東京ヘレン・ケラー協会会報『青い鳥(L'Oiseau bleu)』 第30号 2017年7月7日発行 発行人:馬塲敬二 編集人:福山博 製作:広報委員会 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会(Established in 1950) 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 本部、ヘレン・ケラー学院 電話 03(3200)0525 FAX 03(3200)0608 点字図書館 電話 03(3200)0987 FAX 03(3200)0982 点字出版所、盲人用具センター、海外盲人事業交流事務局 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-4 電話 03(3200)1310 FAX 03(3200)2582 ●新理事長に馬塲敬二毎日折込相談役  東京ヘレン・ケラー協会は、6月16日(金)午前10時から定時評議員会(平成29年度第1回評議員会)を開き、平成28年度事業報告及び決算、役員等報酬規程を原案通り承認した。  また、理事・監事の選任について審議し、石原尚樹理事(理事長)が退任の意向を示し、代わりの理事に、毎日折込(株)相談役の馬塲敬二氏を全会一致で選出した。  馬塲敬二氏は、1949年東京生まれの67歳。早稲田大学政経学部卒業後、毎日新聞社に入社し、東京本社経済部副部長、福島支局長、東京本社総務部長、紙面審査委員会副委員長、開かれた新聞委員会事務局長、毎日折込(株)代表取締役社長を歴任。6月30日付で毎日折込(株)相談役を退任した。  同氏以外の理事・監事候補者は留任であるが、候補者ごとに賛否を問い承認された。  同日午後1時から理事会(平成29年度第2回理事会)が開かれ、理事長に馬塲敬二氏が、業務執行理事に福山博点字出版所長が選任された。  また、理事長報酬の件、ヘレン・ケラー学院学則一部改正の件が審議され、原案通り承認された。 ●「不易流行」を念頭に前へ進みたい―― 理事長就任にあたって ―― 馬塲敬二  このほど石原尚樹前理事長が体調不良で退任され、後任として理事長職に就きました。  正直に申し上げて、不安だらけです。馬齢を重ねてきただけで、社会福祉の現場は未知の分野だからです。  とはいえ、社会福祉団体の多くが厳しい環境下にあり、当協会も学院、図書館、出版所それぞれに難しい課題を抱えていることは承知しています。これからどんな考えで日々の仕事をしていくべきか ―― 私は芭蕉の「不易流行」を念頭に前へ進みたいと思っています。  この言葉をご存知の方は多いでしょうが、私は新聞記者時代に覚えました。ものごとには変えてはいけない本質があり、それを踏まえて時代や環境の変化に対応すること、と勝手に解釈しています。  米国に目を転じると、オバマ前大統領の「チェンジ」「イエス、ウィキャン」の言葉はよく知られていますが、前大統領は就任演説の中で「勤勉や正直・・・ 勇気や公平さ・・・ といった、古くからの本物の価値観が歴史を前進させてきた」という趣旨の発言をしています。変革(チェンジ)だけを強調したわけではありません。  奇をてらわず、基本を踏み外さずに一歩一歩新たな道を切り開いていくことが王道だろうと思います。「十年一日のごとく」では時代の変化に対 応できないでしょう。  偉そうなことを縷々書きましたが、皆さまのご指導、ご協力なくしては一歩も前へ進めません。出来る限りの努力をいたします。よろしくお願いいたします。併せて石原前理事長の早期快癒を祈念いたします。 ●退任挨拶 石原尚樹  昨年6月に三浦拓也前理事長の後を受けて、当協会理事長をお引き受けしたにもかかわらず、わずか1年で退任せざるを得なくなりました。  体調不良とはいえ誠にふがいなく、多くの方にご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申しあげます。  理事長就任前の11年間は点字図書館長を務めてまいりましたが、その間目の不自由な方への理解と情報提供の重要さを深く自覚することが出来ました。  理事長就任に際しては、東京ヘレン・ケラー協会が視覚障害者総合支援施設として、視覚障害者の自立と福祉の向上にさらに力を注ぎたいと意を決していたのですが、いかんせん体調、体力を欠いてしまい、持続が困難になってしまいました。  