点字図書館だより「あい」 No.135 2020年8月 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会点字図書館 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 TEL 050-3540-8281 FAX 03-3200-0982 E-mail toshokan@thka.jp ホームページ http://www.thka.jp/ 開館時間 9:00〜17:00/休館日 土日祝日 -------------------------------------------------- 目次 ●臨時休館日のお知らせ ●話題の本 〜「夏」の特集 ●ご寄附のお願い ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ ●点字・録音図書追加目録 No.185 2020年6月・7月  ○【点字図書】 12タイトル  ○【デイジー図書】 16タイトル -------------------------------------------------- ●臨時休館日のお知らせ  8月18日(火)・19日(水)は施設改修工事のため休館いたします。ご迷惑をお掛けしますがどうぞご了承ください。 ●話題の本 〜「夏」の特集  「夏しぐれ 〜時代小説アンソロジー」 縄田一男 編  江戸の夏の記憶を切り取った、珠玉の時代小説アンソロジー。平岩弓枝、藤原緋沙子、諸田玲子、横溝正史、柴田錬三郎による全5編。  「ひとなつの。 〜真夏に読みたい五つの物語」 角川文庫 編  夏をテーマに大島真寿美、瀧羽麻子、藤谷治、森見登美彦、椰月美智子が競作。まぶしい日差しの中、きらきら光る刹那を切り取った物語。  「終わらざる夏 上・下」 浅田次郎 著  戦況も敗色濃厚な昭和20年夏、3人の男に召集令状が舞い込み、北の孤島へ。戦争の理不尽を重層的に描く渾身の長編。  「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫 著  1985年夏、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者らの濃密な一週間。会社や親子など人間関係を鋭く描く力作。  「夏休み」 中村 航 著  僕と吉田くん夫妻は、妻同士の絆で繋がる二つのカップル。吉田くんの家出をきっかけに始まった僕らの旅の行方は? 永遠と一瞬が交錯する不思議な夏の物語。 ●ご寄附のお願い  当館の事業を充実させ、継続していくために、皆様の温かいご支援をお寄せくださいますよう心よりお願いいたします。  なお、本誌8月郵送分には寄附金送金用の郵便振替用紙を同封しておりますが、ご寄附はまったく任意のものです。 ●ポシェット  ○寄贈資料についてのお知らせ  次のような資料が届いています。ご希望の方は、当館へお申し込みください。ただし、保管期間は2020年10月末までとなります。 【貸し出し】  「東京都消費生活基本計画 2020 都民の暮らし輝く東京」 東京都福祉保健局 点字版、テープ版、デイジー版  「ふれあい らしんばん 第73号」 内閣府政府広報室 点字版  「明日への声 Vol.73」 内閣府政府広報室 一般CD版  「月刊みんぱく 2020年6月・7月号」 国立民族学博物館 デイジー版 【さしあげます】  「ラジオ日本点字番組表 令和2年4月〜令和2年9月版」 点字・拡大文字版 5部 ------------------- ●点字・録音図書追加目録 No.185 2020年6月・7月  ※書名のまえの数字は、この目録での図書ナンバーです。貸し出しのお申し込みの際に、目録の号数とあわせてご利用ください。  ※図書ナンバーの先頭には、#を付けています。  ※タイトルごとに、書名、副書名、シリーズ名、著者名、巻数(収録時間)、原本発行者、原本発行年、製作者名、内容紹介の順に記載しています。自館製作図書は、製作者名を省略しています。  ○【点字図書】 12タイトル 医学(2タイトル) #1 アレルギーと腸内細菌 〜腸内フローラを育てれば、アレルギー体質は治る  藤田紘一郎 著 3冊 ワニ・プラス 2020年  アレルギーは「腸内細菌」しだい。腸内細菌研究の第一人者が、アレルギーが起こる原因や、アレルギーと腸内細菌の密接な関係を解説する。 #2 精神科医がみた老いの不安・抑うつと成熟  竹中星郎 著 4冊 朝日新聞出版 2019年  老いゆく心をわかっている? 