東京ヘレン・ケラー協会会報『青い鳥(L'Oiseau bleu)』 第40号 2022年7月11日発行 発行人:奥村博史 編集人:塚本泉 製作:広報委員会 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会(Established in 1950) 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 本部、ヘレン・ケラー学院 電話 03(3200)0525 FAX 03(3200)0608 ヘレン・ケラー治療院 鍼灸・あん摩マッサージ指圧 電話 03 (3200) 0585 FAX 03 (3200) 0608 点字図書館 電話 03(3200)0987 FAX 03(3200)0982 点字出版所、盲人用具センター、海外盲人事業交流事務局 ●就労支援事業スタート 理事長 奥村博史 障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所として4月1日、「ヘレン・ケラー治療院 鍼灸・あん摩マッサージ指圧」がオープンしました。  視覚障害者支援の総合福祉施設である当協会において、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の養成施設・専修学校「ヘレン・ケラー学院」(1950年開設)、点字出版所(1968年開設)、点字図書館(1974年開館)に続く新たな施設です。  新事業所はヘレン・ケラー学院に併設する形で、開設に当たり、本館1階の大部分を施術所としてリニューアルしました。「治療院」の名の通り、利用者のメインは、あはき師を想定しています。一般就労に向けた訓練も行います。コロナ禍にあってスタッフ一同、利用者一人一人に最適な支援、訓練を行うため、感染症対策はもちろん衛生管理に徹底して気を配っています。  一方、あはき施術以外の仕事も創出します。支援を受けながら就労を希望する視覚障害者に対し、働く場を設けるのが協会の新しい使命です。  東京都のデータ(昨年4月時点)では、就労系障害福祉サービスを提供する事業所は、都内では就労移行支援が343カ所、就労継続支援A型が95カ所、同B型が最も多い880カ所。その中で、あはき師を利用者のメインに据えて開設したB 型事業所は初めてです。  価値のある先駆的な取り組みであるとして、(公財)洲崎福祉財団の継続助成事業(2021〜2023年度)に採択され、これまで約1,300万円のご助成が認められました。幸先の良いスタートを切った新事業です。期待されるモデル事業になるよう、育てていかなくてはなりません。  社会福祉法人、とくに視覚障害者支援の団体を取り巻く環境は、変革期を迎えているようです。改正社会福祉法の柱の一つに「社会福祉連携推進法人制度の創設」が盛り込まれています。昨秋、オンラインで開かれた第69回全国盲人福祉施設大会でも、「連携と協業」の重要性が強調されていました。  協会のあり方、将来のあるべき姿については絶えず模索を続けていく必要があります。新事業の開始にあたり、その思いを新たにしています。 ●「ヘレン・ケラー治療院  ――鍼灸・あん摩マッサージ指圧」を開設  就労継続支援B型事業所「ヘレン・ケラー治療院 鍼灸・あん摩マッサージ指圧」は、ヘレン・ケラー学院の1階教室などを改装した約200u。車椅子の方にも対応でき、東京都のバリアフリー条例をクリアしている。 開放的な施術室、衛生対策も 施術室は計約64uあり、南側は全面窓で広々とした開放的な空間となっている。温熱機能を備えた最新型の施術ベッドを7床配置する。  新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、衛生対策には特に配慮している。使用器具は原則すべて使い捨てとし、十分な換気とともに、2台のプラズマクラスター空気清浄機を設置した。  トイレの水洗、手洗いの蛇口、せっけん、消毒液の容器はすべて手をかざすタイプの非接触型。施設の利用者には個別に下駄箱とロッカーを貸し出す。  また、カルテや各種記録の作成のため、パソコンに音声読み上げソフト(PC-Talker)を導入した。  