東京ヘレン・ケラー協会会報 青い鳥 第16号 2010年6月14日発行 発行人:三浦 拓也 編集人:石原 尚樹 発行:広報委員会 社会福祉法人 東京ヘレン・ケラー協会                      〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-20 本部、ヘレン・ケラー学院 電話 03(3200)0525 FAX 03(3200)0608 点字図書館 電話 03(3200)0987 FAX 03(3200)0982 点字出版所・盲人用具センター・海外盲人事業交流事務局 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-4 電話 03(3200)1310 FAX 03(3200)2582 -------------------------------------------------- インデックス: ●改革の芽を育てよう ●学院長職は当面継続 ●入学式 5年課程希望あふれ10人が誓う ●平成21年度事業報告 ●平成22年度事業計画 ●平成21年度資金収支計算書 ●平成21年度事業活動収支計算書 ●平成21年度法人貸借対照表 ●新点字印刷システムを導入 ●補助事業完了報告 ●皆様ありがとうございました ●ひたすら感謝の5年間 ●年休積立保存制度 遡って制定 ●卒業式 4人、新たな道へ -------------------------------------------------- ●改革の芽を育てよう  理事長就任にあたって  三浦 拓也  この度、藤元節前理事長の後を引き継ぎ、東京ヘレン・ケラー協会の理事長に就任いたしました。毎日新聞東京社会事業団の常務理事になったのが縁で、当協会の評議員、理事と10年やらせていただいていますが、それ以前はカメラを担いで事件現場を駆けずり回るだけの福祉とは全く無縁の世界で、人生を送っておりました。この度の協会理事長就任は、まさに仰天人事であります。私に学院、点字図書館、点字出版所という社会福祉の実践現場を抱える協会の舵取りを担うことができるだろうかと、戸惑いを覚えております。  さて、近年、社会福祉を取り巻く状況は厳しさを増しています。当協会も例外ではありません。学院の入学者数の低迷、点字出版所のメーンである点字印刷収入の低落などの問題は、当事者だけでは容易に解決できない構造的なものであります。だからと言って、負ける訳にはいきません。主として中途視覚障害者の自立支援施設として、多くの視覚障害者から熱い期待を受け、実績を持つ東京ヘレン・ケラー協会の使命を終わらせる訳にはいきません。  学院の特色ある教育体制「確実に資格を取らせるだけでなく、本当に自立できる技術を磨く場へ」への改革や点字出版所に象徴される「独自路線」から「協調路線」への変更は、前理事長の「協会の使命を終わらせてなるものか」という思いがあってのことと理解しています。国政選挙公報点字版製作での点字出版所の活躍、36年ぶりとなる新点字印刷システムの導入による点字ジャーナルの誌面刷新など、改革が徐々に形になって現れてきています。前理事長が職員とともに進めてきた、この改革の芽を大切に育て、実りあるものにするのが、私の任務だと思っております。それには、内外の皆様のご指導、ご協力が欠かせません。なにとぞよろしくお願い申し上げます。 ●学院長職は当面継続   藤元前理事長  東京ヘレン・ケラー協会は6月12日に開催した平成22年度第2回理事会・評議員会で、5年間在任していた藤元節理事長の退任と三浦拓也理事の新理事長就任を承認した。また退任を申し出ていた町田英一評議員に代わり、宮川宗雄氏(元社会福祉法人響会理事長)が新しく評議員となった。  三浦氏は現在、毎日新聞東京社会事業団常務理事の職にあり、同事業団の懸案業務にめどがつく8月末までは非常勤、9月から常勤となる予定。また藤元氏のヘレン・ケラー学院長職は2学期が終了する12月まで引き続き勤務し、その後、三浦氏に引き継ぐ。 ●入学式 5年課程希望あふれ10人が誓う  ヘレン・ケラー学院は4月7日、同学院講堂で平成22年度入学式及び始業式を行った。今年度の入学者は5年課程10人。  新入生を代表して杉原史規さんが「私たちは伝統ある学院で新しい挑戦のスタートを切りました。これから社会人として自立すべく技能の習得に励み、充実した学院生活を送ることを誓います」と誓いの言葉を読み上げた。  藤元節学院長は「晴眼者と同じ土俵で勝負するにはさまざまな苦労があるだろうが、自立のために大いに技能と知識を磨いてほしい」と新入生と在校生を激励した。 ●平成21年度事業報告 〔ガイドヘルパー養成研修事業〕6年目を迎え、予定した4、6、10、2各月の4回(各土・日の4日間)のほか11月に1回、研修を追加した。自治体からの受講生委託の増員に加えて個人の応募も増え、応募者があふれる状況に対応したものである。本年度は134人(通算20回で合計500人)がガイドヘルパーの資格を得た。 〔ヘレン・ケラー学院〕新入生は5年課程6人、3年課程5人で、学生総数は38人。うち4人が就職、病気などで退学した。22年2月の第18回国家試験では現役5人があん摩マッサージ指圧師に挑戦して1人が失敗し、3年連続の全員合格は果たせなかった。はり師、きゅう師も4人のうち1人が涙をのんだ。それでも3年間の現役平均合格率は、あマ指師96.4%、は師、き師各85.0%と全国的に上位を占めた。ソシエテ ジェネラルの協会への協力2年目は、懸案だった臨床実習室のベッドを仕切るカーテン設置をはじめデイジー録音再生機購入などで教育環境の整備が一気に進んだ。さらに奨学金基金によって、私費生1人の授業料全額免除が実現した。 〔点字図書館〕東京都補助金は前年度を下回ったが、積極的な寄付・賛助金の呼びかけで、健全運営ができた。全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)が進めている新たな総合情報ネットワークの構築に当たって、積極的に職員を派遣し、プロジェクトの中心的役割を果たした。故障しがちだった視覚障害職員の点字プリンターを立川基金及びソシエテ ジェネラルの助成を得て更新した。前年、主管を盲人用具センターに移し、運営のノウハウとアイデアを図書館が担当したサポートグッズフェアは、10月4日に開催し、協会一体のイベントに成長した手応えを感じさせた。今回のフェアでは地上デジタル放送への切り替え時期が迫っているため、総務省認定地デジ支援説明員である当協会職員が視覚障害者向けに分かりやすく解説する説明会を企画した。 〔点字出版所〕点字出版所経営改善中期計画の最終年にあたり、総務課・業務課・経理課を「総務課」に統合すると共に、大幅な人事異動を実施し、より実務的な体制の構築・再編を行った。人件費については、自然減等による人員削減を進める一方で、雇用確保の観点から、定期昇給を凍結すると共に、賞与を大幅に圧縮して経営改善につとめた。事業実施に当たり、積極的に他施設等との連携・協調を進め、成果をあげた。  選挙関係では、東京都議選のお知らせの点字版に加え、初めてテープ版を受託・発行。日盲委視覚障害者選挙情報支援プロジェクトの主要メンバーとして、積極的に関わり、衆院選のお知らせ(点字版・テープ版)を共同で製作・発行した。官庁からは文部科学省の「家庭教育手帳」を受託・発行した。設備整備では、(財)JKAの補助金を得て、ドイツ製自動製版機、チェコ製平板点字印刷機を輸入、36年ぶりの新点字印刷システム導入を果たして、読みやすい点字の大量生産体制を確立した。 〔海外盲人交流事業〕4年目となる毎日新聞東京社会事業団の寄託によるネパール視覚障害児奨学金事業をネパール盲人福祉協会(NAWB)と共同で統合教育校7校(対象47人)で実施した。バラCBRセンターの3年計画最終年の改修工事を行った。故安達禮雄氏の遺族からの寄付金でNAWBに「安達禮雄育英基金」を創設。また、匿名希望の本事業後援者から父親の遺徳を顕彰して「正雄育英基金」を次年度に創設してほしいと寄付金が寄せられた。事業管理等のため8月21日〜9月3日の間、福山博事務局長がネパールに出張した。 ●平成22年度事業計画  協会発足60周年に当たり、「ヘレン・ケラー協会創立60周年事業委員会」(略称・事業委員会)を置く。メーンの「創立60周年・音コン60回記念チャリティー・コンサート」を毎日新聞社後援により、平成23年1月23日に第一生命ホールで開催する。11月20日開催予定のヘレン・ケラー記念音楽コンクールを、60回にふさわしいものにする。  ヘレン・ケラー学院は、平成24年度を最終年度とする学院再生5年計画3年目に当たり、23年度の目標学生数を45人、24年度を44人に修正する。計画達成には、東京都の委託生枠維持が至上命題であり、きめ細かな募集活動に全力をあげる。委託生枠満杯の埼玉県には増枠を働きかける。東京唯一の存在である5年課程を中心とする新カリキュラムの23年度実施に向け、作業を急ぐ。3師とも国家試験に現役全員が合格できるよう、指導を強化する。  点字図書館は、デイジー図書利用者の要望に迅速に応えられるよう、必要な機器類購入につとめる。全視情協が運営する「視覚障害者情報総合ネットワーク」(通称・サピエ)が4月から稼働するに当たり、「サピエ」の持つ機能のひとつ「図書製作支援システム」の運用をパイロット館として開始する。また、好評のサポートグッズフェアを盲人用具センター、ヘレン・ケラー学院と共催する。  点字出版所再生に業績向上を追求する一方で、人員の法人内における配置転換等によって、人件費抑制を図る。『点字ジャーナル』を新点字印刷システムでの印刷に切り替え、大幅に省力化・コンパクト化するとともに、点字もさらに読みやすくする。また、これを機に広告・宣伝に力を入れ、読者の開拓を行う。同誌の点字データ版も発行を検討する。 ●平成21年度資金収支計算書 (平成21年4月1日〜平成22年3月31日) (単位:円) ◆経常活動による収支 経常収入計 313,792,660 経常支出計 294,511,258 経常活動資金収支差額 19,281,402 ◆施設整備等による収支 施設整備等収入計 20,400,000 施設整備等支出計 56,273,880 施設整備等資金収支差額 △ 35,873,880 ◆財務活動による収支 財務収入計 42,455,207 財務支出計 2,986,225 財務活動資金収支差額 39,468,982 当期資金収支差額合計 22,876,504 前期末支払資金残高 57,308,706 当期末支払資金残高 80,185,210 ●平成21年度事業活動収支計算書 (平成21年4月1日〜平成22年3月31日) (単位:円) ◆事業活動収支の部 事業活動収入計 319,233,765 事業活動支出計 307,375,741 事業活動収支差額 11,858,024 ◆事業活動外収支の部 事業活動外収入計 4,216,884 事業活動外支出計 2,108,435 事業活動外収支差額 2,108,449 経常収支差額 13,966,473 ◆特別収支の部 特別収入計 20,400,007 特別支出計 20,400,021 特別収支差額 △ 14 当期活動収支差額 13,966,459 ◆繰越活動収支差額の部 前期繰越活動収支差額 200,837,427 当期末繰越活動収支差額 214,803,886 その他の積立金取崩額 42,455,207 その他の積立金積立額 900,000 次期繰越活動収支差額 256,359,093 ●平成21年度法人貸借対照表 平成22年3月31日現在 (単位:円) ◆資産の部 流動資産 99,351,907 固定資産 653,517,148 資産の部合計 752,869,055 ◆負債の部 流動負債 21,200,637 固定負債 72,456,420 負債の部合計 93,657,057 ◆純資産の部 基本金 17,849,770 国庫補助金等特別積立金 38,526,342 その他の積立金 346,476,793 次期繰越活動収支差額 256,359,093 (うち当期活動収支差額) 13,966,459 純資産の部合計 659,211,998 負債・純資産合計 752,869,055 ●新点字印刷システムを導入  「読みやすい点字」と大好評          今年はヘレン・ケラー女史生誕130年、協会創立60周年、『点字ジャーナル』創刊40周年の記念すべき年。