病の症状の底流にある「老いを生きること」の実相とは? 大上段の構えではない、老いの自然な姿、成熟とは? 老年精神医学の第一人者による実践的に役立つ生活の視点からみた臨床の覚書。 歴史(1タイトル) #3 えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる 〜Oyamada Sakiko's Selection from her Blog  小山田咲子 著 小山田秀明,小山田照美 編 4冊  海鳥社 2013年  何かを本気でやりたいと思った時、その人以外の誰も、それを制止できる完璧に正当な理由など持ち得ない―。2005年にアルゼンチンで事故死した著者がブログに綴った自伝的住まい論。 社会科学(3タイトル) #4 「言いづらいこと」を、サラリと伝える技術 〜ハッキリ言っても嫌われない!人間関係がうまくいく!  稲垣陽子 著 3冊 三笠書房 2018年  「言いづらいこと」をサラリと言えると、自分にも相手にも「いい変化」が起こる。自分の感情・思考のクセのカラクリ、「言いづらいこと」が言えるパワーについて解説し、段取りの方法、効果的なフレーズなどを紹介する。 #5 毒親介護  石川結貴 著 4冊 文藝春秋 2019年  自分を傷つけたり、勝手な言動を繰り返してきた親が老いた時、子どもはどうすればいいのか。どれほどひどい親でも、子どもにとっては唯一無二の存在。高齢の毒親を介護する人たちの実態を報告し、そこに希望があるのかを探る。 #6 点字技能検定試験の対策 過去問題(第20回)の正答と解説  日本点字技能師協会 編 1冊  日本点字技能師協会 2020年(ロゴス点字図書館出版部 製作)  第20回点字技能検定試験の学科試験・実技試験の正答と解説。点字化・校正問題の原文は一般CDに録音し、付録として添付。 芸術(1タイトル) #7 色のことば選び辞典  学研辞典編集部 編 3冊  学研プラス 2019年(京都ライトハウス情報製作センター 製作)  文章を書くとき、彩り豊かな色を表現しきれず困ったときに開く辞典。赤、青、黄、緑…で済ませず、よりこまやかに色を表現したい人のための一冊。 文学(5タイトル) #8 きみと泳ぐ、夏色の明日  永良サチ 著 3冊 スターツ出版 2018年  高2のすずは、川の事故で弟を亡くして以来、水への恐怖が拭い去れない。学校生活でも心を閉ざしているすずに、何かと声をかけてくれるのは水泳部のエース・須賀だった。彼の水泳に対する真剣な姿勢に、次第に心惹かれ…。 #9 金継ぎの家 〜あたたかなしずくたち  ほしおさなえ 著 4冊 幻冬舎 2019年  高校2年生の真緒と暮らす祖母・千絵の仕事は、割れた器を修復する「金継ぎ」。進路に悩みながらもその手伝いを始めた真緒はある日、引き出しから漆のかんざしを見つける…。癒えない傷をつなぐ感動の物語。 #10 泣くな研修医  中山祐次郎 著 3冊 幻冬舎 2020年  新米医師の毎日は、何もできず何もわからず、先輩医師や上司からただ怒られるばかり。だが患者さんは、待ったなしで押し寄せる…。新米医師の葛藤と成長を、現役外科医がリアルに描く医療小説。 #11 花咲く神楽坂 〜謎解きは香りとともに  じゅん麗香 著 4冊 マイクロマガジン社 2019年  ある出来事から神楽坂の花屋で働くことになった待雪が、イケメン店長とともに花にまつわる謎と秘密を解き明かす、日常ミステリー。 #12 プールサイド小景・静物 改版  庄野潤三 著 4冊 新潮社 2002年  突然解雇されて子供とプールで遊ぶ夫とそれを見つめる妻―。ささやかな幸福の脆さを描く芥川賞受賞作「プールサイド小景」ほか全7編。 ---  ○【デイジー図書】 16タイトル 医学(2タイトル) #13 救急車が来なくなる日 〜医療崩壊と再生への道  笹井恵里子 著 5時間47分  NHK出版 2019年(小樽市点字図書館 製作)  年々延び続ける救急車の現場到着時間。搬送される高齢者は増え、医師不足は避けられない。全国の病院を駆け巡ったジャーナリストが、安心・安全が崩壊していく実態をレポートする。 #14 医者からもらった薬がわかる実用ガイドブック  立川靖之 監修 4時間53分  宝島社 2019年(日本点字図書館 製作)  感染症、眼の病気、漢方薬…。薬の中でも使用頻度が高い170種類の処方薬に注目。薬の効能、ジェネリック、副作用など、その薬の重要情報を紹介する。 