愛の光通信    2014年冬号通巻43号 2014.12    LIGHT OF LOVE    Overseas Program for the Blind - Plans and Reports    ISSN 0913-3321 東京ヘレン・ケラー協会 海外盲人交流事業事務局  SLC(学校教育修了)試験で輝かしい成績をあげた安達禮雄育英基金の奨学生である強度弱視で点字使用者のジャラシャ・サプコタさん(18歳)は、2014年6月23日、ネパールの有力プロサッカーチーム「ネパール・ポリス・クラブ」の会議場で、ネパール政府女性・児童・社会福祉省のニーラムK. C.大臣によって表彰されました。 ●SLC祝賀会  今年(2014)6月26日、ネパール盲人青年協会(BYAN)は、カトマンズのネパール盲人福祉協会(NAWB)のホールにおいて、2014年SLC(学校教育修了)試験で「S」のDistinction(最優秀)の評価を得た8名の視覚障害生徒の祝賀会を開催した。  視覚障害者でトップの成績だったのは、安達禮雄育英基金の奨学生で、ラボラトリー校のジャラシャ・サプコタさんであった。彼女は8教科800点満点中、665点を取った。  彼女の各教科の点数は、以下のとおりである。  @英語:92点  Aネパール語:76点  B数学:88点  C理科:88点  D社会:80点  E保健・人口・環境:90点  F(選択科目)ネパール語:74点  G(選択科目)音楽:77点  彼女は、現在、カトマンズのデイリーバザールにあるサガルマタ・マルチプル・カレッジのプラス2(高校2・3年課程)に進学し、英語とネパール語と共に、専攻科目として社会学、マスコミュニケーション、そして英文学を学んでいる。  今年の4月に8日間にわたって行われたSLC試験にネパールの視覚障害生徒は62人が挑戦し、54人が合格した。公立校の合格率は20%とも言われる中、なんと合格率は87%である。視覚障害生徒の場合は、公立校であっても比較的設備の整った学校で、しかもそのほとんどが寄宿生なので、勉強する環境に恵まれているのだ。  彼らの成績は以下のとおりである。  S(Distinction)80%以上:8人  A(First Division)60%以上:33人  B(Second Division)45%以上:13人  C(Third Division)32%以上:0人  不合格:8人  このように合格した視覚障害生徒のうち76%は、First Division以上なので、ネパールの視覚障害教育は胸が張れる状況にあるといえるだろう。 ●続・SLCの呪縛  本誌前号でも述べたが、ネパールにおけるSLC(学校教育修了)試験ほど重要度の高い権威のある試験は、ちょっと他に例がないのではないだろうか。日本の高校入試や大学入試とは、ちょっと比較にならないのだ。  SLC試験は、10年間の学校教育の節目に、国をあげて行う全国統一の試験であるとはいえ、たかが日本でいう高校1年修了時の成績を問う試験に過ぎない。  それが、大学を卒業して就職したり、大学院に進学したりするときに、何の関係があるのだろうか? しかし、ネパールでは、誰もが、さも当然であるかのごとく、SLCの成績を事ある毎に提出するのである。このため大げさではなく、高校1年のときの成績が一生を左右するのである。  毎年6月になるとSLCの発表があるのだが、すると必ず不合格、または最上位になれなかったことを悲観して自殺する生徒が出てくる。  SLCのあとに、日本の高校3年卒業に相当する時にも試験があり、さらに大学卒業のときにも試験がある。それなのになぜ、高校1年のときの成績を提出する必要があるのだろうか? もしかしたら、私達日本人が気付かない深遠な理由でもあるのだろうか?  そこで、なぜなのか? ネパールの友人に聞いてみると、「どんなに頭を捻っても合理的な理由などあるわけないないでしょう。単なる習慣ですよ」という、脱力するような答えであった。 ●ラミチャネ博士の専門書 Disability, Education and Employment in Developing Countries - From Charity to Investment  2004年9月から2005年の3月にかけて、筑波大学修士課程入試出願、査証延長、入学手続・授業料免除、留学査証申請等の書類作成のために当協会に入り浸っていた全盲のネパール人カマル・ラミチャネさんは、その後、東大の博士課程に進み、博士号取得後、JICA研究所に就職しました。  そのラミチャネ博士が、このたび、英国ケンブリッジ大学出版局から標記のような専門書を上梓しました。邦訳すると『開発途上国における障害、教育および雇用― チャリティーから投資へ』。  ISBN: 9781107064065の本書は、インド、ネパール、バングラデシュ、カンボジアおよびフィリピンの事例研究を元に、教育を受けた障害者と、まったく教育を受けなかった障害者では、その生涯賃金に大きな差があり、それは健常者のそれより大きく、障害者に教育を受けさせないのは社会的損失であることを証明しています。それにもかかわらず、なぜ開発途上国では、教育を受ける機会が少ないかという問題を、本書は、障害のモデル、機会均等、および貧困のコンテキスト中の障害の理解によって分析したものです。  ところで、ケンブリッジ大学出版局は、ハードカバー286ページのこの本に、とてもユニークな価格を付けました。米国では99ドル(1万1,355円)、英国では65ポンド(1万1,895円)、amazon.co.jpでは12月31日発売予定で、1万2,010円です。ところがインドでは、795ルピー(1,484円)で、さらに現在は1割引の716ルピー(1,337円)の価格なのです。  もっともインドで1万円以上の価格で販売したら、1カ月もしないうちに海賊本が出るのは必定でしょうから、ケンブリッジ大学としてもこの二重価格は苦渋の選択なのでしょう。 ●クリシュナ基金から がんばれ!ローシャン&アルチャナ クリシュナ基金 代表 福山博 (写真)右からプジャ(15歳)、ローシャン(16歳)、アルチャナ(18歳)  来年(2015)4月、ローシャン・ムキーヤとアルチャナ・ムキーヤの姉弟は、SLC試験を受ける。  当協会の有志等で組織したクリシュナ基金は、この2人とその妹プジャ・ムキーヤの3人に対して10年課程+αの教育を支援する事業を行っている。そして実際に3人に対して幼稚部から衣食住を含めて丸抱えで、この9年間支援してきた。  彼らの父親で、30代の若さで突然死したネパール人クリシュナ・ムキーヤさんは、当協会とNAWBが共同で実施したバラCBRの現地スタッフで、才能豊かな努力の人であった。  彼の才能は、間違いなく子供達に受け継がれていると思われるが、「身を砕くほどの努力」のDNAは、残念ながら遺伝しなかったようである。  そこで、私はなんとしてもローシャンとアルチャナに、できるだけ良い成績でSLCに合格して欲しいと思い、英文の手紙を書き、カトマンズに住む、当協会のボランティアであるホーム・ナット・アルヤールさんに、国際スピード郵便(EMS便)で、1月22日に新宿北郵便局から送った。そしてこの郵便物は、1月27日に無事アルヤールさんのもとに届いている。  それからアルヤールさんは、信頼できる人手を介して、3人の子供が勉強するバラ郡カレーヤ町のブライトランド校にこの手紙を届けてもらったのは、それから1ヶ月半経過した頃であった。  そしてローシャンとアルチャナが、その手紙を校長や英語教師の前で読んだのは3月21日であった。そして、その報告がカトマンズのアルヤールさんを介して、当方にE-mailで届いたのは、4月3日のことであった。  以上の報告を読んで、「なっとらん、誰が怠けているのか!」と思われた方もおられるのではないだろうか? 私達もこのような不条理ともいうべき現実を受け入れるために、実は長い時間を要したのである。  昔からそうだが、東京からカトマンズのNAWB本部、もしくは、アルヤールさん宅への連絡はほぼ問題なくできた。電話やE-mailは日常的にやりとりできるし、EMS便も現実に5日後には届くのだ。  ところが、地方の場合はそうはいかない。