点字図書館だより「あい」 No.127 2019年4月 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会点字図書館 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 TEL 050-3540-8281 FAX 03-3200-0982 E-mail toshokan@thka.jp ホームページ http://www.thka.jp/ 開館時間 9:00〜17:00/休館日 土日祝日 -------------------------------------------------- 目次 ●休館日のお知らせ ●話題の本 ●ご寄附のお願い ●ポシェット  ○「一歩の会」製作点字図書のご紹介  ○寄贈資料についてのお知らせ ●点字・録音図書追加目録 No.177 2019年2月・3月  ○【点字図書】 15タイトル  ○【デイジー図書】 23タイトル -------------------------------------------------- ●休館日のお知らせ  4月26日(金)は協会休日のため休館いたします。今年は引き続き大型連休となるため、4月26日(金)から5月6日(月、振替休日)まで長期休館となります。ご迷惑をお掛けしますがどうぞご了承ください。なお、郵送でのご返却は通常通りお送りいただいて結構です。 ●話題の本 ― 「春」の特集  「三毛猫ホームズの春」 赤川次郎 著  出世、金、美女、すべてを手に入れた外資系企業のエリート課長白井のもとに「結婚はやめろ」と脅迫状が届いた。そして、披露宴の最中、花嫁が襲われ…。「三毛猫ホームズの披露宴」をはじめ全4編。  「春はやて 〜時代小説アンソロジー」 平岩弓枝 ほか著  厳しい冬を越え待っている別れと出会い―。平岩弓枝「江戸の娘」、柴田錬三郎「桃花無明剣」、野村胡道「五月人形」など全5編を収録した、名手たちが紡ぐ「春」の傑作短編集。  「また次の春へ」 重松 清 著  冬を越えたあとに待つ春を、また思う。次の春も、また次の春も、おだやかな暖かい日がつづくといい―。喪失の悲しみと再生への祈りを描いた全7話を収録。 ●ご寄附のお願い  誠に心苦しいところではありますが、今年もご寄附のお願いをさせていただきます。当館の事業をより充実させ、今後も継続していくために、皆様の温かいご支援をお寄せくださいますよう心よりお願いいたします。  なお、本誌4月郵送分には送金用の郵便振替用紙を同封しておりますが、ご寄附はまったく任意のものです。 ●ポシェット  ○「一歩の会」製作点字図書のご紹介  NPO法人「点訳・音声訳集団 一歩の会」が製作した点字図書を、当館から中継して貸し出すことができます。  「ボク、認知症」 長谷川和夫 文、猪熊律子 編 1冊 読売新聞朝刊連載コラム  認知症医療の第一人者である著者が自ら認知症であることを公表した。半世紀にわたり、診療や研究を続けてきた精神科医は、今、どんなふうに暮らし、何を思うのか。  ○寄贈資料についてのお知らせ  次のような資料が届いています。ご希望の方は、当館へお申し込みください。ただし、保管期間は2019年6月末までとなります。 【貸し出し】  「都市づくりのグランドデザイン 〜東京の未来を創ろう」 東京都福祉保健局 点字版(全2巻)、テープ版(全2巻)、デイジー版  「ふれあい らしんばん 第65号」 内閣府政府広報室 点字版  「明日への声 Vol.65」 内閣府政府広報室 一般CD版  「月刊みんぱく 2019年2月・3月号」 国立民族学博物館 デイジー版  「マイナンバー制度のご案内」 内閣府大臣官房 点字版、一般CD版 【さしあげます】  「第16回オンキョー世界点字作文コンクール入選作品集」 点字版 2部 ------------------- ●点字・録音図書追加目録 No.177 2019年2月・3月  ※書名のまえの数字は、この目録での図書ナンバーです。貸し出しのお申し込みの際に、目録の号数とあわせてご利用ください。  ※図書ナンバーの先頭には、#を付けています。  ※タイトルごとに、書名、副書名、シリーズ名、著者名、巻数(収録時間)、原本発行者、原本発行年、製作者名、内容紹介の順に記載しています。