幸い後任の馬塲新理事長はエネルギーにあふれ、リーダーシップにも優れた人物でありますので、協会を背負って存分に活躍していただけることでしょう。多くの皆様のご協力とご支援を心よりお願い申しあげます。 ●役員等紹介     理事  馬塲敬二 東京ヘレン・ケラー協会理事長  福山博 東京ヘレン・ケラー協会点字出版所長  横山晴夫 (株)ワールドスチューデントヴィレッジ代表取締役、NPO法人共生ネットワーク理事長  楯香津美 弁護士、青山学院常務理事  渡部聡 毎日新聞東京社会事業団常務理事  松上文彦 元毎日新聞紙面審査委員長・編集局次長     監事  多久島耕治 弁護士、(福)都心会理事長  稲山輝機 元毎日新聞社専務取締役     評議員  加藤美代子 元トーア早稲田マンション自治会長  山内修 ヘレン・ケラー学院専任講師  高橋秀治 (福)ぶどうの木ロゴス点字図書館館長  渡邊武松 ヘレン・ケラー学院同窓会会長  大江尚樹 元東京都福祉保健局障害福祉部長、元東京都共同募金会常務理事  長岡雄一 東京視覚障害者生活支援センター所長  福母淳治 (福)日本障害者リハビリテーション協会常務理事 ●平成28年度卒業式  3月15日、平成28年度卒業式・修了式・第3学期終業式を行った。  卒業生は専門課程1人と高等課程5人。これに高等課程あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう科修了生3人が加わり、計9人に卒業証書、修了証書を授与した。  続いて、1年間の学業成績優秀者に贈る優等賞を11人に、努力賞を2人に授与した。 また、同窓会長賞はコ丸修司さん(専門課程)が受賞し、賞状と記念品が贈られた。  来賓祝辞、学院長式辞、在校生の送辞につづき、卒業生を代表してコ丸修司さんが「先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。様々な困難や苦境は日々の努力でしか解決できないが、時間は無限にあるわけではない。在校生の皆さんは、逃げずに立ち向かって欲しい。不安は、いずれ安心や自信に変わる。仲間を大切に、先輩方から受け継いだタスキは、今日の卒業式を以て皆さんに託します。来年再来年とタスキを繋いでいってください。」と答辞を述べ、たくさんの拍手に送られて閉式となった。 ●5人の新入生を迎え 平成29年度入学式  4月7日(金)、桜の花びらが舞い散る中、平成29年度入学式及び第1学期始業式が挙行された。  今年の新入生は高等課程4人、専門課程1人の計5人で、全学生30人でのスタートとなった。  新入生代表の坂井仁さんが「先生や先輩から多くの事を学び職業自立を目指したい」と落ち着いた口調で誓いの言葉を述べた。  その後、石原学院長の祝辞に続き、各クラスの新担任と専任講師が紹介され、ヘレン・ケラーの歌「幸福の青い鳥」を全員で合唱してとどこおりなく終了した。 ●平成28年度事業報告 【協会本部】  11月5日、東京都文京区のトッパンホールにおいて、参天製薬(株)協賛、文部科学省、毎日新聞社、毎日新聞社会事業団などの後援で第66回へレン・ケラー記念音楽コンクールを開催した。 【ヘレン・ケラー学院】  平成28年度当初の学生総数は34人だったが、3人の退学があったため28年度末の在学者数は31人になった。卒業生・修了生は9人で、これで、ヘレン・ケラー学院の卒業生・修了生の総数は、延べ1,931人となった。  平成29年度の入学者は5人で、平成29年4月現在の学生総数は、30人になった。  第25回国家試験が平成29年2月25・26の両日行われ、当学院から、あん摩マッサージ指圧師に現役4人、既卒者3人が受験し、現役3人が合格した。はり師には現役6人、既卒者4人が受験し、現役3人が合格した。きゅう師には現役6人、既卒者3人が受験し、現役3人が合格した。  視覚障害者ガイドヘルパー養成研修を6回実施し、131人が修了した。 【点字図書館】  平成28年度の製作図書のタイトル数は前年度比で点字図書が12%増、デイジー図書については製作期間のかかる医学書などの専門書に注力した結果23%減となった。  平成29年3月末現在の利用登録者数は1,807人で、前年比12人増となった。  中途視覚障害者対象の点字講習は、毎週水曜日に実施の一般講習を80回行い、延べ157人が参加した。またヘレン・ケラー学院の学生への個別指導は97回行った。  見えない・見えにくいことによる不自由さを軽減するための相談・訓練を実施し、日常生活用具・補装具、制度の紹介などの生活相談は65件、移動や日常生活動作、情報機器操作などの訓練は228件だった(うち、訪問支援は112件)。 