カトマンズまでは問題なく届く郵便も、それから地方への配達は非常に難しいのである。届く場合もあれば、届かない場合も少なくないのだ。  点字教科書を郵便で送ると到着したとしても通 常3ヶ月かかるというのが、笑えない現実なのである。  そこで、もっとも確かな方法は、使者を派遣する方法となる。このやり方であれば、雨期である6〜9月を除けば、夜行バスを使って、うまくいけば翌日には、遠隔地でも2、3日後にはだいたい手紙がNAWBに届くことになる。  このため、カトマンズのNAWB本部にいると、ひょっこり、地方の学校の見知った教師が現れる。  これはE-mailについてもいえることである。カトマンズのネットカフェであれば、英語どころか日本語にも対応しており、E-mailの受・送信も何の問題もなくできる。  ところが、地方ではネットカフェこそあるものの、E-mailを英語でうまく受・送信できたためしがない。パソコンもカトマンズで使い古されたボロボロで、電話回線も問題が大ありなので、運がよければつながるという代物なのである。 ●ローシャンとアルチャナへの手紙 2014年1月21日 親愛なるローシャン、アルチャナ  あなた達は修学旅行で、バスでインドの西ベンガル州ダージリンに行き、楽しんで、知識を広げることができたことと思います。私と藤元節さんは、1月1日に無事東京に着きました。  私達はあなた達と共に、2013年のクリスマスイブにヘタウダ市のホテル「モーテル・アボカド&オーキッド・リゾート」に滞在し、楽しく過ごすことができました。  この日の午後に、あなた達はこのホテルで山内有希さん(ローシャンと同世代の協会職員の子供)へ手紙を書きました。それで、有希さんはあなた達からの手紙といくつかのプレゼントをもらってとても幸せでした。ローシャン、アルチャナ、プジャ、アーラティどうもありがとう。  私達は12月21日にビンフェディ児童ホーム(孤児院)であなた達の妹・アーラティを車で拾って、カレーヤ町のブライトランド・イングリッシュ寄宿学校に行きました。彼女はあなた達の学校の寄宿舎で3晩を過ごし、12月24日の朝に、あなた達と一緒にバラ郡パルサウニ村の伯父さんの家を訪れました。  2005年8月25日に、アーラティは児童ホームに入所したので、彼女は8年ぶりの帰郷でした。4歳だった彼女を覚えている近隣の人々は大層驚きました。彼女はすでに12歳になっていたのです。  アーラティは、あなた達の学校であなた達と一緒に住みたがっています。残念ながら、それは今は無理です。しかし、彼女は将来孤児院を出なければなりません。私達はあなた達が学校を卒業した後に、よい仕事を得るだろうと期待し、成功を祈っています。あなた達は、アーラティの世話をする責任を持っています。そのために、今、なにをしたらいいのでしょうか?  この春あなた達は10年生になり、来春、SLC試験を受けなければなりません。この重要な試験で、あなた達は好成績を得なければなりません。  これはあなた達の目標です。ローシャンは、「Distinction(80%以上)」の成績でSLCをパスしてください。アルチャナは、「First Division以上(60%以上)」の成績でSLCをパスしてください。  なぜ私達はあなた達をサポートするのか、あなた達はそれを知っていますか? バラCBR眼科診療所の眼科助手であったあなた達の父親クリシュナ・ラル・ムキーヤさんは2002年の9月にインドのババダンで亡くなりました。  2003年5月6日、私はバラCBRセンターで初めてあなた達に会い、お悔やみを述べました。 その間ずっとあなた達のお母さんは泣いていました。その悲しい場面を覚えていますか?  あなた達のお母さんはまったく教育を受けたことのない人で、4人の子供の生計を維持することさえ困難な状況に直面したのです。  その後、NAWBはあなた達の家族の状況を知ろうとしましたが、実際の状況はわかりませんでした。その後、私達はあなた達のお母さんが、4人の子供を残して自殺したということを知りました。享年28でした。  その後、私達はバラ郡のパルサウニ村で母方の祖母と3人の子供(ローシャン、アルチャナ、プジャ)が、バラ郡バタラ村で父方の祖母と1人の子供(アーラティ)が一緒に住んでいることを知りました。  