自館製作図書は、製作者名を省略しています。  ○【点字図書】 15タイトル 医学(4タイトル)  #1 人体の不思議が見えてくる「血液」の知らない世界  未来の健康プロジェクト 編 2冊 青春出版社 2018年  最先端医学をもとに血液と体の仕組みを解説し、血液や献血に関する身近なエピソードや血液の知識などを紹介する。  #2 私たちは生きづらさを抱えている 〜発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音  姫野 桂 著 五十嵐良雄 監修 3冊 イースト・プレス 2018年  ADHD、ASD、LD…。彼らの悩みと望みとは? 自身を発達障害ではないかと疑う著者が、発達障害の特性による生きづらさをテーマに、当事者を取材する。  #3 本当はこわい排尿障害  高橋知宏 著 3冊 集英社 2019年  泌尿器科の専門医が排尿障害の症例と治療経験を紹介し、膀胱と排尿トラブルのメカニズムを解説。  #4 幸せになれる脳をつくる 〜「ポジティブ」を取り込む4ステップの習慣  リック・ハンソン 著 浅田仁子訳 5冊 実務教育出版 2015年  ささやかなことの良さに気づくとき、人生は好転に向かう! 脳の驚くべき特性と、自分を内面から癒して強くする実践法を紹介する。 社会科学(1タイトル)  #5 サダム・フセインは偉かった  高山正之 著 3冊 新潮社 2011年  イラクを救った英雄サダム・フセインを倒して再びアラブを混沌とさせたアメリカ、日本から多大な恩恵を受けておきながら仇にして返す中国―。世にはびこるまやかしの「正義」を一刀両断する。 技術(3タイトル)  #6 江上栄子さんの家庭の健康料理教えます 上巻 春・夏 すこやか食生活協会 編 1冊  #7 江上栄子さんの家庭の健康料理教えます 下巻 秋・冬 すこやか食生活協会 編 1冊 (すこやか食生活協会 製作)  上巻は、春・夏用のレシピを、下巻は秋・冬用のレシピをそれぞれ20品ずつ紹介する。点字・拡大文字併記。  #8 日本一の給食メシ 〜栄養満点3ステップ簡単レシピ100  松丸 奨 著 1冊 光文社 2019年  作りやすさを重視した3ステップの工程で、徹底的に時短を追求。「全国学校給食甲子園」で日本一の座に輝く小学校栄養士が、栄養満点の簡単レシピ100を紹介する。 言語(2タイトル)  #9 65歳から頭がよくなる言葉習慣 〜楽々の「メモる・言い換え・要約」のすすめ  樋口裕一 著 2冊 さくら舎 2018年  語彙を増やせばボケは食い止められる。ボケないための、65歳からの有効な言葉の習慣を提案。「メモる」「言い換える」「要約する」という、言葉の習慣を獲得するための方法や、レッスンを紹介する。  #10 はずむ!「会話」の作り方 〜ネガティブな私が“会話の仕事”を続けられる50の方法  望月理恵 著 2冊 辰巳出版 2017年  はずむ会話の作り方さえつかめば、周囲の人と無理なくコミュニケーションができるようになる! 多数の著名人にインタビューしてきた著者が、会話に対する考え方や場の作り方、人との距離の縮め方を伝える。 文学(5タイトル)  #11 医師たちの独白  渡辺淳一 著 5冊 集英社 2018年  札幌医科大学で行われた心臓移植手術をきっかけに、整形外科講師の椅子を捨て、作家として身をたてるべく単身上京した青年は…。「四月の風見鶏」ほか、未発表作品「祭りの日」を含めた全8編を収めた医療小説集。  #12 偽装潜入 〜警視庁捜一刑事・郷謙治  須藤靖貴 著 3冊 KADOKAWA 2018年  資産家が自宅で3億円の現金を奪われたうえ殺された。警視庁捜査一課の警部・郷謙治は、警察庁のキャリアで警部の志塚典子と組むことに。恋人に扮して、聞き込みを続ける2人は、事件の意外な一面を発見し…。  #13 昨日の海と彼女の記憶  近藤史恵 著 4冊 PHP研究所 2018年  25年前の祖父母の心中事件に隠された秘密とは? 残された写真、歪んだ記憶、小さな嘘…。海辺の町を舞台とした青春ミステリー。  #14 ホテル・コンシェルジュ  門井慶喜 著 4冊 文芸春秋 2015年  大規模ではないけれど、お客様にきわめて上質な時間を提供していると評判の「ホテルポラリス京都」では、ベテランコンシェルジュの九鬼銀平が、持ち込まれる難題を次々に解決していく…。