涯を味わい豊かに描きながら、遺族、友人などへの丹念な取材により、三島事件の真相に迫る。 社会科学(2タイトル) #2 令和の「論語と算盤」 加地伸行 著  3冊 産経新聞出版 2020年 日本文化の深層とは、国民国家とは、日本人が語り継ぐべきものとは―。東北アジアを知り尽くす碩学が、現代社会の問題を、中国古典文を引用しながら読み解く。 #3 わたしたちの介護 〜視覚障害者が介護に携わる時 桜雲会 編  1冊 桜雲会点字出版部 2020年(桜雲会 製作) 介護保険制度が成立し20年が経過したが、実際に介護する家族にかかる費用・ストレス・時間などの負担は計り知れない。視覚障害のある人の介護体験をまとめる。点字・墨字合本。 芸術(1タイトル) #4 秋吉敏子と渡辺貞夫 西田 浩 著  2冊 新潮社 2019年 ジャズとの出合い、アメリカでの修業、そして世界的ミュージシャンとしての栄光―。戦後日本ジャズ史に重なる秋吉敏子と渡辺貞夫の人生を、本人たちへの長年の取材を基に描き出す。 文学(4タイトル) #5 ネコのホームズ 南部和也 作  1冊 理論社 2009年 イギリスのドーバー海峡に面した平和な町。ネコのホームズが住むヒルトンハウスに、ある朝、新米獣医のダニーが訪ねて来て…。おかしな探偵コンビ誕生! 「カナリア失踪事件」ほか全4話を収録。 #6 農ガール、農ライフ  垣谷美雨 著  5冊 祥伝社 2019年 仕事と彼氏と家を失った32歳の久美子。偶然目にした「農業女子特集」というTV番組を見て、「これだ!」と感じた彼女は田舎に引っ越し農業大学校に入学。希望に満ちた農村ライフが待っていると信じていたのだが…。 #7 はたらく魔王さま! 18 和ケ原聡司 著  4冊 KADOKAWA 2018年 マグロナルド幡ケ谷駅前店ではクルーたちの退店が相次ぎ、千穂も店を去ることに。一方異世界では天界の危機に対処する準備のため芦屋たちが奔走していた。魔王はマグロナルドの人手不足と合わせて解決する方策を考えるが…。 #8 水の都 庄野潤三 著  5冊 小学館 2018年 熟年主人公の「私」は大阪府出身ながら東京暮らしとあって、大阪の街についてよく知らない。そこで、昔日の大阪を語ってもらおうと、妻の従弟に会いに出掛け…。大阪商人の「歴史と街の匂い」をさり気ない筆致で描く。  ○【デイジー図書】 26タイトル 伝記(1タイトル) #9 目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙 ジョージナ・クリーグ 著 中山ゆかり 訳  17時間30分 フィルムアート社 2020年(日本点字図書館 製作) 視覚障害をもつ著者は、ヘレン・ケラーと比較されて育った。「奇跡の人」という偶像へ、怒りと意義申し立ての手紙を綴る形で、一人の盲目の女性としてのヘレンの姿を鮮やかによみがえらせ、抑圧から魂を解き放つ。 社会科学(2タイトル) #10 東京都知事列伝 〜巨大自治体のトップは、何を創り、壊してきたのか 青山ヤスシ 著  7時間35分 時事通信出版局 2020年 (点訳・音声訳集団一歩の会 製作) 美濃部亮吉、鈴木俊一、石原慎太郎、小池百合子…。都庁に36年間在職し都政を知り尽くした著者が、歴代知事の足跡と、側近から見た知られざる素顔を紹介する。 #11 二重国籍と日本 国籍問題研究会 編  8時間19分 筑摩書房 2019年 多元的になる社会で、複数の国籍を持つ人は必然的に増えていく。参議院議員・蓮舫の二重国籍問題を、メディア、法制度、台湾の地位などの観点から整理。国籍問題と国籍法をめぐって日本社会が直面する問題点等も紹介する。 技術・産業(2タイトル) #12 うちの子どうして食べてくれないの? 〜授乳から幼児食まで…親子関係のバイブル カルロス・ゴンサレス 著 湯川カナ 訳 佐々木いずみ 日本語訳監修 10時間21分 ジャパンマシニスト社 2012年 トラブルなしの、おっぱい・ミルク・離乳食・幼児食ガイド。赤ちゃんが食べるのは何のためかを説き、食事のときにしてはいけないことなどを解説。 #13 動物の看護師さん 〜動物・飼い主・獣医師をつなぐ6つの物語 保田明恵 著  6時間9分 大月書店 2020年(点訳・音声訳集団一歩の会 製作) 動物、飼い主、獣医師、三者それぞれに寄り添い架け橋となって治療を進める動物看護師の仕事を、6人の体験から鮮やかに描き出す。 文学(7タイトル) #14 野口雨情 〜郷愁の詩とわが生涯の真実 (人間の記録) 野口雨情 著 野口存彌 編  7時間 日本図書センター 2010年 (厚労省委託:日本点字図書館 製作) 「十五夜お月さん」「七つの子」「赤い靴」など多数の童謡や民謡を発表した詩人の人生を辿る。 #15 暗約領域 (新宿鮫 11) 大沢在昌 著  19時間33分 光文社 2019年(日本点字図書館 製作) 北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した新宿署の刑事・鮫島は、新人刑事と組むよう命じられる。一方、友人の死を知った国際的犯罪者が来日し…。シリーズ第11弾。 #16 いつの空にも星が出ていた 佐藤多佳子 著  10時間50分 講談社 2020年(日本点字図書館 製作) 高校教師、家業を継いだ若者、少年野球の投手…。つながりのない人たちを結ぶのは、野球が好きという強い気持ちだった。熱く純粋な、人生と応援の物語。 #17 御蔵入改事件帳 早見俊 著  6時間2分 中央公論新社 2020年(小樽市点字図書館 製作) 元長崎奉行の荻生但馬は、幕府の新役である御蔵入改方頭取を拝命した。町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索するため、江戸を奔る。 #18 精霊幻想記 5 白銀の花嫁 北山結莉 著  9時間17分 ホビージャパン 2016年 リオは学院時代の恩師であるセリアに会うため、4年ぶりにベルトラム王国に足を踏み入れる。だが、そこでセリアと王国の大貴族との政略結婚が迫っていることを初めて知る。シリーズ第5弾。 #19 垂れ込み (警視庁追跡捜査係[9]) 堂場瞬一 著  11時間11分 角川春樹事務所 2020年(福島県点字図書館 製作) 追跡捜査係に山岡と名乗る男から15年前の通り魔事件に関する垂れ込みが入るが、待ち合わせ場所に男は現れなかった。事態は予想外の方向へ転がっていく。シリーズ第9弾。 #20 光る骨 片山郷子 著  4時間12分 鉱脈社 2020年 盲老人ホームで起きた切なくも深い愛の物語。視覚障害者である著者が暗闇の中、手探りで耳だけを頼りに書き上げた感動作。他に詩5編を収録。 厚労省委託図書「人と思想」(14タイトル) #21 ヴェーダからウパニシャッドへ 針貝邦生 著  10時間32分 清水書院 2014年(日本点字図書館 製作) 古代インド思想の聖典・ヴェーダ。神々への讃歌集であるリグ・ヴェーダから、インド最初の哲学書ウパニシャッドに至る思想の流れをたどる。 #22 古代イスラエルの預言者たち 木田献一 著  8時間39分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作) 西方の諸宗教の源となった古代イスラエルの預言者たちの言葉と生涯を紹介する。 #23 ザビエル 尾原 悟 著  7時間30分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作) 1549年、日本に上陸したザビエルは、人々にキリストの福音を伝え、中国大陸を目前に天に召された。彼の生涯とその志を継いだ人々が生きた道をたどる。 #24 チェスタトン 山形和美 著  9時間30分 清水書院 2015年(日本点字図書館 製作) 小説家・文芸批評家・歴史家・エッセイストなど、多彩な役割を果たしたイギリスの文人・チェスタトン。彼の生涯と作品世界を紹介する。 #25 ツェラーン 森治 著  8時間21分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作) ドイツ系ユダヤ人の詩人ツェラーンは、第二次世界大戦中にナチスによる迫害を受け、死を深く見つめた詩を生み出した。彼の生涯と思想を辿る。 #26 デリダ 上利博規 著  7時間21分 清水書院 2014年(日本点字図書館 製作) 言葉がいかにして知覚を超えた深みを与えるかを問い続け、新しい思考スタイルを次々と生み出した哲学者デリダ。彼の思想を綴る。 #27 ナイチンゲール 小玉香津子 著  7時間 清水書院 2015年(日本点字図書館 製作) クリミア戦争で傷病兵のために献身し、看護という職業のイメージを高揚させたナイチンゲール。その生涯を辿る。 #28 ハイネ 一條正雄 著  6時間10分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作) 惨憺たるドイツの状況を描く唯一可能な形式を「詩」に求めたハイネ。ドイツの展望に理解を示しつつ、孤立を保った詩人の生涯と思想を紹介。 #29 バルザック 高山鉄男 著  6時間26分 清水書院 2014年(日本点字図書館 製作) 夢を追い続け、多くを愛したバルザックの生涯は、数々のドラマに満ちている。彼の生涯と思想、作品のあらましを述べる。 #30 悲劇と福音 〜原始キリスト教における悲劇的なるもの 佐藤 研 著  5時間35分 清水書院 2015年(日本点字図書館 製作) 「悲劇的なるもの」という要素は、原始キリスト教の成立と発展にいかに関わったか。原始キリスト教を悲劇に遭遇した者たちの心の軌跡として読み直す。 #31 フレーベル 小笠原道雄 著  11時間18分 清水書院 2014年(日本点字図書館 製作) 世界で最初に幼稚園を創設したフレーベル。彼の人生を辿り、幼稚園の本質、家庭教育の原点、人間教育の原則を探る。 #32 紫式部 沢田正子 著  7時間19分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作) 聡明な知性と涼やかな視線で宮廷生活の現実を見据え、『源氏物語』を創出した紫式部。その歩みと心象世界をたどり、創造のエネルギーの原点を探る。 #33 モンテーニュ 大久保康明 著  6時間25分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作) 16世紀後半、フランスの地方貴族だった思想家モンテーニュ。彼の生涯と、その多様な思索の相貌を紹介する。 #34 ラーマクリシュナ 堀内みどり 著  11時間3分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作) インドの聖者として知られ、神秘体験からほとばしり出たことばが、神を求める人々の心を捉えたラーマクリシュナ。その生涯と思想を紹介する。 ---