【点字出版所】  日盲委選挙プロジェクトの一員として、参議院議員選挙公報点字版と同音声版を製作した。舛添知事の辞職に伴う東京都知事選挙に際し選挙公報点字版を受託し製作した。昨年度受注した文部科学省著作点字教科書中学部「歴史」の後期分を製作した。  MS-DOSのパソコンで駆動する仲村製自動点字製版機3台をウインドウズ用パソコンで駆動するように改良した。  当協会は、産業医の選任義務のない事業所だが、職員の健康管理等を行うために産業医を選任した。 【盲人用具センター】  ヘレン・ケラー学院の学生を対象にデイジー録音再生機や点字器など学習機材を紹介・普及した。  恒例の展示会「サポートグッズフェア」を8月に開催した。 【海外盲人交流事業事務局】  当協会の財政支援を受けてネパール盲人福祉協会(NAWB)は、当事者団体のネパール盲人協会(NAB)職員、教育省の担当官、主な統合教育校のリソースティーチャー等、ネパールの視覚障害当事者と視覚障害教育や点字出版界を代表する42人を集めて統一英語点字(UEB)ナショナルセミナーをカトマンズのNAWB本部会議場で、2016年12月11、12の両日開催した。 ●平成29年度事業計画 【協会本部】  11月11日、東京都文京区のトッパンホールにおいて、参天製薬(株)協賛、文部科学省、毎日新聞社、毎日新聞社会事業団などの後援で第67回へレン・ケラー記念音楽コンクールを開催する。 【ヘレン・ケラー学院】  平成29年度の入学者は5人で、平成29年4月現在の学生総数は、30人になる予定である。  平成30年度の学生確保に向けて、他の養成施設とは違うヘレン・ケラー学院の魅力を最大限にアピールすることに注力し、再び二桁台の新入生の確保に努力しなければならない。 【点字図書館】  地域の視覚障害者への点字・録音図書の提供と情報支援、生活相談など様々なアプローチで情報、読書権及び文化的な生活を享受するという三つの保障を確保するために行動する。  「利用者が読みたい本を1冊でも多く」の考えをさらに進め、点字・録音図書を幅広く製作する。その中でも当館の特色である鍼灸・あんまマッサージ指圧の三療分野についてはとくに充実を図る。また、点訳・音訳のプライベートサービスにより個々の希望に応じ、とりわけ国家資格取得を目指すヘレン・ケラー学院生への資料製作など学習支援に努める。中途視覚障害者への点字講習会を開き、受講希望者に対し個別に指導する。また、点字習得を希望するヘレン・ケラー学院生へ放課後に個別指導を行う。見えない・見えにくいことによる不自由さを軽減するための相談・訓練を実施する。 【点字出版所】  来たるべき視覚特別支援学校小学部用文部科学省著作点字教科書「算数」製作に備え、「視覚的に美しい図版」から「触ってよりわかりやすい図版」をめざして「点字教科書『算数』研究会」を組織して毎月勉強会を実施する。また、統合教育校に学ぶ視覚障害児童・生徒用の点字教科書製作依頼に備えて、ボランティアの育成や連携も今後の課題として研究する。  東京都議会議員選挙が、6月23日に告示され、7月2日に投開票が行われる。従来通り点字版の発行を東京都選挙管理委員会から受託・発行するために全力を注ぐ。  @ドイツ製高速自動紙折機を導入する。  A固型点字印刷機を撤去した印刷室の改修を行う。  B日本製点字自動製版機の保守整備や新規開発の研究を行う。  職員の職務意識や資質向上のために、日本盲人社会福祉施設協議会の事業に協力すると共に、点字出版部会や日盲委選挙プロジェクト等が実施する研修会等に積極的に職員を派遣する。 【盲人用具センター】  ヘレン・ケラー学院や点字図書館と連携して、在校生との関係性を維持しつつ、新入生とも積極的に関わりを持って、アフターケアを十分に行う。視覚障害者用具や機器を集めた展示会「サポートグッズフェア」を実施する。 【海外盲人交流事業事務局】  ネパール盲人福祉協会(NAWB)を支援して統一英語点字(UEB)普及事業の第2弾として、リソースティーチャーを対象としたより実践的なワークショップをカトマンズで開催する。 ●愛の光通信(LIGHT OF LOVE) No.48 2017.7 夏号・Summer  海外盲人交流事業事務局が年に2回発行する『愛の光通信(LIGHT OF LOVE)』は下記からダウンロードして読むことができます。 