歴史(1タイトル) #15 日本史のミカタ  井上章一,本郷和人 著 6時間53分 祥伝社 2018年  天皇家の存続理由、幻の関東独立国、明治維新の新説…。京都史観の井上章一と関東史観の本郷和人が、これまでの常識を覆し、日本史の新たな見方を提供する本格対談。 文学(13タイトル) #16 いきていてこそ  堀江菜穂子 著 1時間11分  サンマーク出版 2017年(点訳・音声訳集団一歩の会 製作)  脳性まひとたたかう“声なき詩人”堀江菜穂子の本格詩集。寝たきりのベッドで紡いだ「心」を呼び覚ます54編。 #17 きたきた捕物帖  宮部みゆき 著 9時間34分  PHP研究所 2020年(日本点字図書館 製作)  江戸は深川。亡き親分の跡を継いで岡っ引きたらんとする16歳の青年は、相棒やおかみさんの力を借りて、事件を解き明かしながら成長していく。 #18 金継ぎの家 〜あたたかなしずくたち  ほしおさなえ 著 6時間51分  幻冬舎 2019年(小樽市点字図書館 製作)  高校2年生の真緒と暮らす祖母・千絵の仕事は、割れた器を修復する「金継ぎ」。進路に悩みながらもその手伝いを始めた真緒はある日、引き出しから漆のかんざしを見つける…。癒えない傷をつなぐ感動の物語。 #19 死のスケジュール天城峠  西村京太郎 著 5時間21分  角川書店 2009年(小樽市点字図書館 製作)  総理大臣・安達の個人秘書が死亡した。十津川警部が捜査を開始すると、ある男から安達の暗殺計画の情報がもたらされる…。 #20 忍術千一夜  山本周五郎 著 7時間7分  双葉社 2019年(小樽市点字図書館 製作)  庄屋らに騙されすべてを失った山の神から“思うことは何でもかなう力”を手に入れた八百助は、忍術で美丈夫に変身。色と欲に目が眩んだ世間に痛快な復讐劇を仕掛ける。表題作ほか全4篇を収録。 #21 紐結びの魔道師  乾石智子 著 7時間47分 東京創元社 2016年  紐結びの魔道師リクエンシス。紐を様々に結ぶことで、幸運を呼び込むかと思えば、罠をしかけもする。コンスル帝国衰退の時代、一人の魔道師の活躍を描く短編集。 #22 降らなきゃ晴れ (さすらいのキャンパー探偵)  香納諒一 著 6時間36分  双葉社 2019年(小樽市点字図書館 製作)  フォルクスワーゲンをねぐらに、カメラマンと探偵の二足の草鞋を履く辰巳翔一。富士山の撮影で訪れた精進湖で岩井という男と知り合うが、数日後、男は死体で発見される…。 #23 水平線がきらっきらっ (さすらいのキャンパー探偵[2])  香納諒一 著 8時間15分  双葉社 2019年(小樽市点字図書館 製作)  くも膜下出血で倒れた娘・慧子を置き去りにした交際相手を見つけてほしい―。父親からの依頼で男を捜し始めた辰巳だが、慧子の友人たちは言葉を濁す。15年前、一体何があったのか? #24 ライオンのおやつ  小川 糸 著 7時間31分  ポプラ社 2019年(点訳・音声訳集団一歩の会 製作)  若くして余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことを決めた。ホスピスでは毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があった…。 #25 勿忘草の咲く町で 〜安曇野診療記  夏川草介 著 7時間37分  KADOKAWA 2019年(小樽市点字図書館 製作)  患者の数だけある生と死の在り方。命の尊厳とは何か? 答えのない問いに必死で向き合う若き研修医と、3年目の看護師の奮闘を描いた感涙の連作短編集。 #26 カササギ殺人事件 上  アンソニー・ホロヴィッツ 著 山田 蘭 訳 7時間47分 #27 カササギ殺人事件 下  アンソニー・ホロヴィッツ 著 山田 蘭 訳 14時間3分  東京創元社 2018年(名古屋ライトハウス 製作)  1955年7月、パイ屋敷の家政婦が階段の下で亡くなっていた。余命僅かな名探偵アティカス・ピュントの推理は? アガサ・クリスティへの愛に満ちたオマージュ・ミステリー。 #28 メインテーマは殺人  アンソニー・ホロヴィッツ 著 山田 蘭 訳 14時間48分  東京創元社 2019年(熊本県点字図書館 製作)  自らの葬儀の手配をしたその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか? 作家のホロヴィッツは元刑事ホーソーンから、この事件を本にしないかと誘われる…。 ---