国民の祝日に関する法律の改正によって、平成12年(2000)から体育の日は10月の第2月曜日となったが、その前年までは10月10日が体育の日だった。この日は、昭和39年(1964)に東京オリンピックの開会式が行われた日で、それを記念して昭和41年(1966)に制定されたものであった。
それでは、なぜオリンピックの開会式が10月10日になったかというと、「この日がもっとも晴れる確率が高い『晴れの特異日』だったから」と巷に流布し、いまだにこれを信じている人が多い。
ところが、「特異日」の定義は、「特定の日に、ある特定の気象状態が現れる割合が前後の日に比べて高い日」で、単に晴れの日が多ければ「特異日」というわけではない。ちなみに気象庁によると、秋晴れの特異日は、10月の16日と23日、それに11月の3日と8日だという。