職業指導員3人のうち交代で勤務する2人は、盲学校で三療を担当した元教員ら経験豊富なあはき師だ。さらに、サービス管理責任者もかつてヘレン・ケラー学院などで教員を務めた、あはき師が務めている。 案内看板などを設置  あはき師の利用者には、一般就労や治療院の運営・経営を学ぶ場としても活用していただける。あはき師以外の利用者には、点字名刺の製作など、軽作業を用意している。  ●2021(令和3)年度卒業式  ヘレン・ケラー学院は3月18日(金)午前10時から、2021(令和3)年度卒業式・修了式・終業式を行った。来賓は招待せず、学生と教職員のみの挙行となった。卒業生は高等課程1名、専門課程3名の計4名。これに高等課程3年修了生3名が加わり、総勢7名に奥村博史学院長から卒業証書、修了証書が授与された。  つづいて、 1年間の学業成績優秀者に贈る優等賞が5名に、努力賞が2名に贈られた。また、一色賞の該当者はいなかったが、同窓会長賞に高等課程5年の松丸善之さんが選ばれ、賞状と記念品が贈られた。同窓会から記念品のパスケースが、学院から手ぬぐいが卒業生に贈られた。  学院長式辞の後、退任される町井友香先生、高橋隆子先生、小池芳一先生、葛貫重治先生への花束贈呈を行った。最後に卒業生を代表して松丸さんが答辞を述べ、たくさんの拍手に送られて会場をあとにした。 ●2022(令和4)年度始業式  4月7日(水)午前9時30分より始業式が挙行された。今年度からは従来の90分授業に戻し、3年生から5年生の7名の学院生とともに新たなスタートを迎えた。 ●人事          【協会役員 監事】<6月16日> 〔新任〕宮井 洋 元毎日新聞社取締役 管理統括 経理担当 〔退任〕稲山輝機 元毎日新聞社専務取締役 経理担当 【点字出版所】〔採用・配属〕 <2月1日> 岩川涼音(編集課) <4月1日> 水口聡(録音課) <5月1日> 北見友萌奈(印刷課) 【ヘレン・ケラー治療院】〔配属〕 <4月1日> 藤平恵介(生活支援員・兼務) <同> 大久保美智子(同) <同> 小倉芳枝(同) <同> 三浦隆秀(目標工賃達成指導員) <同> 高畠未知(サービス管理責任者) <同> 井手順子(職業指導員) <同> 細沼修(同) <同> 安生幸司(生活支援員) <同> 寺西賢(同) ●2021(令和3)年度事業報告 【協会本部】 新拠点として就労継続支援B型事業所「ヘレン・ケラー治療院 鍼灸・あん摩マッサージ指圧」の準備を進め、学院の夏休み期間中、本館1階で東京都バリアフリー条例に適合させる内装工事などを実施したほか、防火戸・壁も設置した。事業所は2021(令和3)年度末に東京都の現地確認が行われ、2022(令和4)年4月1日付で東京都の事業指定を受けた。 視覚障害者の支援に功績のあった人・団体を表彰する「第27回ヘレンケラー・サリバン賞」で、元NHKチーフディレクターの川野楠己さん(91)=横浜市在住=を受賞者に決定し、贈賞式を2021年10月8日に行った。「第71回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」を同11月13日、東京都文京区のトッパンホールで2年ぶりに開いた。 新型コロナウイルス感染症対策は、引き続き、ワクチン接種の推進、使い捨てマスクの配置、手洗い・手指消毒の励行などに努めた。ヘレン・ケラー学院の始業を10時10分に遅らせ80分授業としたほか、登校時の検温、消毒を徹底した。また、感染症対策の一環としてインフルエンザのワクチン接種に対し、前年度に続き全職員を対象に3,500円の助成を行った。 【ヘレン・ケラー学院】  2021(令和3)年度末の学生総数が13人で、内訳は5年制の高等課程9人(2年生2人、3年生4人<うち1人は休学>、4年生2人、5年生1人)、3年制の専門課程4人(2年生1人、3年生3人)。専門課程3年生1人が3月に退学した。  卒業生は、高等課程5年生1人と、専門課程3年生3人の計4人。修了生は、高等課程3年生の3人。これで卒業生・修了生は延べ1,975人となった。内訳は高等課程の3年修了1,104人、5年卒業631人、専門課程の3年卒業240人。  第30回国家試験が2月26日(土)、27日(日)に行われた。