2005年7月27日に、ホーム・ナット・アルヤールさんと私は、NAWBバラ支部の数人のメンバーと共にパルサウニ村のあなた達の叔父さんの家を訪れ、あなた達と会いました。その時のことをあなた達は覚えていますか? その時に、あなた達は幸福そうには見えませんでした。私達は、あなた達の将来に対して悲観的に考えました。  その日の午後に、私達はバラCBRセンターであなた達の将来について議論しました。議論後、あなた達のすべてを世話する適切な機関を見つけることで意見が一致しました。  一つの可能性は、マクワンプール郡のビンフェディ児童ホームでした。この児童ホームにはアーラティが入所できる見込みがありました。この児童ホームに入ることができる条件は5歳児未満であることでした。  残りの3人の子供に対しては、寄宿舎のあるカレーヤ町の学校に入学させなければなりませんでした。  私は、東京ヘレン・ケラー協会(THKA)で、藤元節さん、川田孝子さん、松浦健三さんと相談しました。私は、「人々を助け献身的に奉仕した私達の事業で働いた有能なスタッフに対して義務があります」と述べました。さらに、クリシュナ・ラル・ムキーヤさんは優秀な人物だったので、おそらく、彼の子供達も優秀な人的資源であると言いました。そうして、私達はクリシュナ君遺児育英基金(クリシュナ育英基金)を組織しました。ほとんどの東京ヘレン・ケラー協会の職員が、積極的にこの奨学金に財政的な援助をしてくれました。したがって、私達は、NAWBにあなた達のための資金を迅速に送ることができました。  2005年10月5日に、あなた達はサニー・アカデミー学校(後年、現在の学校に転校)に入学しました。  この問題をあなた達は理解しましたか?  私達は、あなた達2人が先生の言うことをよく聞き、自分の足で自立できるように一生懸命勉強することを期待しています。敬具 クリシュナ育英基金 代表 福山博 ●「アジア太平洋CBR会議」来年9月新宿で開催  アジア太平洋障害者センター(APCD)とCBRアジア太平洋ネットワークが主催する「アジア太平洋CBR会議」は、第1回が2009年2月にタイのバンコクで、第2回が2011年11月にフィリピンのマニラで開催された。そして、来年は、当協会も加盟する障害分野NGO連絡会(JANNET)と公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会が共催して、2015年9月1日(火)〜3日(木)、東京・新宿の京王プラザホテルで開催される。  テーマは「コミュニティベースのインクルーシブ開発を通しての貧困削減と持続的開発目標」で、1日目のサブテーマは「インクルーシブネス」、2日目のサブテーマは「強靭なコミュニティ」、3日目のサブテーマは「多様な関係当事者間での持続的協調」。参加登録料は2015年5月31日までが30,000円で、それ以降は40,000円。  「障害と高齢化社会」「障害インクルーシブビジネス」「障壁のない環境」「ジェンダーとインクルーシブネス」「都市と農村の貧困」「つながりと災害のリスク軽減」「コミュニティにおける自助グループと障害当事者団体」「地方自治体のリーダーシップ」など、多様なトピックを予定している。  詳しくは第三回アジア太平洋CBR会議のホームページでどうぞ。 ●「附属盲」国際交流部の訪問  筑波大学附属視覚特別支援学校(附属盲)青松利明教諭と佐藤北斗教諭の引率で、5人の国際交流部の生徒さんが、7月20日当協会を訪れました。そしてネパールにおける当協会の事業を熱心に勉強しました。  秋の文化祭で発表するということで、あらかじめWEB上で下調べもしており、質問も的確でした。そして後日、感想文が届きましたので、その要約をここにご案内します。(福山)     ネパールのお話を聞いての感想  私は教育を受けることは、ただ国語や数学などに分けられた教科を勉強することだと、これまで思っていました。でも、日本では何気なく受けられている教育が受けられないことで、薬の飲み方や外国という概念がわからないということに驚き、教育の大切さに気付くことができました。  