そこで協会は、この節目に(財)JKAの助成を受けて、新点字印刷システムを導入した。  本システムは、平板点字印刷機GPB3・2台=写真上=と、ドイツのブリスタ・ブレイルテック社製自動製版機PUMA Z・1台=写真下=および周辺機器によって構成される。すべて受注生産で、製版機はドイツで、印刷機はチェコのグラフォストロイで製造され、産業機械の専門商社(株)兼松KGKを通じて輸入した。  協会は、これらの出荷前試験に立ち会うため、点字出版所の職員3人を、昨年11月29日〜12月6日の日程で、ドイツとチェコに派遣。これらの機器を船積みした貨物船は、12月29日にドイツ・ハンブルク港を出航し、1月31日に東京港に着船した。  これと並行して、協会新館1階に据え付け後36年間稼働した固型式点字印刷機2号機を撤去・廃棄して、新しい印刷機の据え付けのために印刷室を補強・整備し、本年2月11日に同印刷室に平板点字印刷機2台を据え付け、毎日新聞社早稲田別館3階の点字製版室に自動製版機1台を設置した。その上で、2月13日〜2月21日の日程で、ドイツから2人、チェコから1人の技術者を招き、新点字印刷システムの最終調整と、印刷課職員に対する運転・整備等の技術移転を行った。  『点字ジャーナル』は、この新点字印刷システム導入に伴い、2010年5月号(4月25日発行)から、固型式点字印刷から、A4判エンボス式点字印刷に変更して発行。読者からは「高からず、低からず、とても読みやすい点字である」と大好評を博している。  新点字印刷システムの仕様などを網羅した『点字ジャーナル(号外)』を、下記ホームページ上で公開している。   ●補助事業完了報告  財団法人JKA補助事業完了のお知らせ  このたび社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会は、財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)より、競輪公益資金による平成21年度補助金を受けて、下記の事業を完了いたしました。  ここにご報告申し上げるとともに、謹んで感謝の意を表します。      記  1.事業名:「平成21年度機器の整備」  2.事業の内容:平板点字印刷機GPB3・2台、自動製版機PUMAZ・1台  3.補助金額:2,000万円  4.実施場所:平板点字印刷機GPB3・2台の設置場所は、東京都新宿区大久保3−14−20東京ヘレン・ケラー協会新館1階点字出版所点字印刷室。自動製版機PUMAZ・1台の設置場所は、東京都新宿区大久保3−14−4毎日新聞社早稲田別館3階東京ヘレン・ケラー協会点字出版所点字製版室  5.完了年月日:平成22年2月19日      社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会 理事長 藤元 節(たかし) ●皆様ありがとうございました  平成21年度東京ヘレン・ケラー協会賛助会員及び一般寄付者名簿 ◆賛助会員(敬称略) 【本部扱い】 北村徹雄、志賀信明 【ヘレン・ケラー学院扱い】 愛宕洋志、愛宕通正、安斎東樹、飯田君子、池田富夫、伊東久雄、岩原克巳、牛窪多喜男、植田員弘、海老原隆、大西榮一、金子宏、帰山良子、黒沢絵美、小谷政夫、小林豊美、小渡久美子、相良政孝、佐川日出機、菅聆子、田中英子、鎧啓子、篠田佐知子、篠塚四郎、下坂清子、鈴木八重子、高山米子、田宮はる子、根本陸朗、野口孝明、橋本三郎、長谷川清、早見尚三、東島桂、矢作俊一、山口智永子 【点字図書館扱い】 