あん摩マッサージ指圧師には現役6人が受験し、4人が合格した。はり師・きゅう師には現役4人が受験し、いずれも3人が合格した。 【同行援護従業者養成研修事業】  コロナ禍により年間実施計画5回のところ2回に減らした。定員36人を16〜18人に削減し32人が修了した。 【点字図書館】 2021(令和3)年度の自館製作図書のタイトル数は前年比で、点字図書が19タイトルの減少、デイジー図書は2タイトルの増加となった。サピエ図書館へ登録したコンテンツは点字データが64タイトル220巻、音声デイジーコンテンツは39タイトル469時間だった。また、当館登録コンテンツの年間利用状況は、点字データが1,465タイトル5,005巻(延べ利用者数5,850人)、音声デイジーコンテンツが280タイトル2,845時間(延べ利用者数10,742人)だった。21年度末での利用登録者数は1,774人(14人増、26人減)で、前年度末から12人減となった。 点訳ボランティアの勉強会は、新型コロナの状況を見ながら各グループで計27回開催し、延べ228人が参加。音訳ボランティア勉強会は1回開催し、8人が参加した。 【点字出版所】 東京都議選の点字版「選挙公報」を都選管から受託して製作。第49回衆議院総選挙では、日本盲人福祉委員会(日盲委)視覚障害者選挙情報支援プロジェクトの一員として、点字版・音声版「選挙公報」を製作・発行した。文部科学省著作点字教科書視覚特別支援学校中学部「歴史」の2021(令和3)年度後期発行分を製作・納品した。月刊誌「点字ジャーナル」を年12回発行。隔週刊の生活情報誌「ライト&ライフ」の点字版を年23回、デイジー版を年12回発行した。 【盲人用具センター】  日本点字図書館に音声血圧計を卸し、同館から白杖、携帯型点字器を仕入れ、日本視覚障害者団体連合からは音声式体温計を仕入れるなど、施設間の連携を図り、顧客の幅広い要望に応えた。 【海外盲人交流事業】  ネパール盲人福祉協会(NAWB)の点字教科書発行を中心とした事業に対して、点字用紙や点字製本用材料等を提供して、事業継続の側面的支援を行った。正雄・安達禮雄・順子女子育英基金による奨学金給付事業を実施した。これら事業管理を行うためネパールに出張してきたが、コロナ禍のため、前年に続き出張を中止し、現地から報告を受けた。事業報告集「愛の光通信」を2回発行した。 ●2022(令和4)年度事業計画 【協会本部】  就業規則について、高齢者雇用のあり方など時代に即した内容に見直し、2023(令和5)年度施行を目指す。第72回ヘレン・ケラー記念音楽コンクールを11月19日、東京都文京区のトッパンホールで開催する。同行援護従業者養成研修を 本部事業にして、例年より1回多い計6回を予定、各回平均18人の参加者を見込む。 【ヘレン・ケラー治療院】  就労継続支援B型事業所として4月に新設した。あはきの施術を中心とするが、あはき師の国家資格のない視覚障害者も含めた就労の場とし て、点字名刺の製作などにも取り組む。 【ヘレン・ケラー学院】 2022年度の学生数は、3年生4人、4年生1人、5年生2人の計7人。国家試験の全員合格を目指し、受験生の5年生・3年生を対象に補講を行う。ヘレン・ケラー治療院への受け入れなど就職支援にも取り組む。 【点字図書館】 点字・録音図書の製作体制を見直し、迅速な製作と質的向上を目指す。医学関連図書の製作に重点を置き、あはき師国家資格取得を目指す学生に、資料製作による学習支援を行う。点訳・音訳ボランティア養成講習を開催して新規ボランティアの確保を図り、活動中のボランティアを対象に勉強会を開いて技術向上に努める。利用登録者の図書利用を促し、活字による読書が困難な人たちに向け録音図書等の利用を啓発する。 【点字出版所】  日盲委視覚障害者選挙情報支援プロジェクトの一員として、7月10日(日)執行の第26回参議院議員通常選挙で、点字版・音声版「選挙公報」を製作する。また、理療教科用図書出版会の一員として、日本理療科教員連盟と協議しながら、2種類の理療科用電子(デジタル)教科書の製作に取り組み、2023年度の供給を目指す。「点字ジャーナル」を年12回、生活情報誌「ライト&ライフ」の点字版を年23回(合併号1回含む)、デイジー版を年12回発行する。 