http://www.thka.jp/kaigai/reports.html ●資金収支計算書(下記、ホームページをご覧ください)  http://www.thka.jp/about/img/H28_1-1_sikinsyusi.pdf ●事業活動収支計算書(下記、ホームページをご覧ください)  http://www.thka.jp/about/img/H28_2-1_jigyokatudo.pdf ●貸借対照表(下記、ホームページをご覧ください)  http://www.thka.jp/about/img/H28_3-1_taisyakutaisyohyo.pdf ●平成28年度ご寄附者名簿  平成28年4月1日〜平成29年3月31日 五十音順(個人団体の順)・敬称略  温かいご支援ありがとうございました! 【本部扱い】  賛助会員:参天製薬(株)  一般寄附:稲山輝機、加藤直之、杉田安男、長谷川航、松野則彦、山田茂雄、山田花子、朝日管財(株)、毎日新聞東京社会事業団、(有)ロイヤル食品産業 【ヘレン・ケラー学院扱い】  賛助会員:石川照子、石田元治、伊藤勇、大金三郎、金谷紫之、歸山良子、経塚良未、小林ふみ子、佐野一貴、澤田昌憲、鹿濱秋信、鈴木八重子、須藤憲一、染川諭、山米子、谷合淑二朗、直井利江、中島政治、橋本三郎、星野博子、松田恭男、山口智永子  一般寄附:阿部恵一、新井定一、石川陽子、石原直美、稲見常夫・久美子、乾法行、井上雪子、植田員弘、卜部 博、枝木幹寛、生沼馨、大島千惠子、大高修・ミキ、小幡亮、加瀬峯夫、金井定春、金子宏、神田敏男、黒岩康孝、黒澤絵美、小谷政夫、坂田和民、佐藤まどか、佐野雄彦、鹿濱秋信、杉本勝、平光子、玉住博、提橋トク、富樫千恵子、中島憲一、中島政治、根本博行、早川美奈子、東島千恵、福井愛子、前川和男、増島茂男、松田恭男、松本大、三浦真人、村上理恵、矢作俊一、山口朋世、山崎登志夫、吉岡諒、若鍋よし子、渡部聡、(有)白田駐車場、毎日新聞東京社会事業団 【点字図書館扱い】  賛助会員:青木素子、秋山由美子、磯崎治子、内田一夫、大須賀瑞夫、経塚良未、九曜文子、佐子田信夫、志村富雄、須藤憲一、楯香津美、田村徳章、土居義則、中岡政子、橋本三郎、福島ふさ子、福田拓馬、古川雄、星輝雄、星野博子、本間みさ子、前田律子、正木研、松井忠夫、松浦節子、松崎仁紀、溝口和子  一般寄附:青木弘、青木素子、安藤靖雄、礒辺恵子、市角誠、猪股栄二、榎木吉彦、大石文雄、大室幸一、小澤眞三郎、小澤洋平、柿沼正良、笠井実、片山恭子、小澤淑子、小山幸佑、斎藤紀年夫、酒井町子、坂本幸枝、塩田和夫、清水奈美江、白木幸一、鈴木由紀、田澤芳行、田中秀臣、谷口旭、田村徳章、田村みどり、田村洋一、戸倉昇、戸田三郎、戸沼京子、南雲輝子、西山聖也、二瓶幸子、長谷川あけみ、畠山千代子、畑千尋、畑秀美、林武男、原田秀夫、東山寛、平林寿美子、平山昭男、福島久仁子、藤田ひろ子、藤根輝男、星義、松上文彦、松田千富美、松本大、松本良敬、丸山進弘、宮本牧子、宮本美明、村上工、室岡見致、目黒聰子、森明彦、森克美、矢部萬寿子、山内経、山口優子、山口義雄、山ア洋子、油布勝美 【点字出版所扱い】  一般寄附:佐藤満夫、松本大、森松亜依、エムコマース(株) 【海外盲人交流事業事務局扱い】  一般寄附:青木貞子、阿佐博、朝妻洋子、芦田賀寿夫、安藤生、石田隆雄、今泉新治、植竹清孝、上野伊津子、上村小夜子、遠藤利三、大西正広、大橋東洋彦、大橋由昌、岡本好司、小野塚耕吉、貝元利江、勝山良三、加藤万利子、川島玉子、川田孝子、菊井維正、木塚泰弘、楠本睦子、黒岩敏、古賀副武、小島亮、後藤晴子、小長谷厚子、小林良子、小森愛子、斎藤惇生、酒井久江、坂入隆、坂口廣光、坂齊勝男、指田忠司、佐藤達夫、柴田光俊、白井雅人、杉江幸彦、杉沢宏、杉田安男、鈴木雅夫、染矢朝子、高橋恵子、田中徹二、田中正和、当津順子、富田清邦、長岡英司、中原章雄、野津虎雄、林紘子、原田美男、富久縞博、前山博、間下勉、増野幸子、松浦健三、松下信雄、松本大、三宅正太郎、茂木幹央、森栄司、森川精子、森山朝正、山辻英也、横大路俊久、横山章、渡辺勇喜三、(有)大本印刷、岐阜県立岐阜盲学校高等部生徒会、小林動物病院、古和釜幼稚園、園田鍼灸院、株式会社高垣商店、花園神社、毎日新聞東京社会事業団 ●助成事業報告  下記の通りご助成を受けて、完了いたしました。ご支援、誠に有難うございました。  