青木素子、秋山由美子、青木弘、天野ヒサコ、飯田新平、市角誠、猪股栄二、石原直美、磯崎治子、伊藤正光、岩品安柳、浦田実、榎本サダ子、江良昭雄、奧村由美、大岩妙子、小澤洋平、落合和夫、貢利一、菊地寛子、経塚良未、金倫子、小池輝勇、古池竹之、小山幸佑、斉藤紀年夫、桜井芳夫、佐々木晴恵、清水奈美江、志村冨雄、鈴木孝一、鈴木康子、田中雄二、田中秀臣、田代芙美、谷口旭、谷合淑二朗、寺崎哲治、戸沼京子、戸村善多、土居義則、畑千尋、橋本三郎、原田秀夫、東山寛、広田碩祐、平林寿美子、福田恒男、福田拓馬・夏子、藤根輝男、藤森智恵子、福島ふさ子、古川雄、前田律子、宮本牧子、山口義雄、山田安男、山内経、山谷靖彦、安井稔、油布勝美、横山実、渡辺亨、木村眼科クリニック ◆一般寄付(敬称略) 【本部扱い】 伊藤隆一、稲山輝機、岡田伸大、加藤直之、河田幸広、金子恵美、勝部令子、小清水ゆき子、宍戸昌夫、鈴田敦之、須藤美津子、坪井進、根本博行、馬場のぶ子、堀田雅美、二見文江子、三浦拓也、三浦真人、水野文夫、村田信男、山田あき子、山内冨士、 (株)コンサートオフィスアルテ、ソシエテジェネラル証券会社東京支店、ホシノ医療器(株)、毎日新聞東京社会事業団、毎日新聞社点字毎日編集部、同事業本部 【ヘレン・ケラー学院扱い】 熱海彌生、アトリエAM斉藤紀代、阿部恵一、新井定一、石川晶夫、石田元治、伊藤勇、稲見常夫・久美子、稲付修身、今井昇司、内納紘彦、生沼馨、大澤孝一、大島千恵子、大高修・キミ、大津宗保、小幡亮、神田敏男、上林政吉、楠啓一、黒岩康孝、ケイ・クリニック滝沢光、後藤充子、駒沢金平、桜井千鶴子、七戸圭昭、篠文枝、杉田安男、武田芳廣、玉住博、塚村文昭、直井照久、中島憲一、橋本光子、平原皓一郎、福井愛子、福島義範、星野博子、町田克夫、松田恭男、水越直美、村田光三、森脇キヨ、矢藤健、山崎登志夫、横田尚、吉岡諄、吉野潔、渡部タイ、オ−ストラルジャパンキフネ(株)、ソシエテジェネラル証券会社東京支店、長野製作所木下有津佐 【点字図書館扱い】 秋葉文次、浅沼英範、芦澤貢、石川晶夫、伊関喬子、伊勢沢信吉、磯辺恵子、入ゆみこ、入澤肇、岩城利一、岩島紀容、宇野昭三、海野真子、江良昭雄、太田勇、大黒政男、大宇根成子、小澤淑子、大石文雄、小俣重秋、岡田伸大、加藤淳子、金子譲、上市園尚子、神原宏臣、神谷純寛、河村芳輝、加賀美一郎、辛島寛、神原宏臣、岸本茂、木原正、木村淑子、菊池久恵、草薙志章、黒坂精一、剣持さとる、小林節子、斉藤由紀子、酒井町子、佐子田信夫、佐々木宗雅、佐藤悦子、佐藤まどか、白川恵美子、下江美輝、新葉雅一、鈴木直樹、関喜之助、高橋敏朗、井隆、田島静枝、田中千代、田中俊充、谷本修一、田村徳章、田村みどり、田村和子、玉住博、土屋圭子、豊田恭一、南雲貞雄、中下三郎、仲村陽一、梨本純子、梨本正春、新山忠義、二宮和美、沼田美智子、野谷幸夫、野村純子、馬場のぶ子、馳尾美紗子、長谷川玲子、平野邦雄、藤ケ崎宏、藤田ひろ子、藤本登美子、福島久仁子、部田ヨシ子、細谷由紀子、堀崎忠彦、本間栄一、松田千富美、松田邦子、増田美代志、丸山なぎさ、松浦節子、三田進、三好一義、三宅良子、宮本美明、溝口和子、山本収太朗、湧田照恵、渡瀬伸、渡辺武松、鞄東、(株)ファシリティ、 (株)コンサートオフィスアルテ、ソシエテジェネラル証券会社東京支店、東京共同募金会、毎日新聞東京社会事業団 【点字出版所扱い】 白川恵美子、杉田安男、戸村善多、中瀬栄之助、エムコマース(株) 【海外盲人交流事業事務局扱い】 カマル・ラミチャネ、ラマ・チャンドラ、青木貞子、青木正樹、秋山恭子、有本圭希、有本成子、安藤生、池田富夫、石井芳重、石田隆雄、石谷喜代、板倉昭義、一幡良利、市原政春、伊藤啓子、今泉新治、岩屋芳夫、植竹清孝、上野伊津子、ウシフサヒサコ、馬野将幸、遠藤亀松、遠藤利三、大島秀夫、大谷善次、大西明絵、大橋東洋彦、大久栄悦、岡本好司、小野塚耕吉、貝元利江、勝山良三、加藤万利子、金沢茂雄、金田敏子、苅安達男、川尻哲夫、菊井維正、木村ちづ子、黒見恵美子、権並法子、小出隆家、肥塚隆、肥塚美和子、古賀副武、小島亮、後藤良一、小長谷正夫、小森愛子、近藤光枝、斎藤惇生、坂入操、坂口廣光、佐古井貞行、指田忠司、佐橋忠明、柴田光俊、シャンバロー芸能事務所・白井雅人、菅原温子、杉沢宏、鈴木俊勝、スズキリフレッシュルーム・鈴木雅夫、鈴木洋子、染矢朝子、高橋恵子、田中さ加恵、田中正和、田伏淳一郎、照井タカ子、当津順子、当山啓、鳥羽田節、富岡定