【盲人用具センター】 学院・点字図書館を通して在校生との関係性を維持し、日常生活用具等の普及を図る。点字図書館に関係する視覚障害者やボランティアの方々に用具類を購入してもらい、認知度の向上を図る。他施設と相互仕入れを行い、販路拡大に努める。 【海外盲人交流事業事務局】  ネパール盲人福祉協会(NAWB)の点字教科書発行を中心とした事業に側面的支援を行う。正雄・安達禮雄・順子女子育英基金による奨学金給付事業が滞りなく実施されるよう管理する。医療インフラが脆弱なネパールの新型コロナウイルス感染対策として、マスクや手指消毒液を支援する。 ●参院選「選挙公報」製作で奮闘  第26回参議院議員通常選挙が6月22日(水)公示、7月10日(日)投開票の日程で実施され、当協会点字出版所は点字版・音声版の「選挙公報」(選挙のお知らせ)などの製作に追われた。  当協会が日本盲人福祉委員会視覚障害者選挙情報支援プロジェクト(選挙プロジェクト)の一員として担当するのは、点字版が東京都、奈良県、三重県、滋賀県の選挙区・比例代表と、群馬県の比例代表の製作計約9,500部。音声版が東京都の比例代表のデイジ−、カセットテープのコピー計約2,460枚・本。  34人が立候補した東京都選挙区は、点字版が、裏表紙も入れると73枚(B5)とホチキスでは留められないほどの分厚さとなり、前回2019年の参院選同様に多機能輪ゴムで綴じて製本する方法を採用した。比例代表も大型印刷機GPB3を使って34枚(A4)の厚さとなった。他の選挙業務や自治体広報の製作なども重なって、編集、製版、印刷課を中心に出版所は「エンジンフル稼働」状態で、点字図書館職員にも応援してもらい、納期(7月1日)に間に合わせることができた。 ●資金収支計算書(ホームページをご覧ください) (省略) ●事業活動計算書(ホームページをご覧ください) (省略) ●貸借対照表(ホームページをご覧ください) (省略) ●2021年度(令和3年度)ご寄附者名簿 2021年(令和3年)4月1日〜2022年(令和4年)3月31日 五十音順(個人団体の順)・敬称略 温かいご支援ありがとうございました! 【本部扱い】  賛助会員:参天製薬株式会社  一般寄付:参天製薬株式会社、NTT東京福祉文化事業団ゆいの会、井本剛司、稲山輝機、河相富貴子、金谷紫之、杉田安男、松上文彦、松田弘之、柳崎秀夫 【ヘレン・ケラー学院扱い】 賛助会員:新井定一、牛窪多喜男・良子、大島千恵子、金光良洪、倉科龍一郎、小林貴大、佐野一貴、志賀信明、清水ひろみ、須藤憲一、高橋隆子、林行俊、牧野敏雄  一般寄付:NTT東京福祉文化事業団ゆいの会、一財)一枝のゆめ財団、秋本勇、稲見久美子、乾法行、植田員弘、江津正一、大澤孝一、大野朋美、金子宏、金谷紫之、金光良洪、神田敏男、木村きよ子、木村修子、黒岩康孝、黒澤絵美、小山直行、坂井仁、作馬哲夫、佐藤まどか、佐野雄彦、柴原里美、鈴木房江、平光子、田中茂、田中信子、田中富美雄、玉住博、月見潤、当津純一、徳田好美、中村重安、中村文孝、橋本雅生、平野とみ子、藤岡博、星野博子、松宮瑛二、松本大、三浦真人、村井温、村上理恵、村田健祐、矢作俊一、山崎登志夫、山屋晃、横山勝幸、若鍋よし子、渡邊清、渡辺武松、匿名 【点字図書館扱い】  賛助会員:磯崎治子、宇田勉、落野章一、小柳紀男、斎藤紀年夫、篠田匡史、鈴木健夫、鈴木由紀、高橋隆子、楯香津美、田中雄二、戸沼京子、中尾靖博、中谷力、西村秀夫、畑千尋、原田秀夫、坂西ひとみ、福島ふさ子、星野博子、松井忠夫、松浦節子、宮本牧子、村上工、室岡見致、山内経、油布勝美、米田日出明  一般寄附:青木弘、秋山由美子、井上喜子男、宇和野康弘、加賀屋信一、笠井実、君島健一、酒井町子、佐子田信夫、佐藤清、塩田和夫、白川恵美子、鈴木由紀、須藤憲一、田澤芳行、田中秀臣、谷口旭、田村徳章・みどり、富樫千恵子、西田健治、長谷川あけみ、畑秀美、平野邦雄、藤田ひろ子、古川雄、星義、本間みさ子、正木研、松田千富美、松本大、三上貴之、村瀬幸子、森明彦、矢藤敦子、山ア洋子、渡辺武松 【点字出版所扱い】  一般寄付:池田義明、松本大 【海外盲人交流事業事務局扱い】  