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海外盲人交流事業

ネパール緊急支援のお願い

東京ヘレン・ケラー協会 海外盲人交流事業事務局

 4月25日(土)に発生したネパール中部を震源とする大地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り致しますとともに、被災された皆様に、心よりお見舞いを申しあげます。

(画像)写真3枚配置されている。左側に1枚、右側に縦に並んで2枚。

 左側の写真には大小2つのヒンズー寺院が見えます。大きな寺院は、1873年建立の名刹カルモチャン寺院で、このたびの大地震により完全に倒壊し、レンガの山になりました(写真右上)。手前の小さなゴパール寺院は亀裂が入り、一部の漆喰がはがれて日干しレンガがむき出しになりました。同寺院の伽藍には、ネパール盲人福祉協会(NAWB)があるのですが、こちらは外装はヒンズー寺院そのものながら内部はそれなりに近代的な建築です。
 郵政省国際ボランティア貯金の配分金を受けて建設したNAWB点字出版所は、設計の段階で、重量のある印刷機や製版機を入れるので、少し補強するように我々が要請したので、他の建築物より多少は頑丈にできており無事でした。
 外務省NGO補助金を受けて建設したバラCBRセンター、郵政省国際ボランティア貯金の配分金を受けて建設した寄宿舎3棟は、いずれも地方にあり、特別な補強をしていないので心配していましたが、いずれも無事でした。
 当協会は30年にわたりネパール盲人福祉協会(NAWB)と交流を続け、支援活動をしていますが、今回の大地震で多くの視覚障害者が困窮をきわめていることは想像に難くありません。そこで、被災した視覚障害者に手を差し伸べ、支え合うために緊急のご支援をお願いいたします。お寄せいただきましたご支援は、当協会海外盲人交流事業事務局からNAWBに送金します。

カトマンズの現状

 ネパール中部で4月25日午前11時56分(日本時間同日午後3時11分)頃、マグニチュード7.8の強い地震が発生しました。
 同日は土曜日で、ネパールの公休日(日曜日は平日)にあたるため、午後4時頃からネパール盲人福祉協会(NAWB)会長や、当協会の現地ボランティアにEメールを打つと共に、電話をかけ続けましたが、「まったくの無音」で、電話が通じる気配さえありませんでした。
 翌4月26日(日)午前9時半頃(現地時間午前6時過ぎ)、当協会のボランティアで前NAWB事務局長であるホーム・ナット・アルヤールさんと、次いでNAWB会長のクマール・タパさん(全盲)と携帯電話での連絡がとれました。彼らの家族と、NAWBの職員等関係者は無事でしたが、職員の一人の自宅が全壊し、二人の自宅が半壊したと聞きました。
 タパ会長は同じく全盲の夫人、それに2人の子供、住み込みのメイド、出稼ぎに来ている親戚の人と6人でカトマンズの郊外に暮らしており、レンガ造りの自宅は危険なので空き地に野宿しています。
 一方、アルヤールさんの自宅は空港の近くなので、空港内の被災者テント村に寝泊まりしています。大小の余震がまだ1日に20〜25回もあり、レンガ造りの自宅に長時間留まることはできないのです。そういう意味では、カトマンズ盆地の全市民が被災者同様の生活をしていると言っても過言ではないでしょう。
 4月27日(月)の夕方から一部で電気も復旧し、幹線道も復旧したので、4月28日(火)にNAWBの幹部職員が、NAWB本部に行ったようですが、余震が収まらないことには、通常業務を再開することなどとてもできるものではありません。
 レンガといっても近代的な製法によるそれではなく、紀元前から同じ方法で営々と作られてきた、とてももろい焼成レンガで、高名な建築家で、無償でネパール子供病院の設計をした安藤忠雄氏に言わせると、「日干しレンガだ」ということです。
 関東大震災では多くの被害を出したことからもわかるようにレンガ造の建物は地震に弱いという難点があり、おそらく、震度3程度の揺れでも激しく揺れて、生きた心地はしないだろうと思われます。
 報道によると、国内唯一の国際空港であるカトマンズの「トリブバン国際空港」は混雑のため遅延や欠航が相次ぎ、日本の国際緊急援助隊のように現地入りに手間取るケースも出てきています。入国しても活動地域などは、ネパール政府と調整した上で決まるため、空港で足止めされるケースも少なくないのです。命がけでレンガ造の役所で働いている公務員もいるのでしょうが、安全が確保できず働けない現実もあるのです。

ネパール支援のための寄付のお願い

 ネパールは、地震前から毎日計画停電が行われ、カトマンズ盆地内の水道は、給水量の不足から朝夕の2回、各々3〜 6時間の時間給水が恒常化しています。しかも、その水道水はそのまま飲むことができない水です。つまり、日本人の感覚でいえば、普段の生活が被災地のような不便な生活なのです。
 そのネパールの国土の半分が被災しました(『毎日新聞』4月28日付朝刊)。被害が大きければ大きいほど、その被害の全体像を把握することは困難です。
 ただ、はっきりいえることは、視覚障害者だけが、視覚障害者が学ぶ統合教育校だけが、被害を免れるということはあり得ないことです。寄宿舎で学ぶ視覚障害児は無事だとしても、彼らの実家が被災していることだって考えられます。自宅から通学している生徒の家が倒壊して、住む家が無いことだって考えられます。
 また、仮に統合教育校が無事であったとしても、今後の余震に備えて、「耐震補強工事」までは無理としても、それなりの補強工事を行う必要はあるでしょう。
 今回の地震は、1934年1月にネパールとインドの国境沿いで、死者・行方不明者1万人以上の犠牲をだした「ビハール・ネパール地震」以来の、81年ぶりの大震災です。なにとぞ、皆様の温かいご支援を差し伸べてください。
 当協会の国際協力は、視覚障害者に特化していますが、今回に限り、ネパール盲人福祉協会(NAWB)が行う飲料水や食料、生活物資等の緊急支援には、視覚障害者とその家族、視覚障害者関連施設・学校等の職員とその家族・親族もその対象となる可能性がありますので、その旨、あらかじめご了承ください。

寄付金のご送金は下記口座をご利用ください。

郵便振替口座: 00150−5−91688(「ネパール地震」と明記してください)

社会福祉法人 東京ヘレン・ケラー協会 海外盲人交流事業事務局
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