夫・智子、中尾照美、中嶋千代志、中村保信、成澤千賀子、西本行男、野津虎雄、橋本時代、橋本幸信、長谷川一郎、林春枝、林紘子、原田美男、比留間玲子、藤井悦子、藤芳衛、二見文江子、本間昭雄、増野幸子、松浦健三、松村太郎、松本滋、真鍋静子、三原富美子、三宅正太郎、宮下浩子、森山朝正、山口節子、山辻英也、横大路俊久、吉田重子、米田昌徳、渡辺尚道、NTT東京福祉文化事業団ゆいの会・中谷孝子、養護盲老人ホームひとみ園・茂木幹央、満福寺、岐阜県立岐阜盲学校、小林動物病院、(株)高垣商店、ヒーリングファミリー財団、(有)大本印刷、(有)信和ハウス、毎日新聞東京社会事業団 ●ひたすら感謝の5年間   新理事長の下、難局打開を 藤元 節  「後は頼む」と前任の堀込藤一さんから理事長指名を受けて5年が過ぎました。この間のご支援にひたすら感謝申し上げます。私は就任直後、私の使命は、協会前進の道筋を付けて後継者に託すことだと、協会報に書きました。2期目に「孤高」を捨て、「協調と挑戦」路線に変えることを宣言しました。  協会の財政は依然、厳しい。しかし、実績は?  と聞かれれば、福山博所長陣頭指揮の点字出版所が視覚障害者選挙情報支援プロジェクトの牽引車として、また協会常務理事の石原尚樹館長がリードする点字図書館が全視情協「視覚障害者情報総合ネットワーク」(サピエ)のパイロット館として、高い評価を受けるに至っています。施設長の的確な指針のもとに、使命感に燃える優秀なスタッフが努力した結果です。  法人の新規事業として始めた視覚障害者ガイドヘルパー養成研修は担当職員の優れた構成力と粘りが実って、ほぼ毎回、キャンセル待ちが出るまでに育ちました。国家試験合格率は一定のレベルに到達したものの、唯一、確固たる展望が開けていないのは、私が学院長を兼務したヘレン・ケラー学院です。学院長として、しばらく残ることになりました。  このように見てきて、社会福祉学の権威、一番ケ瀬康子先生の「居るだけボランティア」という言葉を思い出しました。  新理事長の三浦拓也さんは並外れたバイタリティーの持ち主で、難局打開には打って付けの人材です。役職員、そしてサポーターの皆様のご協力を心からお願いするものです。 ●年休積立保存制度 遡って制定  協会は5月26日の理事会に「年休積立保存制度に関する規程」の制定を諮った結果、3月31日に遡って実施することが決まった。  職員の年休は2年間最大40日分を保有することが出来るが、2年を過ぎると失効することが法律で定められている。このため職員の中には年休を消化しないまま時効となって失うケースがあり、この失効する年休を有効に活用するため今回、制度を設けることにした。         年休積立保存制度の概要は@保存日数は失効する残余日数A最大保存日数は90日B利用は、私傷病により連続7日以上の休業及び育児休業規定・介護休業規定に基づく休業が認められた場合―としており、この制度の適用を受けると有給休暇として認められる。 ●卒業式 4人、新たな道へ  平成21年度ヘレン・ケラー学院卒業式・修了式は3月15日、同学院講堂で行われた。21年度卒業生は3年課程の2人と5年課程の2人。これに5年課程あん摩マッサージ指圧科修了生4人が加わり、計8人に藤元節学院長から卒業証書、修了証書が授与された。1年間を通じての学業成績優秀者に贈られる優等賞は7人が受賞した。  藤元学院長は式辞で「東洋医学に基づくプロの医療人として評価される存在になってほしい」と激励。卒業生代表は「不安の中で入学したが、先生方の熱心な指導で充実した学院生活を送ることができた。また同じ障害を持つクラスメートとの出会いも大いに力づけられた。今は厳しい環境だが、三療の資格と学院で培った知識、技能を基として、必ず社会に貢献することを確信している」と答辞を読み上げた。最後に全員の拍手で卒業生を送り出した。 ---------- “視覚障害者と共に” 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会 ホームページもご覧ください。 http://www.thka.jp