一般寄付:芦田賀寿夫、在田一則、安藤生、飯田光江、石田隆雄、石原尚樹、磯公美子、岩屋芳夫、植竹清孝、上野伊律子、遠藤利三、大垣内勇、大西正広、大橋東洋彦、岡本好司、貝元利江、加来典子、勝山良三、川尻哲夫、川田孝子、菊井維正、楠本睦子、黒見恵美子、小泉周二、古賀副武、小林良子、小森愛子、斎藤惇生、坂入操、坂本留美、指田忠司、佐藤達夫、白井雅人、杉沢宏、鈴木洋子、高橋恵子、竹中千雄、田中徹二、田中正和、当津順子、長岡英司、新阜義弘、西山春子、林紘子、原田美男、樋渡敏也、譜久島和美、富久縞博、藤元節、本間昭雄、増野幸子、松本大、三上洋、三宅正太郎、横大路俊久、渡辺直明、渡辺勇喜三、NPO法人点訳・音声訳集団一歩の会、欧文印刷株式会社、小林動物病院、学校法人聖明学園古和釜幼稚園、有限会社信和ハウス、株式会社高垣商店、有限会社ヤマオー事務機 ●助成事業報告 下記の通りご助成を受けて、完了いたしました。  ご支援、まことにありがとうございました。 公益信託久保記念点字図書援助基金 一、点字速記用タイプライター(写真右上)、   点字ディスプレイ(写真右下)の購入 一、総事業費 375,000 円 一、助成額 360,000 円 一、完了年月日 令和3年3月28日 執行 東京ヘレン・ケラー協会点字図書館 ●第72回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール 11月19日 「第72回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」を11月19日(土)午前10時から、東京都文京区の「トッパンホール」にて開催します。  昨年に続き、厚生労働省発表の感染症対策基本方針、および東京都新型コロナウイルス感染症対策条例ガイドラインに則り開催を予定しておりますが、当日の運営方法などについては適宜ホームページに公開いたします。 ヘレン・ケラー記念音楽コンクール係 Tel:03-3200-0525  E-mail:onkon@thka.jp ●訃報  がん闘病中だった三浦拓也・元理事長兼ヘレン・ケラー学院長が4月9日に亡くなりました。享年77。埼玉県川越市の「川越市民聖苑やすらぎのさと」で4月14日、告別式がしめやかに行われました。喪主は妻昌子さん。コロナ禍でもあり、友人葬として毎日新聞時代の同僚の皆さんや当協会関係者が集まり送られました。  三浦さんは、毎日新聞東京本社写真部長、毎日新聞東京社会事業団常務理事などを歴任した後、2005年4月に当協会理事に就任し、2010年6月〜2016年6月、理事長。2011年1月〜2016年7月、ヘレン・ケラー学院長も務めました。 ●編集後記  「安倍晋三元首相 撃たれ死亡 選挙演説中」  参院選最終盤の7月8日、衝撃的な大事件が起きました。容疑者は逮捕。詳細は不明ですが、人間の命、尊厳、言論を銃弾で封殺する凶行は許せません。安倍氏のご冥福をお祈りします。  力による蛮行は、ロシアのウクライナ侵攻も同様で、大惨事を引き起こしています。ウクライナの視覚障害者も大きな被害を受けているといい、日本盲人福祉委員会が世界盲人連合(WBU)に賛同してウクライナの視覚障害者支援の募金活動をしています。当協会も微力ながらこの活動に協力しようと、協会有志として施設内に募金箱を設置しており、集まったお金は日盲委へ送る予定です。 1日も早くウクライナの人々に安寧の日々が訪れることを願ってやみません。 昨年7月1日に業務執行理事・点字出版所長に就任以来、目前の忙しさに追われ、あっという間の1年でした。歳月人を待たず。もっと長期的視野に立たねば、と自戒しています。(塚本泉) ●広報委員会 委員長:塚本泉(業務執行理事・点字出版所長) 委員:福山博(点字ジャーナル編集長) 委員:大久保美智子(ヘレン・ケラー学院) 委員:戸塚辰永(点字出版所編集課) 委員:佐久間朋(点字出版所製版課) 委員:和泉枝里(点字図書館) --------- “視覚障害者と共に” 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会 ホームページもご覧ください。 https://www.thka.jp ----------