視覚障害者にハンディのない学校の統合教育には感動しました。黒板を使わない授業には、暗いからとか、ちゃんとした理由もありました。また、小学校を落第する人の多さ、子供より教育を受けていない親がいること。視覚障害者の進級試験が口頭試験で、それも下級生に読んでもらうなんて、読み上げる子も大変だなと思いました。  教育を十分に受けられないネパールの子供達の中で、視覚障害の子供達は成績優秀であること。そして、多くの学校で視覚障害者が教員として働いていることに感心しました。同時に、ネパールでも視覚障害者に対する差別が少しずつなくなっていることがわかり、うれしかったです。  国勢調査での人口の大ざっぱな調べ方も面白いと思ったし、事業を開始するために、地域の人口をしっかり調べようとした人達はすごいなあと感じました。  私は今回の話を聞いて、ネパールは日本の普通が通用しないんだなと思いました。冬でも冷たいシャワーを浴びることとか、外国イコールインドで、外国とは歩いていける所と考えているとか、驚くことがたくさんありました。また、一日に16時間停電している中でも、携帯電話を使う文化があるなんて、本当にびっくりでした。 ●タメルの喧噪  ネパールでは日が暮れたら戸外を出歩いてはいけないが、カトマンズの観光街タメル(Thamel)は例外。ツーリストポリスも巡回しているので、午後10時頃までは、女性のひとり歩きも結構見られる。  1泊1室200円から2万円まで安宿から高級ホテルまで幅広く選び放題なのが、かえって悩みの種。バックパッカーに鍛えられているので、世界の料理を、比較的リーズナブルに楽しむこともできる。 ●甘い生活(La dolce vita)  「ラ・ドルチェ・ヴィータ」は、タメルの老舗イタリア料理店(リストランテ)である。1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督の同名の映画のポスターが店内に飾ってある。タメルの中心・カトマンズ・ゲスト・ハウスの正門前にあるので、とてもわかりやすい。  その昔ノートパソコンを同店に忘れ、3時間ほどたって駆けつけると、「こんな高価なものを・・・」とマネージャーが顔を真っ赤にして返してくれたことがあった。 ●募金のお願い  ネパールにおける視覚障害者支援、とくに教育の充実をはかるために募金をお願い致します。  寄付金のご送金は下記口座をご利用ください。 郵便振替:00150-5-91688 ●寄付金に対する減免税措置  東京ヘレン・ケラー協会は、所得税法施行令第217条第1項第5号に掲げる社会福祉法人です。当協会に対するご寄付は、所得税法第78条第2項第3号及び租税特別措置法第41条の18の3、法人税法第37条第1項及び第4項の規定が適用され、税法上の特典が受けられます。 ●編集後記 筑波大学修士課程への入学を目指して2004年9月にカマル・ラミチャネさんが来日したときは、本人も私達も不安でいっぱいでした。  彼は学生時代にNAWBで触読校正のアルバイトをしていた関係で、当時のNAWBアルヤール事務局長からの強い要請で、私達は日本における彼の外出支援や代筆・代読の支援を引き受けました。  3ページで紹介したように、その後の彼は順調に業績を伸ばし、ケンブリッジ大学出版局から研究書を出版するまでに成長しました。  そして2015年1月からはある大学の准教授に就任することが決まりました。  皆様のご支援に支えられて行ってきたネパールの視覚障害者教育が、今まさに花開いたような感慨を覚えます。(H. F.) ●発行:社会福祉法人 東京ヘレン・ケラー協会海外盲人交流事業事務局 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-4 TEL : 03-3200-1310 FAX : 03-3200-2582 http://www.thka.jp/ E-mail: XLY06755@nifty.com  ※迷惑メールが増えています。当協会宛のメールには、適切な「件名」をお書き添えください。