ユーモアミステリ。  #15 リカバリー  小野寺史宜 著 4冊 新潮社 2017年  1本のキックが2人の運命を変えた。大切なものを守れなかったGKは、夢に邁進する少年の願いを受け止められるのか…。サッカー小説。 ---  ○【デイジー図書】 23タイトル 総記(1タイトル)  #16 戦場放浪記  吉岡逸夫 著 7時間17分 平凡社 2018年  青年海外協力隊員から新聞社のカメラマン、そして43歳で新聞記者に転向。湾岸戦争、イラク戦争、アフガン空爆、ルワンダ内戦など、数多くの戦場や辺境で修羅場をくぐってきた放浪記者が綴る異色の戦場取材論。 社会科学(1タイトル)  #17 訴訟をするならこの1冊 〜民事裁判・調停・執行から裁判員制度まで司法制度の〈最大限活用〉ガイド!  石原豊昭 監修 飯野たから、内海 徹、真田親義 執筆 13時間35分 自由国民社 2015年(厚労省委託:日本ライトハウス 製作)  相手の訴え方、示談のしかた、督促や強制執行のしかた、借金整理のしかたなど、泣き寝入り無用の権利防衛法をわかりやすく解説する。手続きの書式見本つき。 自然科学(1タイトル)  #18 へんな星たち 〜天体物理学が挑んだ10の恒星  鳴沢真也 著 9時間30分 講談社 2016年(厚労省委託:日本ライトハウス 製作)  イナバウアーする二重円盤プレオネ、墨を吐いて姿をくらますタコのようなかんむり座R星…。恒星研究のプロフェッショナルが、厳選した10個のへんな星たちをわかりやすく解説。 技術(1タイトル)  #19 くらしの豆知識 2019年版 特集 悪質商法の手口公開  国民生活センター 編集 7時間42分 国民生活センター 2018年(国民生活センター 製作)  日常生活にかかわりの深いテーマを取り上げ、消費者トラブルの対策にも役立つ情報をコンパクトにまとめる。「悪質商法の手口」を特集するほか、各方面の相談窓口なども紹介する。 芸術(2タイトル)  #20 ゴッホの耳 〜天才画家最大の謎  バーナデット・マーフィー 著 山田美明 訳 19時間3分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  1888年、ゴッホは自らの片耳を切り落とした。彼はなぜこんな事件を引き起こしたのか。世界各地での調査をもとに、ゴッホの知られざる一面をあぶり出す。  #21 うつぼ舟 V 世阿弥の神秘  梅原 猛 著 11時間35分 角川学芸出版 2010年  能に魅せられた梅原猛が、世阿弥の人生と作品との関係を考察し、新たな「世阿弥論」に挑む。歴史・文学・宗教から読み解く、画期的な能芸論。 文学(13タイトル)  #22 間違う力  高野秀行 著 5時間40分 KADOKAWA 2018年  ソマリランドに一番詳しい日本人になり、アジア納豆の研究でも第一人者となるなど、間違い転じて福となしてきたノンフィクション作家が、間違う人生の面白さや破天荒な生き方から得られた人生訓を伝える。  #23 旧暦屋、始めました (仕立屋・琥珀と着物の迷宮 2)  春坂咲月 著 8時間43分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  奈良の大学に進学した女子大生は、着物の店「旧暦屋」を開いた和裁士のもとでバイトの日々。その店には、次々と着物を巡る事件が持ち込まれ…。  #24 毒死 (蘭方医・宇津木新吾 8)  小杉健治 著 6時間17分 双葉社 2018年(札幌市視聴覚障がい者情報センター 製作)  藩士の死の責任を問われ、上屋敷での医療行為を禁じられた新吾。新吾を排斥せんとする策謀かと思われたが、その裏では巨大な陰謀が進んでおり…。青春時代小説第8弾。  #25 十津川警部出雲伝説と木次線 (十津川警部シリーズ)  西村京太郎 著 5時間56分 実業之日本社 2018年(小樽市点字図書館 製作)  木次線の駅に置かれたノートに「奥出雲で盛大な花火を打ち上げる」と書かれたメッセージを見つける高木。その後、亀井刑事親子が乗った列車がジャックされ、犯人から耳を疑う要求が…。  #26 ナースコール![2]戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け  川上途行 著 4時間47分 ポプラ社 2018年(小樽市点字図書館 製作)  5年目に入り中堅看護師の立場になった玲子。チーム体制が整ってきた病院に、プロ意識が高く技術もある若い女性療法士が入職したことで、様々な摩擦がおこり始め…。医療小説、第2弾。  #27 阪堺電車177号の追憶  山本巧次 著 7時間16分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  大阪南部を走る阪堺電車。なかでも現役最古の電車は、大阪の街を85年間見つめてきた―。阪堺電車で働く人々、沿線住人が遭遇した事件を描く連作短編集。  #28 窓から見える最初のもの  村木美涼 著 9時間52分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  女子大生、絵画収集者、不動産屋の女性、会社員。四者四様の物語が、ひそかに重なり合うミステリー。  #29 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル  ジャック・キャンベル 著 月岡小穂 訳 15時間53分 早川書房 2013年(早川清文学振興財団 製作)  元帥が率いる艦隊は、クモとオオカミを合わせたような姿の種族と出会う。この種族と友好関係を築こうとするが、凶暴な異星人の艦隊が襲ってきて…。  #30 真紅の戦場 2 勝利の代償  ジェイ・アラン 著 嶋田洋一 訳 12時間12分 早川書房 2016年(早川清文学振興財団 製作)  重要な戦略拠点の惑星の覇権をめぐり、二大陣営の熾烈な艦隊戦が始まろうとしていた。果たして勝利を収めるのは? 戦争SF。  #31 地下鉄道  コルソン・ホワイトヘッド 著 谷崎由依 訳 13時間57分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  アメリカ南部の農園に住む奴隷の少女。ある日、逃亡を決意した彼女は、地下を走る鉄道に乗り、自由が待つという北をめざす。  #32 閉じられた棺  ソフィー・ハナ 著 山本 博、遠藤靖子 訳 16時間32分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  アイルランドの子爵邸に招待された名探偵ポアロ。その夜、招待主の作家が不可解な遺言書を発表して…。名探偵ポアロシリーズの公認続編第2作。  #33 母の記憶に  ケン・リュウ 著 古沢嘉通 他訳 17時間46分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  不治の病を宣告された母は、娘のためにある決断をする―。母と娘の絆を描いた表題作など、優しくも深い苦みをのこす物語16編を収録した、SF短編集。  #34 東の果て、夜へ  ビル・ビバリー 著 熊谷千寿 訳 12時間48分 早川書房 2017年(早川清文学振興財団 製作)  組織の命を受け、人を殺すために少年たちは街を出た。崩壊の予感と軋轢を抱えながら、アメリカを横断する長い旅が始まる。 厚労省委託図書「人と思想」(4タイトル)  #35 解放の神学  梶原 寿 著 7時間50分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作)  黒人解放神学の提唱者であるジェイムズ=コーンの歩みを辿り、彼の主要著作を概観する。  #36 リッター  西村貞二 著 6時間49分 清水書院 2015年(日本点字図書館 製作)  西ドイツ史学界の第一人者であり、ドイツ福音主義教会の指導者でもあった、リッターの生涯と思想を紹介する。  #37 モーパッサン  村松定史 著 8時間57分 清水書院 2015年(日本点字図書館 製作)  作家モーパッサンの生い立ちから死までをたどり、名作誕生の背景、飽くなき人間の探究者としての人間像に迫る。  #38 プルースト  石木隆治 著 7時間58分 清水書院 2016年(日本点字図書館 製作)  フランスの作家、プルーストの人生や、小説「失われた時を求めて」がどんな作品であるかなどを紹介する。 ---