公益信託 東京日本橋ライオンズクラブ立川福祉基金 一、事業名 ヘレン・ケラー記念音楽コンクール運営費 一、助成額 297,000円  公益財団法人 出光文化福祉財団 一、事業名 基礎医学実習室空調機入替工事 一、総事業費 918,000円 一、補助金額 900,000円 一、完了年月日 平成29年1月4日  公益財団法人 原田積善会 一、事業名 学習及び指導用パソコンの整備事業 一、総事業費 284,514円 一、補助金額 280,000円 一、完了年月日   平成29年1月31日  公益財団法人 森村豊明会 一、事業名 高圧滅菌器及び   紫外線殺菌消毒器の購入 一、総事業費 491,616円 一、補助金額 491,616円 一、完了年月日   平成29年2月16日  社会福祉法人丸紅基金 一、事業名 新規点字プリンターの購入 一、総事業費 1,221,480円 一、補助金額 1,000,000 円 一、完了年月日 平成29年2月24日 ●都議選点字公報で大わらわ  東京都議会議員選挙が本年6月23日(金)告示、7月2日(日)投開票で実施された。  当協会は1973年7月8日執行の都議選から東京都と契約を結び『点字ジャーナル(号外)東京都議会議員選挙のお知らせ』を発行してきた。  今回は立候補者が増えるという事前報道があったので、我々も危機感を持って仕事量が増加しても対応できる体制作りを行った。     対策@ 原稿整理体制の強化  各選挙区の選管から立候補者の政見原稿が届いたら、掲載順に正しく番号が付いているか、人名・地名等にフリガナが付いているか調べ、付いていない場合は調べたり、問い合わせたりする。その他、イラストについている文字を省略するしないなど、点訳にあたって問題になるところを調べ上げる。この原稿整理作業を編集課が丁寧に行うと、次の製版課による点訳が極めてスムーズになるのだが、告示前になると政見原稿が集中するので、編集課の3人だけでは対応できなくなる。そこで、今回は録音課から3人が応援にきてうまく対応できた。応援にあたっては事前の4月20日に選挙公報原稿整理者養成会を開催した。     対策A 点字選挙公報勉強会  点訳をスムーズに行うために、2013年6月23日に執行された前回都議選時の政見原稿とそれを点訳した「点字選挙公報」を教材に、製版課は輪講スタイルで都合9回の勉強会を実施した。     対策B 泊まり込み体制  業務が集中する期間、自宅が比較的遠い編集課3人、製版課4人の計7人が6月21日チェックイン〜6月25日チェックアウトで、サンルート東新宿に泊まり込んだ。  なお、編集課3人は仕事のめどがついた最終日の宿泊を2日前にキャンセルして、6月24日にチェックアウトした。  かくして用意周到に準備したことが奏功して、最終的には1日前倒しして、印刷・製本を完了することができた。 ●第67回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール  当協会は、11月11日(土)9時開場、10時審査開始で、トッパンホール(飯田橋駅下車、徒歩13分)において、「ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」を開催します。  特別演奏はピアニストの鐵百合奈さんで、入場は無料です。  皆さまのご来場をお待ちいたします。 ●編集後記  本年4月1日から社会福祉法人の制度改革が施行されました。旧法では評議員会は任意設置の諮問機関であったため、理事と評議員の兼任が認められていました。このため、当法人の理事は評議員を兼任しており、理事会と評議員会は合同会議を行っていました。しかし、このたびの制度改革ではその兼任が認められなくなったのをはじめ、社会福祉法人も一般財団法人・公益財団法人と同等以上の公益性を担保できる経営組織とするという大方針の下、すべての社会福祉法人が、組織的な大改革を迫られました。  このため当法人においても、特に石原尚樹理事長は定款の変更をはじめ新組織の構築に忙殺され、大変なご心労があったと思われます。  長い間お疲れさまでした。そして申し訳ありませんでした。今後は、くれぐれもご自愛専一にお願い申し上げます。(福山博) 広報委員会 委員長:福山博(点字出版所長) 委員:大久保美智子(ヘレン・ケラー学院) 委員:戸塚辰永(点字出版所編集課) 委員:岩屋安昭(点字出版所製版課) ---------- “視覚障害者と共に” 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会 ホームページもご覧ください。 http://www.thka.jp ----------